Dicranurus monstrosus  ディクラヌルス・モンストローサス
モロッコのデボン紀三葉虫「ディクラヌルス」のノーマル姿勢&高度なクリーニング・バージョンである。
 左右に長く伸びたトゲ,頭部の上のカールしたトゲなど,ともかくもトゲが特徴的なこの三葉虫は,長い手間隙をかけて,この標本のように“浮かし彫り”されることがある。もちろん高度なクリーニング技術が必要で,誰にでもできるというわけではない。当ギャラリーでも展示中の防御姿勢標本はその典型的なものだが,こちらはそのノーマル姿勢版。ため息の出るような美しさ,といっても過言ではない(同意されるあなたは,すでにもうお仲間である)。
 もっともこの浮かし彫りの代償で,トゲと一本失っている。右下の画像で見ると,右側のトゲが1本少ないことに気づかれるだろう。その断面から,このトゲはフェイクではなく,本物であると判断したのだが,スペースの都合上,画像は公開を見合わせる。
 頭部先端から,ピンとのばしたトゲの先端まで60ミリと,なかなかのサイズ。当ギャラリーを代表する逸品の一つである。
(体長約60ミリ:モロッコ産:古生代デボン紀)
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