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| ・古生代 | 2008年 11/17(月) 海生生物の化石が琥珀の中から発見されました。 フランスの白亜紀中期の地層から採取された琥珀の中から,プランクトンなどの海生生物化石が発見されました。琥珀は木の樹脂が化石となったものです。陸生の節足動物などが樹脂の中に中に取り込まれ,細部まできれいに保存された状態で化石化することがよくあります。しかし海の生物が陸上でできる樹脂に取り込まれて琥珀の中で化石化することは不可能だと考えられてきました。 海生生物の化石が取り込まれているのが発見されたのは,数千個の琥珀のうち,たった数個の琥珀でした。しかし,単細胞の藻類,珪藻,放散虫や有孔虫などの動物プランクトン,海綿の骨針やウニのトゲなど,非常に多様な海生生物が取り込まれていたそうです。 今回の発見により,ある種の珪藻が従来考えられていたよりも1000万年~3000万年早く出現していたことがわかったそうです。近年の分子系統学のデータと今回の発見とをあわせることにより,珪藻の複雑な進化についてかなり多くのことがわかると考えられています。 海生生物の化石が琥珀の中から発見された理由として,樹脂を分泌する木が海岸に非常に近いところにあり,嵐のときに海生生物を含む水や霧に触れて樹脂の中に取り込んだ,というのが,最も可能性の高いシナリオだと考えられています。(11/14 ScienceDaily) 10/31(金) 中国とオーストラリアから,新種のエディアカラ生物が発見されました。 古生代カンブリア紀直前のエディアカラ紀(約6億3000万年前~約5億4200万年前)の地層からは,硬組織をもたない軟体性の生物の化石が発見されており,エディアカラ生物群と呼ばれています。エディアカラ生物群の産地としては,オーストラリアや中国,ロシアなどが知られています。 今回,中国南部とオーストラリア南部から,腕が8本ある新種のエディアカラ生物が発見されました。両地域から発見されたエディアカラ生物は同種で,Eoandromeda octobrachiataと名付けられました。堆積環境が大きく異なるエディアカラ紀の地層から,同種の化石が発見されるのは初めてだそうです。当時,中国南部とオーストラリア南部は同じ大陸を形成し,非常に近い位置にあったと考えられています。 エディアカラ生物は動物か植物かもわからないものが多いですが,E. octobrachiataは8本の腕をもつため,動物であると考えられています。腕は管状で,互いに非常に接近してはいますが,つながってはいないそうです。体は軟体性でドーム状の形をしており,海水中の栄養分を吸い込んで食べていたと推測されています。(10/30 Discocery News) 10/22(水) 槍のような奇妙な形をした化石が発見されました。 アメリカ合衆国大西洋岸の約5600万年前(新生代古第三紀暁新世/始新世境界)の地層から,槍のような奇妙な形をした化石が発見されました。 約5600万年前,大気中の二酸化炭素濃度が急激に上昇し,温暖化が進んだという出来事がありました。この出来事は,暁新世‐始新世の温度最大期(Paleocene-Eocene thermal maximum: PETM)として知られています。 アメリカ合衆国ニュージャージー州でボーリングを行った結果,PETMの層準から,磁石化石(生物によって作られた磁鉄鉱などの強磁性鉱物が化石となったもの)が発見されました。発見されたのは,長さ4マイクロメートルの槍のような形をした磁鉄鉱だそうです。これまで発見されていた最大のバクテリア由来の酸化鉄結晶の8倍もの大きさがあるそうです。今回初めて発見された新しい鉱物だそうです。 PETMの間,北米大西洋沿岸は貧酸素で鉄の多い環境だったと考えられています。この環境下で,おそらく真核生物を含む磁鉄鉱を作る生物が多様化したのだろうと研究者は考えています。(10/21 PhysOrg.com,Gigantism in unique biogenic magnetite at the Paleocene–Eocene Thermal Maximum, Proceedings of the National Academy of Sciences, Early Edition) 10/16(木) 昆虫の最古の全身化石が発見されました。 アメリカ合衆国マサチューセッツ州の約3億1000万年前(古生代石炭紀後期)の地層から,昆虫の印象化石が発見されました。昆虫が湿った泥の上に降り立ったときに完全な体の痕が泥の上に残り,それが化石になったものだと考えられています。 この昆虫の体長は約8cm。翅の痕は残っていませんが,体の構造は原始的な空を飛ぶ昆虫の構造と似ているそうです。さらに,体の痕へとつながる足跡は残されていないため,この昆虫は空を飛んでやってきたと考えられています。 今回発見された化石は肢を横に伸ばし,腹部を地面につけた姿勢をしているそうです。現在,このような姿勢をとるのはカゲロウだけなので,この体の痕を残した昆虫はカゲロウであろうと考えられています。 この昆虫が何であるかがはっきりわかれば,その昆虫が生きてきたであろう気候や環境について検討することができると研究者は考えています。(10/15 FOXNews.com) 10/10(金) 鎖のようにつながった奇妙な生物の化石が中国で発見されました。 中国の澄江動物群の産地(約5億2500万年前,古生代カンブリア紀前期)として知られる雲南省澄江から,エビのような新種の節足動物の化石が発見されました。この化石はとても奇妙な形で発見されました。20体もの個体がまるで鎖のように頭部と尾部をくっつけて連なっていたそうです。前の個体の尾部が後ろの個体の頭部についている付属肢によってしっかりとつかまれているそうです。 このようなつながり方は,現生種,化石種含めて,他の節足動物には見られないと研究者は述べています。現生では,サルパというクラゲに似た形の尾索動物(ホヤの仲間)にのみ,このようなつながり方が見られるそうです。