Dendrograputus sp.  デンドログラプトゥス
墨汁をたらしたようなこの標本も実は立派な化石。「デンドログラプトゥス」という筆石の標本である。
 「筆石」とは,古生代カンブリア紀から石炭紀にかけて確認される海洋生物で,すでに絶滅して久しい。一つの骨格の中に,いくつもの生物が集まっていたと考えられ,その穴が確認されている(この標本では未確認)。水中に浮いている種や海底で底生生活をおくる種がいたようである。とくにオルドビス紀とシルル紀に繁栄した。復元図がえがかれるときは,クラゲのような絵になることが多い。しかし,実は「半索動物類」とよばれる分類群に属し,なんと私たち脊索動物とは比較的近縁である。
 この標本は,アメリカ,インディアナ州のWaldron Shale Formartion。華々しい種こそ産出しないが,良質な化石産出地として知っておきたい場所である。
(長径約12ミリ:アメリカ産:古生代シルル紀)
常設展示メニューへ チョット6億年トップへ
ギャラリートップへ 「ふぉっしる」トップへ