Paradoxides sp.  パラドキシデス
こちらは,体長30センチメートルにおよぶ巨大三葉虫「パラドキシデス」である。モロッコのカンブリア系から。
 カンブリア紀は古生代最初の時代であり,化石として多様な生物の痕跡が明瞭に確認できる最古級の地質時代とし知られる。そこから産出される三葉虫は,このパラドキシデスや,カンブロパラスなどのように巨大であるか,あるいは,1〜3センチほどの小型種であるか,どちらかというのがほとんど。全体的に薄い三葉虫が多いのも特徴である。薄いということは,まだ防御のための殻があまり発達していなかったことを意味するのだろうか?
 さて,この標本は,市場ではなかなかお目にかかれない大型のもの(しかもダブル)だが,実はかなりの割合が補修されている。補修の腕もあまりよくなく,色の違う部分は「描かれている」場所もあるくらいだ。そういう意味で,逸品級ではないが,そもそもレア種(+高級種)のパラドキシデスをどうやったら展示できるかと考えた末に仕入れたものである。
(体長約300ミリほど(右の個体):モロッコ産:古生代カンブリア紀)
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