サルパは生殖の際に集合してコロニーを作るそうです。しかし節足動物でこのような生殖のしかたは見られないため,今回化石として発見された生物は移動のために鎖のようにつながっていたと研究者は考えています。 しかしこの説に対する反論もあります。今回発見された化石は,長い卵鞘(卵を覆うカプセルのようなもの)に入った卵が孵化する前に化石化したものだと考える研究者もいます。卵は化石としては残らず,卵の中にいた胚だけが化石として残ったというのです。今回発見された化石には,他の個体とくっ付いていない個体が1体あったそうです。この個体は発見された中で最も大きく,体長2.5cmほどだそうです。この個体が成体または卵から孵った個体だと考えられるそうです。 今回発見された化石は,生物の種類が爆発的に増加した「カンブリア爆発」の時代のものです。この時代には奇妙な生物が数多く存在し,「進化の実験」が行われていたと考えられています。今回発見された生物も,その実験の結果として,現在では見られない生殖の方法をとっていた可能性もあると研究者は考えています。(10/9 National Geographic News,Collective Behavior in an Early Cambrian Arthropod, Science, 322(5899), 224) 10/9(木) 最古の足跡化石が発見されました。 アメリカ合衆国ネヴァダ州の約5億7000万年前(先カンブリア時代エディアカラ紀)の地層から発見された化石が,最古の足跡化石であるということがわかりました。直径約2mmの足跡が2列平行に並んでいるそうです。これまで最古とされてきた足跡化石は約5億4000万年前(古生代カンブリア紀前期)のものです。今回発見された化石はそれよりも約3000万年古いことになります。 エディアカラ紀はカンブリア紀の直前の時代です。この時代の地層からは,ディッキンソニアやキンベレラなどの生物が産出し,「エディアカラ生物群」と呼ばれています。これまで,エディアカラ生物群の生物たちは全て軟体性で,殻や歯,肢などはもたないと考えられてきました。 今回の発見によって,生物が肢を使って歩いていた最初の時期がわかっただけではなく,カンブリア紀以前に複雑な生物がいたということが示唆されるそうです。 研究者は,この足跡はムカデのような生物か肢をもつぜん虫によってつけられたのだろうと考えています。この足跡をつけた生物の化石が発見されれば,より確実なことがわかります。この化石を求めて,研究が続けられるそうです。(10/5 PhysOrg.com) 9/24(水) 約4億年前の魚のひれに,手の指のような骨があるのが発見されました。 ラトビアから産出した約3億8500万年前(古生代デボン紀後期)の魚のひれに,われわれヒトの手の指のような骨があるのが発見されました。 この骨が発見されたのは,体長約1.3mの肉食の魚Panderichthysの化石です。化石自体は1990年代に発見されていましたが,最近になってCTスキャンによりヒレが調べられ,指のような骨があるのが発見されました。Panderichthysは水深の浅い水中に生息していたと考えられています。指のような骨のある前ヒレは,泳ぐのに使うというよりは,水底に押し付けて体を起こし,周りの様子を窺うのに使っていたと考えられています。その証拠に眼が頭部の上についており,上部の水中をよく見回せるようになってるそうです。 魚類から両生類へと進化し,脊椎動物が陸上へと進化していく過程は現在徐々に解明されてきてはいますが,ヒレから肢への進化などについてはまだわかっていないことがたくさんあります。今回の発見は,四足動物の進化の空白を埋める発見であると考えられています。(9/23 FOXNews.com,The pectoral fin of Panderichthys and the origin of digits, Nature advance online publication, doi:10.1038/nature07339 (21 September 2008)) 9/19(金) 肛門は生殖器官から進化してきたという説が発表されました。 最初の生物では,1つの穴が口と肛門両方の役割を担っており,進化の過程で口の反対側にもう1つ穴が開き,肛門ができたと考えられています。しかし肛門がどのようにしてできたかはわかっていません。この肛門の起源について,ある系統では消化器官が生殖器官と癒合することで肛門ができたとする論文が発表されました。 どのようにして口の反対側にもう1つ穴ができたかを調べるために,肛門をもたないヒラムシ・Convolutriloba longifissuraと,口と肛門をもつぜん虫の遺伝子が調べられました。この結果,口と肛門をもつぜん虫の中に,肛門を作る遺伝子がC. longifissuraの生殖器官を作る遺伝子と似ているものがあることがわかったそうです。このことから,まず最初に生殖器官が進化し,その生殖器官と消化器官が癒合することにより肛門ができたと研究者は考えています。 しかしC. longifissuraは進化の速い生物で,現在は生殖器官であるものが最初は肛門だったかもしれないという反論もあります。肛門の起源を明らかにするには今後の研究が期待されています。(9/17 naturenews,Acoel development indicates the independent evolution of the bilaterian mouth and anus, Nature advance online publication, doi:10.1038/nature07309 (17 September 2008)) 9/12(金) 巨大な両生類の化石が南極で発見されました。 南極の約2億4000万年前(中生代三畳紀中期)の地層から1986年に発見された化石が,体長約4.5mもある両生類の化石であるということがわかりました。 この両生類はKryostega collinsoniと名付けられました。