Eubostrichoseras japonicum  ユーボストリコセラス・ジャポニカム
これは,愛好家の間で「ユーボ」の名で親しまれる「異常巻き」アンモナイトである。別のところでも書いたが,「異常」とはいっても,別に突然変異体の化石というわけではなく,きちんと「種」を構成する個体数が発見されている。このユーボストリコセラスは,種小名の「ジャポニカム」が示すように,日本国産のもの。世界有数のアンモナイト産地である北海道は蝦夷層群で採集されたものである。
 ユーボストリコセラスは,異常巻きアンモナイトの中では,それほど複雑な形態をもっているものではない。“普通の”平たいアンモナイトの中心を手でつまみ,びよーんとのばすことができたら,こんな形になるだろう(もちろんそんなことは想像上の遊びでしかないが)。
 この標本では三巻きしかないが,もっと高品質のものになると,十巻き近いものもあるという。基本的に巻き数が多いほど化石化の過程で壊れやすいので,レアとなる。
 内輪の話だが,この標本ではわが家ではチョットした記念品である。結婚一周年の日に夫から妻へ贈られた化石である。
(母岩長辺約150ミリ:北海道産:中生代白亜紀)
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