Peachella iddingsi(ピアチェラ・アイディングサイ)
超レア三葉虫,「ピアチェラ」だ。アメリカ,ネヴァダ州,Carrara層から。
まるで,おたふく風邪にでもかかったような,妙な姿の三葉虫である。最大の特徴はいわずもがな,頭部の両端にある膨らみである。この特徴のおかげで,ピアチェラは頭部さえ発見されれば,ピアチェラとわかる。
この膨らみが何の約にたったのだろう? このような疑問に対する想像をめぐらせるのも古生物の楽しみの一つだ。当方が調べたかぎりでは,このふくらみに関する研究者の指摘はみつかっていない。しかし,これが,“浮き袋”のような役割を果たしていたとみるのは,突飛な考えだろうか?
頭部にばかり目がいきそうな本種だが,側方へのびる1対の長いトゲも忘れてはいけない。その付け根をみると,明らかに強化されているのがわかる。
いろいろと想像を膨らますことのできる,奇妙な三葉虫。それが「ピアチェラ」であるといえよう。