体長約4.5m,三畳紀中期に南極に生息していた生物の中で最も巨大な陸棲動物であり,外見も生態も現生のワニに似ていたと考えられています。他の両生類から比べると異常に大きい歯をもっており,口蓋を突き破るほど長い歯で,獲物に喰らいついていたと考えられています。 当時南極は現在よりもずっと北に位置し,南アフリカや南米,オーストラリアとつながっていたと考えられています。気候も現在よりもずっと暖かく,大きな川が縦横に走り,森林が広がっていたと考えられています。恐竜はまだ出現していませんでしたが,その祖先である恐竜形類や爬虫類,哺乳類の祖先などが生息していたと考えられています。Kryostegaはこの南極の中で頂点に君臨していた捕食者だったと考えられています。水辺に棲み,魚や両生類,時には川に近づいてきた陸棲動物なども食べていたと考えられています。 今回の発見は,ほとんど知られていない中生代三畳紀中期の南極の生物について知ることができる重要な発見であると考えられています。(9/11 National Geographic News) 9/10(水) 古生代石炭紀の,温暖化に伴って変化した熱帯雨林の化石が発見されました。 アメリカ合衆国イリノイ州の炭鉱から,約3億年前(古生代石炭紀後期)の熱帯雨林の化石が発見されました。約100km2という広大な面積にわたって保存されています。この熱帯雨林の化石は,世界最古の熱帯雨林の化石です。 当時地球では激しい温暖化が起こっていたと考えられています。イリノイ州で発見された化石の中には,温暖化以前に成長した森林の化石と,温暖化後に成長した森林の化石が含まれているそうです。温暖化に伴う森林の変化を連続的に調べることにより,温暖化により熱帯雨林の植生が劇的に変化したことがわかったそうです。温暖化以前は雑草のようにひょろひょろしたシダ植物が生えていたのが突然,非常に高いヒカゲノカズラに取って代わられたそうです。この温暖化に伴う森林の変化を調べることにより,現在の熱帯雨林が将来どのように変化していくかがわかるだろうと研究者は考えています。(9/8 PhysOrg.com 8/6(水) メガロドンの噛む力は非常に強かったらしいということがわかりました。 メガロドンは,新生代新第三紀中新世(約2300万年前~約530万年前)に生きていた,体長15m以上,体重100tにも達した巨大なサメです。地質時代の海で最も恐ろしい捕食者の1つだったと考えられています。 このメガロドンの頭骨が現生のホオジロザメの頭骨と比較してコンピュータシミュレーションによって調べられました。この結果,ホオジロザメの噛む力は1.8tであるのに対し,メガロドンの噛む力はその6倍~10倍の10.8~18.2tという結果が出たそうです。ティラノサウルスでさえ,推定されている噛む力は約3.1t。ティラノサウルスの何倍もの力で噛むことができたことになります。これほど強力な力で噛むことができたのはメガロドンの顎が柔軟な軟骨で形成されていたからだと研究者は述べています。 軟骨によって口を大きく開けることができるようになり,しかも噛む力は同じサイズの骨に比べて数%しか違わないそうです。(8/4 BBC News,8/5 National Geographic News) 7/23(水) 南極から,軟体部が3次元的に保存された貝形虫の化石が発見されました。 南極東部ドライバレーに分布する約1400万年前(新生代新第三紀中新世中期)のかつて湖だった地層から,貝形虫(オストラコーダ)の化石が発見されました。この化石の保存状態は非常によく,軟体部が全て3次元的に保存されているそうです。 今回貝形虫の化石が発見されたのは南緯77度の地点です。現在南極のこの地域の年平均気温はマイナス25度,この環境下では貝形虫を含む湖の動物相が生息していくことは不可能と考えられています。このため,この高緯度から淡水性の貝形虫が発見されたことは非常に注目すべきことだと研究者は述べています。 約1400万年前の地層から貝形虫の化石が発見されたということは,約1400万年前のツンドラ気候から,現在見られるような非常に寒い大陸内部の気候へと南極大陸が激しく寒冷化したことを示していると考えられています。 しかし今回の発見が南極大陸の湖に貝形虫が広く分布していたことを示す証拠にはならないともいわれています。貝形虫の卵が渡り鳥の羽や足について南極大陸にやってきたという可能性のほうが高いと研究者は述べています。(7/23 ScienceDaily) 7/11(金) カレイの眼は進化の過程で徐々に片側に移動していったということがわかりました。 カレイ類(カレイやヒラメなど)は,成体では両方の眼が体の片側に偏って位置しています。これは眼がついていない体の片側を海底につけて横たわっているときに,視界を確保するためだと考えられています。しかし生まれたときから眼が片側に寄ってついていたわけではありません。幼体のときは他の魚と同様,体の両側に対称についていた眼が,片眼だけ上のほうに移動を始めてやがてもう片方の眼と一緒に体の片側につくのです。 これまで,カレイやヒラメのように両眼が体の片側に偏って付いているいる魚は,その成長と同じように眼の位置が徐々に変化して進化してきたのではなく,突然進化して現れたのだと考えられてきました。しかし今回,その祖先の化石がCTを用いて調べられ,進化の過程で眼が片側に徐々に移動していったということがわかりました。 ヨーロッパ各地の博物館に所蔵されている,新生代古第三紀始新世(約4500万年前)のカレイ類の2属,AmphistiumとHeteronectesの成体の化石が調べられました。 AmphistiumとHeteronectesはどちらも最も原始的なカレイ類です。現生のカレイ類には見られない特徴を多くもっていますが,最も特徴的なのは,片眼が体の片側に移動を始めているものの,頭頂部を越える前に移動が止まっていることだそうです。つまり,両眼が体の両側に対称に付いている他の魚と両眼が完全に体の片側に偏って付いている現生のカレイ類との中間の段階にあるといえます。この発見は,カレイ類の眼の移動が進化の過程で徐々に起こってきたことを示すものであると研究者は考えています。