Platyostoma plebium  プラチョーストーマ・プレビウム
地味な化石「プラチョーストーマ」である。巻貝である。巻貝は分類的には,軟体動物類の腹足類に分類されている。この標本では巻きの先端に,サンゴの一部がからみついて,面白い形をなしている。サンゴについては,当ギャラリー内のWaldron Shale Formartionのページをご覧いただきたい。
 さて,巻貝の巻く方向をどう見るか,ご存知だろうか? たとえば,このプラチョーストーマの標本は,右巻きか? 左巻きか?
 その見方は,とんがっている方向を上に向け,どちらの方向に回転が進むかによって判断される。と,いうわけで,この標本の場合は右巻きとなる。
 巻貝にも左右があり,左巻きのものも存在する。しかし,それは実は少数派で,自然界の圧倒的多数が右巻きだという。不思議な話である。
 地味な巻貝化石だが,この化石のすばらしいところは,その保存状態にある。まるで,ついさっきまで生きていたような細部構造まで残されている。実は古生代シルル紀のもの。今から4億1000万年以上も前の化石というから驚きだ。この高品質標本を産出するのは,アメリカ,インディアナ州のWaldron Shale Formartion。華々しい種こそ産出しないが,良質な化石産出地として知っておきたい場所である。
(長径約20ミリ:アメリカ産:古生代シルル紀)
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