Symphysurus sp.  シムフィスルス
これは,スーパーレアというふれこみで譲り受けたスウェーデンの三葉虫「シムフィスルス」である。実は「レア」というふれこみよりも,この愛嬌あふれる顔にしてやられ,心を奪われた。
 正面から見ると,大きな眼が頭部の両端についており,まるでカエルのキャラクターのような“表情”をみせる。側面から見ると,この眼は後方までぐるりと回りこんでおり,広い視野をもっていたことを伺わせる。ツルツルとしているが,三葉虫なのでこの眼は複眼である。小さな小さなレンズが無数に並んでいる(ハズ)。このギャラリーには,同じように顔に魅了された三葉虫がいくつか展示されている。この文章を読んで,同じように心奪われたのなら,あなたも化石ファンの仲間入りだ。
 この標本を譲ってくれた人物によれば,この産地ではなぜか防御体勢をとり,丸まっている三葉虫が多いらしい。そんな中,この標本は比較的身体をのばしている。スウェーデンのこの地層は母岩が硬く,クリーニングが困難であるとも聞く。この標本のように全身を綺麗に掘り出すには,職人のような技があったのかもしれない。
(体長約70ミリ:スウェーデン産:古生代オルドビス紀)
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