(7/10 ScienceDaily,Nature, 454(7201), 169-170) 7/7(月) 最も巨大で完全なストロマトライトの化石が発見されました。 アメリカ合衆国ヴァージニア州で,約5億年前(古生代カンブリア紀後期)のストロマトライトが発見されました。これにはストロマトライトの「頭」(上部)がきれいに残っています。直径約1.5m以上,重さは2トン以上あり,世界で最も大きく,最も完全なストロマトライトの「頭」だそうです。 ストロマトライトは,シアノバクテリア(藍藻)などの光合成に伴う分泌物や泥粒などによって作られます。内部に細かい縞状構造や同心円構造が見らるのが特徴です。現在では非常に限られた地域でしか見られませんが,化石は先カンブリア時代の地層などからたくさん発見されています。過去の環境について理解するのに重要な情報を与えてくれます。 ストロマトライトの破片などはよく発見されますが,ストロマトライトの「頭」が完全な状態で見つかるのは非常に珍しいです。今回見つかった化石は,「頭」の最上部の表面が非常にきれいに保存されているという点で,特に珍しいものだそうです。 ストロマトライトの表面が非常にきれいに残っているため,ストロマトライトそのものだけではなく,ストロマトライトの周囲に生きていた別の生物についても調べることができると研究者は述べています。(7/4 ScienceDaily) 7/4(金) 地質時代の海生生物の多様性の変化について,新たなことがわかりました。 これまで,生物の多様性の変化は,生物の出現の時期と絶滅の時期だけに焦点を当てて調べられてきました。しかしこの方法では生物が生きている間の多様性の増減などは全く考慮されていません。今回行われた研究では,地質時代を一定の期間(1100万年間)で区切り,この期間ごとの多様性が調べられました。 この手法が用いられた結果,従来考えられてきた多様性の変化が見られず,また逆に従来考えられてこなかった多様性の変化が見えるということがあったそうです。白亜紀末(約6550万年前)の大量絶滅による多様性の減少は,今回の研究では現れなかったそうです。白亜紀末の大量絶滅とその後の回復は研究で使われた1100万年間よりも短い期間で起こったため,今回の研究では検出することができなかったそうです。逆に,今回初めて,古生代ペルム紀(約3億年前~約2億5000万年前)に多様性のピークがあったことがわかりました。また,中生代ジュラ紀(約2億年前~約1億4600万年前)における多様性が,中生代三畳紀(約2億5000万年前~約2億年前)の多様性よりも低かったことも,今回新たにわかりました。今回の研究では,多様性は白亜紀に増加し,その後あまり変化が無かったという結果が出ました。 これまでの研究と正確に比較するために,多様性を集計する期間を1100万年間から500万年間に減らしたいと研究者は考えています。(7/3 ScienceDaily,Science, 321(5885), 97-100) 6/26(木) 最初の四足動物がどのような姿をしていたかが,新たにわかりました。 古生代デボン紀(約4億1600万年前~約3億5900万年前),魚類の中から腕や足,肺をもつ両生類が進化し,それまで海にしか生息していなかった脊椎動物が,陸上へと進出しました。その過渡期の生物に,首のようなくびれをもち,ヒレの中に手首のような可動性の骨格をもつ魚類(肉鰭類)ティクターリクと,その後に出現した両生類アカントステガがいます。アカントステガは,肺呼吸をし,4本の足をもつ原始的な古生物です。しかし足の骨格は弱く,水中生活をしていたと考えられています。オールのような尾びれもついていました。 今回,このティクターリクとアカントステガの中間的な特徴をもつ生物,ヴェンタステガ(Ventastega)が詳しく調べられ,最も初期の四足動物がどのような姿をしていたかが明らかにされました。 ヴェンタステガは,ティクターリクとアカントステガ,それぞれと共通した特徴を備えているそうです。肩帯(前肢が体とくっ付く部分)は四足動物に特徴的な形をしており,このことから,前ヒレは既に肢になっていたと考えられています。頭骨と歯はティクターリクとアカントステガの中間的な形をしているそうです。このことから,食性が徐々に変化していったものと考えられています。ヴェンタステガは,水中と陸上,どちらにも完全に適応してはいなかったと考えられています。 これまで,魚類から四足動物への過渡期にあった種はいくつも発見されています。このため,どのように進化していったかという大雑把な流れはわかっています。しかし今回のヴェンタステガのような発見がなされ,進化の空白が完全に埋まるまで,研究はこれからも続けられていくことでしょう。(6/25 National Geographic News,Nature, 453(7199), 1199-1204) 6/24(火) 日本最古の四足動物の化石が発見されました。 宮城県沖の無人島に分布する中生代三畳紀前期(約2億5100万年前~2億4500万年前)の地層から,両生類の化石が発見されました。 発見されたのは,ワニのような体形をした両生類マストドンサウルスの仲間の化石で,中国に続いてアジアでは2例目の発見だそうです。 日本の四足動物としてはこれまで,同県歌津市(現南三陸町)で発見されたウタツサウルスが最古とされてきました。ウタツサウルスも三畳紀前期の地層から産出しましたが,今回発見された化石はそれよりも古い地層から産出したそうです。 この発見は,両生類の初期の進化,当時の日本の環境や生態系を知る上で重要な発見だと考えられています。7月4日(金)から仙台市で開かれる日本古生物学会で発表されます。(6/24 MSN産経ニュース) 6/18(水) ジュラ紀のアメリカの生態系を明らかにできるかもしれない化石群が発見されました。 アメリカ合衆国ユタ州南東部の約1億4500万年前~約1億5000万年前(中生代ジュラ紀後期)の地層から,保存状態の良い恐竜,珪化木,淡水生の二枚貝の化石などが発見されました。 