Metopolichas erici(メトポリカス・エリシィ)
こちらは,ロシアの超希少種「メトポリカス」である。オルドビス紀のもの。
メトポリカス属は,とくに頭部の形が種によってことなるが,この標本は膨らんだ頭鞍部と頬トゲが特徴的な「エリシィ」という種である。
M・エリシィは,複雑な構造をもつ頭部が非常に特徴的である。膨らんだ頭鞍部には胃がはいっていたとみられ,なかなかの大食漢であったと推測できる。太い頬トゲは,きっと防御に役立ったにちがいない。よく見ると,眼が白くなっているが,複眼が残らないのは,このグループの特徴である(なぜかはわかっていない)。また,尾部の先端に小さなトゲが2本出ているのもおもしろい。
この標本は,外殻表面のぶつぶつまでしっかりと残る完全体である。仕入れ元の情報によれば,このクラスのメトポリカスは世界に5体ないだろうという話だった(しかし,すでに知人が1体保有しているのを知っているので,まあ,実際にはそれなりの数が出回っているはずだが……,それでも希少種にはちがいない)。




