| Jimbacrinus bostocki ジンバクリヌス・ボストーキ | |||||
![]() |
![]() |
||||
![]() |
|||||
| これは非常に面白く,また品質も高い「ジンバクリヌス」。今から3億年近い昔に海洋で栄えた「ウミユリ」の化石である。正確にいえば,その「がく」と「腕」の部分で,実際には左の画像で下を向いている触手が,海面方向に向く。ウミユリは,がくからのびる茎で海底に付着する。その茎が最も化石としては残りやすいのだが,この標本では茎が欠けている。ウミユリの全身像は,当ギャラリー内にある別種の標本をご参考にされたい。 ウミ「ユリ」とはいうものの,実はれっきとした動物である。古生代に栄え,その後勢力は衰えたが,現生種も存在する。このジンバクリヌス自体は絶滅種。棘皮動物,つまりヒトデやウニの仲間だ。触手を動かして獲物をとらえ,生活している。 棘皮動物全体に共通する特徴として,その体の基本に「5」で構成されている。たとえば,ヒトデは五つの腕をのばす星型である。ウミユリも例外ではなく,このジンバクリヌスからわかるようにがくの断面がおおよそ五角形で,5本の角がとびだしている。実はこういった立体的な構造が化石に残る確率は決して高くなく,多くはつぶされた2次元に近い形で発見される。その意味で5本の角まで残るこの標本は高品質といえよう。一見すると,奇妙きわまりない化石。そんな化石との遭遇も古生物の醍醐味である。 (標本長約650ミリ:オーストラリア産:古生代ペルム紀) |
|||||
| 常設展示メニュー | チョット6億年トップへ | ||||
| ギャラリートップへ | 「ふぉっしる」トップへ | ||||