恐竜の化石には4体の竜脚類,2体の獣脚類,そしてステゴサウルスらしき化石も含まれているそうです。そして近くからは,動物の巣穴や直径約1.8mの珪化木なども見つかっています。今回発見された化石に新種は含まれていませんが,恐竜や木,その他の化石が一緒に見つかっていることから,ジュラ紀後期の生態系について詳しく知る材料になると研究者は考えています。当時の気候についても詳しくわかるかもしれないと考えられています。(6/17 FOXNews.com) 6/10(火) 三畳紀前期に,南極にトカゲのような動物がいたらしいということがわかりました。 南極の約2億4500万年前(中生代三畳紀前期)の地層から,四足動物の巣穴の化石が発見されました。川が氾濫して細かい砂が穴に流れ込み,化石になったものだと考えられています。最も大きい穴は長さ約35cm,幅約15cm,深さ約7.5cm。動物の骨はありませんでしたが,その穴に出入りする動物の足跡が保存されているそうです。さらに,動物が一番最初に穴を掘った跡も発見されているそうです。 これまで,南極の三畳紀の地層からは四足動物の化石が発見されていますが,今回の巣穴の化石はそれよりも少なくとも1500万年古いと考えられています。 巣穴の大きさが比較的小さいことから,この巣穴を作った動物は小さいトカゲのような爬虫類か,初期の哺乳類の仲間であろうと研究者は考えています。(6/8 ScienceDaily) 5/30(金) 古生代の魚類の中に,胎生だったものがいたことがわかりました。 オーストラリアの約3億8000万年前(古生代デボン紀後期)の地層から,お腹の中にへその緒でつながった胎児が入っている魚の化石が発見されました。これは胎生(真胎生)を示す最古の化石です。 これまで,胎生を示す証拠は中生代の爬虫類の化石が最古でした。この発見により,胎生の起源が約2億年も古くなります。 今回発見されたのは,板皮類の化石です。板皮類は頭部を硬い鎧で覆われた魚で,最古の顎を持つ脊椎動物であったと考えられています。今回胎生であることがわかった板皮類は,2005年にオーストラリア西部で発見されました。体長は約25cm。新属新種と考えられ,Materpiscis attenboroughiと名付けられました。 またこの発見により,1986年に発見された別の板皮類(Austroptyctodus gardineri)の化石を調べなおしたところ,この化石も体内に胎児が,しかも3体も,入っていることがわかったそうです。 ちなみに,現生の魚類ではサメやエイなどが胎生を行っています。(5/28 BBC News,Nature 453(7195), 650-652) 5/23(金) カエルとサンショウウオの共通の祖先が発見されました。 1995年,アメリカ合衆国テキサス州の約2億9000万年前(古生代ペルム紀前期)の地層から,両生類の化石が発見されました。この両生類は,カエルとサンショウウオ両方の特徴を備えているそうです。新種と認められ,Gerobatrachus hottoniと名付けられました。カエルとサンショウウオは共通の祖先から進化したとする説と別々の祖先から進化したとする説がありますが,この発見は,カエルとサンショウウオがtemnospondylsという共通の祖先から分かれたという説を支持するものです。 G. hottoniでは,現生のサンショウウオのように足首の2つの骨が癒合しており,また現生のカエルのようにむき出しになった大きな鼓膜があるそうです。 G. hottoniはぴょんぴょん飛び跳ねるのではなく,水中を泳いだり地上を歩いたりしていたと考えられています。獲物に突進することもできたと考えられています。カエルが飛び跳ねるようになったのは,中生代三畳紀(2億5100万年前~2億年前)ごろだと考えられています。 G. hottoniは,カエルとサンショウウオが最初に分かれたと考えられている地点の近くで発見されました。G. hottoniが発見された地層は,静かな沼でできたと考えられています。この地層からは,魚の化石もたくさん発見されています。G. hottoniには現生の両生類のように口の内側へ動く小さな歯がいくつも付いているそうです。これで捕らえた獲物が外に逃げ出さないようにできたと考えられています。 G. hottoniの発見から,カエルとサンショウウオは約2億7500万年前から約2億4000万年前(古生代ペルム紀前期~中生代三畳紀前期)の間で分かれたと研究者は考えています。(5/22 FOXNews.com,Nature, 453(7194), 515-518) 4/18(金) 国内で初めて,琥珀に閉じ込められたカマキリの化石が発見されました。 岩手県久慈市の約8700万年前(中生代白亜紀後期)の地層から,琥珀に閉じ込められたカマキリの化石が発見されました。琥珀に閉じ込められたカマキリが発見されたのは国内初,世界でも8例目だそうです。 今回発見されたカマキリは体長約1.4cmで,前肢や頭,触角がはっきり確認できるそうです。前肢にあるトゲが未発達であることから,原始的なカマキリと現生のカマキリとの中間的な種で,新種の可能性が高いそうです。 カマキリが閉じ込められた琥珀は,今日から6月22日まで,久慈琥珀博物館で展示されるそうです。(4/18 asahi.com,久慈琥珀博物館) 3/21(金) 先カンブリア時代から既に有性生殖が行われていたらしいということがわかりました。 これまで,最初期の多細胞生物は単純で,今日の生物が使っているような,生殖や多くの個体が集まって生活するといった生き残るための戦略は,捕食者や食物獲得のための競争といったいくつかの要因が引き金となって,進化の過程で獲得されてきたものだと考えられてきました。しかしチューブ状のエディアカラ生物Funisia dorotheaの化石の産状を調べた結果,この生物が現在生息しているほとんどの無脊椎動物と同様の成長や繁殖の仕方をしていたらしいということがわかりました。 F. dorotheaは原生代後期(Neoproterozoic,10億年前~5億4200万年前)に海底を埋め尽くすほど大量の個体が集まって生息していたと考えられています。