Kettneraspis sp.  ケタナラスピス
デボン紀のモロッコから「ケタナラスピス」である。
 ケタナラスピス自体は,そこそこ市場に流通する種で,実はめずらしいものではない。しかし,この標本はその保存率が見事。頭部から上にのびるまるで煙突のような(実際には穴は開いていないが)トゲが完全に残っている。こうした標本は数は少ない。その役割は完全になぞである。
 この標本では,煙突のようなトゲの両側の,果実のようにぷっくりとふくれ上がった両眼もナチュナルに掘り出されている。眼がほぼ完全に頭部から独立し,おそらく広い視界を確保していたことが伺い知ることができる。
 もちろん,長い頬とげや各節の先のフリル,頭部縁辺部の小さなトゲも確認できる逸品。
(体長約36ミリ:モロッコ産:古生代デボン紀)
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