Ogygopsis sp.  オギコプシス
まるで,草履のようなこの三葉虫は,「オギコプシス」である。「カンブリア爆発」で有名な奇天烈動物の産地,カナダのバージェス頁岩層産。右側が頭部,左側が尾部である。
 体長数センチメートルが多いバージェス頁岩動物群のなかで,このオギコプシスは体長10センチメートルに近い巨大なもの。扁平なボディをしており,アノマロカリスやオパビニアが泳ぐ海の底で,べたぁー,っと横たわっていたと考えると面白い。
 この標本で奇妙なのは,中葉にナチュラルな盛り上がりが確認できることだ(画像中央付近)。こうした盛り上がりは,概して攻撃され,なんとか逃げ延びて治癒したときにできることが多い。10センチにちかい巨体を襲うとなれば,最大の容疑者はアノマロカリスである。このオギコプシスとアノマロカリスの間にどんな関係があったのか,想像していみるのも一興である。
 なお,バージェス頁岩層は現在では化石採集が禁じられている。この標本は,その禁止前に採集されたものであることを,一応ことわっておこう。
(体長95ミリ:カナダ産:古生代カンブリア紀)
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