原生代後期はまだ捕食者が出現していなかったと考えられている時代です。F. dorotheaは,生物が骨格を獲得する前の,そして捕食・被食の関係が確立される前の非常に早い時期から,生態系が複雑だったことを示す発見であると研究者は述べています。 F. dorotheaは長さ30cmほどのチューブ状の生物です。このチューブが5体から15体ほど密集した状態で見つかることが多いそうです。これは動物の有性生殖の際に見られる光景に似ているそうです。生物は生殖の成功を確実にするために密集して成長する,F. dorotheaはおそらく地球上で最も早く有性生殖を行った生物だろう,と研究者は述べています。 似たような大きさのF. dorotheaの集団は同時期に生まれた世代であると考えられています。このような同時期に生まれた大集団を形成するとともに,個々のF. dorotheaが発芽するという無性生殖によってもF. dorotheaは繁殖していたと考えられています。 地球上の初期の生態系を明らかにすることによって,初期の生命がどのように進化してきたか,どのような姿をしていたか,環境や他の変化にどのように対応してきたかについての情報が得られるだろうと考えられています。(3/20 ScienceDaily,Science, 319(5870), 1660-1662) 3/19(水) 隕石衝突によるオルドビス紀の爆発的進化が地球全体で起こった現象かどうか確かめられようとしています。 古生代オルドビス紀(4億8800万年前~4億4400万年前)に,一度に100個以上の隕石が地球に衝突し,そのすぐ後に新しく多様な生物が出現したらしいということがわかりました。この生物は実質的に現在の全ての生物の祖先であると考えられています。 この説によると,生物は比較的短い期間で爆発的な進化を遂げたと考えられています。そしてこの爆発的な進化は現在生きているほぼ全ての門が出揃った「カンブリア大爆発」の約4000万年後に起こったと考えられています この研究は,隕石のコンピュータ分析と化学分析,スウェーデンで発見された複数のクレーターの化石や地質調査などの様々な手法を用いて行われてきました。これまでのところ,この爆発的な進化はバルト海周辺で起こったことがわかっているだけです。研究者は現在,この現象が地球全体で起こったかどうか調べようとしています。スウェーデンで発見されたものと化学組成が同じ隕石が中国南部で発見されています。このため,中国とアメリカ合衆国の隕石とクレーターを分析して,オルドビス紀の爆発的進化が地球全体で起こった現象かどうか確かめる研究が行われようとしています。(3/14 ScienceDaily,Nature Geoscience, 1(1), 49-53) 3/12(水) 約1億年前の琥珀から,羽毛が発見されました。 フランス西部で採取された約1億年前の琥珀の内部に羽毛が取り込まれているのが発見されました。この羽毛には,獣脚類から発見された綿毛状の羽毛と現生の鳥類に生えている羽毛の両方の特徴が見られるそうです。 今回発見された羽毛には羽軸と羽枝がありましたが,羽軸は綿毛のようで,羽枝は根元で完全にまとまってはいませんでした。そして羽枝同士をくっ付ける役割のある小羽枝がありませんでした。これまで,綿毛状の羽毛と,羽軸・羽枝・小羽枝の全てをもった羽毛は発見されていましたが,その中間段階の羽毛は発見されていませんでした。今回初めて,この2つの羽毛の中間段階が発見されたことになります。これは羽毛の進化において最も重要な段階であると研究者は述べています。 この羽毛が初期の鳥類と恐竜のどちらのものであるかはわかっていません。(3/11 National Geographic News,Proceedings of the Royal Society B, FirstCite, Tuesday, February 19, 2008) 3/7(金) 約8900万年前の花の立体的な構造が調べられました。 福島県広野町に分布する約8900万年前(中生代白亜紀後期)の地層から,原始的な被子植物であるバンレイシ科の花の化石が立体的な形態を残した状態で発見されました。 CT装置を用いてこの化石の内部構造が調べられた結果,花弁とがくが一体化した花被片が,90~100本の小さな袋状のおしべと突起状に盛り上がっためしべを取り囲むような構造をしていることがわかったそうです。 この花は,被子植物の進化の過程を明らかにする手がかりになると,研究者は述べています。(3/7 新潟日報) 2/25(月) 約1500万年前の深海ザメの歯の化石が発見されました。 群馬県富岡市の約1500万年前の地層から,深海ザメの歯の化石が発見されました。オンデンザメ属カエルザメ亜属に属する深海ザメの歯だと考えられています。深海ザメの歯の化石は世界的にも少なく,カエルザメ亜属の歯の化石はイタリアでの発見例があるだけだそうです。イタリアで発見されたカエルザメ亜属の歯の化石は約500万年前のものなので,今回発見された化石はそれよりも1000万年古いことになります。(2/25 MSN産経ニュース) 2/20(水) 体長40cmほどの巨大なカエルの化石が発見されました。 マダガスカルの白亜紀後期の地層から,巨大なカエルの化石が発見されました。このカエルは体長約40cm,体重は4kgにもなったと考えられています。これは,現生種,化石種含めて,最大の大きさだそうです。Beelzebufoと名付けられました。 Beelzebufoは,現在南米だけに生息するツノガエルと近縁だそうです。口が大きく,昆虫やトカゲのような小さな脊椎動物を食べていたと考えられています。恐竜の子どもさえ食べることができたかもしれないと考えられています。 研究者は,この発見はマダガスカルとインド,南米が白亜紀後期(7500万年前~6550万年前)までつながっていたとする説を支持するものだと考えています。