ブリストリア of Gallery ふぉっしる

BristoliaT01.JPG

Bristolia bristolensis(ブリストリア・ブリストレンシス)

 アメリカは,ネヴァダ州のPioche Shale層から,美しい「ブリストリア」の標本である。
 ブリストリアは,頭部と胸部からのびる2対のトゲと,尾部からのびる1本の長いトゲが特徴的な三葉虫だ。体の厚さがなく,いかにもカンブリア紀三葉虫という姿。この長いトゲは,水中を移動する際に,姿勢の安定化に使われたのではないか,という指摘もある。胸部から側方へのびるトゲの根元にご注目。まるで鍛え上げた戦士のごとく,分厚い構造が確認できる。
 Pioche Shale層とは,聞き慣れない地層かもしれない。アメリカ西部のネヴァダ州に分布する地層で,数は多くないものの,“オレネルス系三葉虫”を産出することで知られている。
 本標本は,とても美しい逸品といえる。そもそもブリストリア自身がそうそう市場流通をしない属であり,私も見かけたのは,本標本を含めても数度しかない。その中でも,本標本は非常に良い状態であり,特徴である5本のトゲはもちろんのこと,頭部の縁に発達した凸構造もはっきりとみてとれる。尾部は欠けているのか,それとも一部エンロールをして母岩の中にめりこんでいるのかわからない。個人的には,母岩の中にめりこんでいる,エンロールをしている貴重な標本であると信じたいところだ。

DATA

時代:古生代カンブリア紀
産地:アメリカ産
標本サイズ:体長約63ミリ

入手可能??(クリック!)