Aorocrinus iola &  アオロクリヌス・イオラ と
Cercidocrinus fimbria &  サーキドクリヌス・フンビュラ と
Dichocrinus multiple &  ディコクリヌス・マルチプレ と
Eretmocrinus tentor   エレトモクリヌス・テンター
困った。4種もいる……。長辺12センチほどの母岩に集まったこれらの化石は,いずれもウミユリの化石である。センターおよび右下にあるひときわ大きなのが「エレトモクリヌス」,その間に挟まれた「へ」の字状にまがっているのが「サーキドクリヌス」,センターの「エレトモクリヌス」の左にあるのが「アオクリヌス」,そのほか右上,左などにあるのが「ディコクリヌス」である。右の拡大画像は,ディコクリヌス(右上)のもの。いずれも「クリヌス」の語尾がついているが,これはウミユリ類(Crinoid)を意味する言葉である。
 「ウミユリ」とはいうものの,この名は形態にもとづくもので,生態をあらわしたものではない。実はウミユリは植物ではなく,棘皮動物の仲間である。古生代に栄え,その後勢力は衰えたが,現生種も存在する。
 ウミユリ類は茎で海底にはりついて,がくから触手をのばし,えさを食べていた。この標本はこういった構造がよく残された逸品。
(母岩長約12センチ:アメリカ産:古生代石炭紀)
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