(2/18 BBC News,Proc. Natl. Acad. Sci. USA, Published online on February 19, 2008) 2/8(金) 最古のザリガニの化石がオーストラリアで発見されました。 ザリガニの体化石と巣穴の化石が,オーストラリア・ビクトリア州の約1億1500万年前(白亜紀前期)の地層から発見されました。これは現在発見されている中で最古のザリガニの化石です。 ザリガニの体化石は腹部と2つのハサミが発見されています。巣穴の化石は現在オーストラリア南東部で見られる現生のザリガニの巣穴とほぼ同じだそうです。このことから,ザリガニの生態が白亜紀からほとんど変わっていないと研究者は考えています。ザリガニは淡水でしか生息できません。しかしほとんど全ての大陸に生息し,とても多様な環境に適応しています。海水では生きられないザリガニが,ように多くの大陸に生息していることは,地球上の大陸がかつては1つにまとまっていたとするプレートテクトニクスの証拠の1つとされています。近年,分子生物学の研究により,南半球に生息する全てのザリガニはオーストラリア南東部が起源であると考えられています。今回化石が発見されたことにより,この考えが化石記録からも立証されたと研究者は考えています。(2/6 ScienceDaily,Gondwana Research, Article in press, Fossil evidence in Australia for oldest known freshwater crayfish of Gondwana) 1/23(水) ペルム紀末の大量絶滅からの回復は,これまで考えられていたよりも遅かった可能性があることがわかりました。 約2億5100万年前のペルム紀末,生物の90%以上が絶滅する大量絶滅がありました。これまでの研究からはこの大量絶滅後,生物は急速に回復したと考えられていました。しかしそれは絶滅によって空いたニッチに入り込んで増える「日和見主義者」的な生物を基に導き出された結果で,生物全体の回復はもっと遅かった可能性があることがわかりました。 両生類や爬虫類などの四足動物の回復を調べたところ,地球規模では急速に回復したように見えても,群集レベルの回復は遅く,完全に回復するには3000万年かかったそうです。(1/18 PhysOrg.com,Proceedings of the Royal Society B, FirstCite) 1/22(火) 白亜紀の中ごろに,被子植物が主に昆虫を媒介にして受粉するようになったことがわかりました。 現在,被子植物のほとんどは昆虫に花粉を運んでもらうことによって受粉を行っています。しかし,被子植物がいつから昆虫を受粉に利用するようになったかははっきりとはわかっていませんでした。今回,原始的な被子植物つまり初期の顕花植物が,約9600万年前(白亜紀後期の初め)に主に昆虫を受粉に利用するようになったということを示す論文が発表されました。 約9600万年前の地層から,凝集した状態で化石化した花粉の化石が発見されました。凝集した花粉は,動物を受粉に利用する顕花植物で一般に見られます。またこの研究によって,約9600万年前に花粉がどのようにして凝集していたかということが初めて明らかにされました。花粉がどのように凝集していたかがわかると,どのような生物を媒介にして受粉していたかがわかります。 白亜紀後期の初めに起こった顕花植物の構造の変化と,今回発見された9種の花粉塊から,研究者は白亜紀後期の初めに虫媒が完全に確立されたと考えています。これは顕花植物が科レベルで爆発的に多様化し分布を広げる数百万年前にあたります。(1/22 ScienceDaily,Proc. Natl. Acad. Sci., 105(1), 240-245) 1/11(金) これまで類縁関係が謎だった小刀類の保存の良い化石が発見されました。 モロッコの約4億8000万年前(古生代オルドビス紀)の地層から,非常に保存状態の良い小刀類の化石が発見されました。小刀類は,約4億8500万年前~約3億500万年前(古生代オルドビス紀~石炭紀)に生息していた無脊椎動物で,ナメクジのような体の背中に鉱物質の板が並んでいるという,奇妙な形をした生物です。 これまで,小刀類の化石は世界中のかつて海底だった地層から発見されていますが,発見された化石のほとんどが,背中の板がばらばらになったものでした。このため,小刀類がどのような体の構造をして,他の古生物や現生生物とどのような類縁関係にあるのかはほとんどわかっていませんでした。 今回発見された化石は,軟体部まで完全に残っているという,非常に保存状態の良いものでした。この化石から,背中の板の下にはいくつもの節に分かれた軟体部があり,その節の1つ1つから,肢のような軟らかい器官が1対出ていることがわかりました。そして肢のような器官の1つ1つからは長く硬い毛が2束出ていることがわかりました。体が節に分かれ,毛が生えている「肢」をもっていることから,研究者は小刀類が環形動物であると結論付けました。環形動物の中での位置はまだはっきりとしませんが,現在も生きているウミケムシに属しているだろうと考えられています。(1/10 ScienceDaily,Nature, 451, 133-134) 1/9(水) 鳥取県で発見された魚類化石が,新属新種であることがわかりました。 鳥取県鳥取市の普含寺泥岩層(約1680万年前,新生代新第三紀中新世前期)から2003年に発見された魚類化石が,イソギンボ科の新属新種とわかり,Tottoriblennius hiraoi(トットリブレニウス・ヒラオイ)と名付けられました。 イソギンボ科は,浅い海の波打ち際に生息する小型の魚類です。この科の化石はヨーロッパでは発見されているものの,太平洋西部で発見されたのは初めてだそうです。今回の発見は,魚類の進化を探る上で重要な発見であると考えられています。(1/9 日本海新聞,1/9 YOMIURI ONLINE) 1/7(月) 約4億年前の眼の構造がわかる化石が発見されました。 オーストラリアの約4億年前(古生代デボン紀)の地層から,非常に保存状態の良い板皮類(有顎魚類,甲冑魚の1種)の化石が発見されました。 