Scytalocrinus decadactylus  スキタロクリヌス・デカダクティルス
まるで絵筆や習字の筆のようにみえるこれはウミユリ「スキタロクリヌス」の腕とがく部分である。アメリカの化石。
 当ギャラリーを見るだけでも,ウミユリにいろいろな種類がいたことがよくわかっていただけると思う。ウミユリ類はいずれも秀逸な化石ばかりそろえているつもりだが,これは中でも珍品。そして,このスキタロクリヌスの特徴をうまくとらえている。
 よくみると,がくからのびる腕は,2本一組単位でがくにつながっているのが見てとれる。触手の腕構造も確認できる良品である。
 なお,当ギャラリーのウミユリ類には,学名(属名)に「クリヌス(crinus)」がついているものが多いことにお気づきだろうか。「クリヌス」とは「クリノイド(crinoid)」のこと。「クリノイド」とは,日本語で「ウミユリ類」のことである。必ずしも学名の中に記されている分類群が正しいとは限らないが,それでも一つの指標となるのは確かだ。なんだかわからない生物に出会ったとき,その学名を読み解いてみるのも一興である。
(体長約55ミリ:アメリカ産:古生代石炭紀)
常設展示メニュー チョット6億年トップへ
ギャラリートップへ 「ふぉっしる」トップへ