Cordania wessmani(コーダニア・ウエスマニ)
アメリカはオクラホマ州,Bois d'Arc層から,デボン紀の三葉虫,「コーダニア」である。
コーダニアは,つばの広い頭部が特徴的な三葉虫だ。頭部縁辺部が分厚くなっており,独特の雰囲気を醸し出している。頭部から後方へのびるトゲも分厚く,その長さは尾部先端にまでおよんでいる。眼は可愛らしくちょこんとしたものがつく。
こうした形状をもっていると,モロッコ産のハルペスが思い浮かぶ方もいるかもしれない。たしかに,つばの広い頭部などはよく似ているが,ハルペスとは目レベルで分類がことなる。コーダニアは,プロエタス目,ハルペスはハルペス目の三葉虫なのだ。ハルペス目はデボン紀末に絶滅するが,コーダニアの属するプロエタス目はその後,約1億年間の命脈を保つことになる。
コーダニアは,俗にいう「Black cat Mountain」の産であり,なかなか市場流通しない種の一つでもある。それゆえに,この写真のような良質の標本は貴重なものとなっている。




