Mixopterus sp.  ミクソプテルス(レプリカ)
これは非常によくできたウミサソリ類のレプリカである。対象となっているのは,ウミサソリ類の中でも,とくに獰猛な顔つきをしている「ミクソプテルス」である。
 進化のビッグバンによって動物が出現したのが,約5億4000万年前の古生代カンブリア紀。魚類が顎をもち,体を大きくして脊椎動物類が海洋の支配権を獲得したのが,約4億年前の古生代デボン紀。その間,海洋,とくに浅海域において覇をとなえていたのが,ウミサソリ類である。
 カンブリア紀に節足動物類が出現したとき,足は獲物をとらえる,もしくは歩行のためだけのものだった。しかし,それから1億年ほど経過した古生代シルル紀に登場したこのミクソプテルスには,明らかに遊泳用のオールと見られるような足があり,獲物を口まで運ぶことに使われたであろう小さな付属肢もある。これこそ節足動物類の世界において,足の分化が進んだ純然たる証拠,とみられている。
 これはアメリカのレプリカ専門業者によるもので,細部まで再現された逸品である。良く見ると,頭部には眼の痕跡も確認できる(右上の画像)。いつか本物を,と思いながら,レプリカを愛でる毎日だ。
(体長約760ミリ:レプリカ(モデルはヨーロッパ産):古生代シルル紀)
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