Cornulites propris  コーヌリテス・プロプリス
まるで生物の角のようにもみえるこの化石は,「コーヌリテス」。サンゴの化石である。サンゴといえば礁を形成し,暖かい海の代名詞といえよう。
 このように暖かい,寒いなどの過去の温度や環境を推測できるものを「示相化石」とよぶ。時代を決めることのできる「示準化石」と対になって,理科の教科書に出てくる言葉である。「示相化石」の条件は,現生種などから当時の生息環境が推理できることが第一にあげられる。現在も暖かい海の代名詞であるサンゴは,まさにその筆頭格なのだ。
 さて,この化石のすばらしいところは,その保存状態にある。細部までしっかりと残されているが,古生代シルル紀の化石である。今から4億1000万年以上も前の化石となる。この高品質標本を産出するのは,アメリカ,インディアナ州のWaldron Shale Formartion。華々しい種こそ産出しないが,良質な化石産出地として知っておきたい場所である。
(長径約65ミリ:アメリカ産:古生代シルル紀)
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