この化石には神経頭蓋が完璧に残っており,眼球につながる筋肉や神経の構造までわかるそうです。これによると,今回発見された板皮類の眼球は,現生のサメと同じように,軟骨によって神経頭蓋とつながっているそうです。また。眼球を動かす筋肉は,現生の無顎魚類に似た,原始的なものだったそうです。今回発見された板皮類には,7つもの外眼筋(眼を動かす筋肉)がついているそうです。われわれヒトを含めた顎のある顎口類では,外眼筋は6つです。また,顎口類の外眼筋には,上斜筋と下斜筋という2つの筋肉があります。これに対し,今回発見された板皮類の斜筋は無顎類であるヤツメウナギと同じように,前と後ろの2つの斜筋からなっているそうです。 この研究により,4億年前から眼球は複雑な構造をしており,無顎類と有顎類との中間の中間の形質をもっていたことがわかりました。(1/2 ScienceDaily,Biology Letters, FirstCite Early Online Publishing) 2007年 12/25(火) 甲虫が出現したのはジュラ紀かもしれないということがわかりました。 甲虫は現在,知られているだけでも約35万種が存在します。これは現在地球上に存在する全生物の種数の約1/4にあたります。 DNAと化石記録を使い,甲虫の進化系統図が作られました。この研究が行われる前は,甲虫は約1億4000万年前の白亜紀前期に出現した顕花植物とともに進化してきたと考えられてきました。しかしこの研究によって,現生の甲虫の系統の多くは顕花植物が出現する前のジュラ紀に出現したらしいということがわかりました。(12/20 ScienceDaily,Science, 318(5858), 1913-1916)) 8/21(火) 硬骨魚類の起源であると考えられる魚の化石が発見されました。 脊椎動物は主に3つのグループに分けられます。顎も歯ももたない無顎類,顎の内側に歯が何列にも並び,新しい歯列が古い歯列を押し出すことによって歯列ごと歯が次々と生え変わる軟骨魚類,そして硬骨魚類と全ての陸上脊椎動物とをあわせたグループです。最後のグループでは,歯が1本1本個別に生え変わります。また,下顎の歯骨,上顎の上顎骨と顎前骨という,他の2グループには見られない特殊な骨に歯が生えているという特徴もあります。 硬骨魚類と脊椎動物とを合わせたグループの起源についてはほとんどわかっていません。硬骨魚類化石記録は約4億1800万年前(古生代シルル紀末期)にまでさかのぼりますが,それ以前の記録は全くありませんでした。しかし,古生代シルル紀後期(4億2300万年前~4億1600万年前)の地層から,硬骨魚類の起源となると考えられる2種(Andreolepis hedei,Lophosteus superbus)の魚の化石が発見されました。 この魚の化石には上顎骨と下顎骨がありますが,軟骨魚類のように顎の内側には歯列が何列もあります。このことから,A. hedeiとL. superbusは硬骨魚類の幹グループであると推測されています。(8/17 ScienceDaily,Nature, 448, 583-586) 8/17(金) ジュラ紀のウミグモの化石が初めて記載されました。 フランス南東部の約1億6000万年前(ジュラ紀後期)の地層から,非常に保存状態の良いウミグモの化石が発見されました。 ウミグモは陸上のクモに似ていますが,系統的には遠い関係にあります。ウミグモに近縁な生物は古生代から見つかっているのみで,現在に至る約4億年の間にウミグモがどのような進化をしてきたかはわかっていませんでした。この発見は,ウミグモの進化に関する4億年のギャップを埋めるものであると考えられています。(8/16 BBC News,Proceedings of the Royal Society B, FirstCite Early Online Publishing) 8/9(木) 石炭紀からの昆虫の体サイズの減少は,呼吸器系が原因だったとする説が出されました。 今から3億5900万年前~2億9900万年前の石炭紀,昆虫は体長数十cmに達するほどの著しい巨大化を遂げていました。それがなぜ,現在のように体長数cmにまで小さくなってしまったのか?この理由について,これまでたくさんの説が出されてきましたが,それが実証されたことはありませんでした。 今回Alexander Kaiser博士率いる研究チームが,昆虫の体サイズの減少は呼吸器系に原因があるという説を出し,甲虫とショウジョウバエを使ってこれを調べました。 甲虫の呼吸器系が,X線を使って分析され,甲虫がどのように呼吸しているかが調べられました。昆虫は細胞に酸素を直接運搬する気管という管を使って呼吸しています。大きな甲虫ほど,この気管は,特に足で,大きな範囲を占めることがわかりました。 今から3億年以上前,酸素は大気の31%~35%を占めていたと考えられています。このため,昆虫の呼吸器系はそれほど大きくなくても,巨大な体を維持するのに十分な酸素を体内に供給できたと博士は考えています。つまり,酸素濃度の低い現在では,石炭紀と同じ大きさの呼吸器系をもっていたとしても,石炭紀ほど巨大な体にはなれないということです。 しかし今回調べた甲虫やショウジョウバエは比較的新しい時代に出現した種類であるため,トンボのようなより古くから存在している種についても調べていく予定だそうです。(8/8 ScienceDaily) 5/18(金) 日本最古のネズミザメの歯の化石が発見されました。 和歌山県広川町で3月に発見された化石が,日本最古のネズミザメの歯の化石であることがわかりました。 発見された化石は長さ約1.2cm。プロトラムナ属の歯だそうです。白亜紀オーテリビアン(1億3600万年前~1億3000万年前)のものと推定され,これまで日本で発見されている中で最古の化石だそうです。これまで日本で発見されている化石はオーテリビアンの後の時代,バレミアン(1億3000万年前~1億2500万年前)のものです。ここまで古い化石は世界的にも珍しく,ネズミザメの起源や進化を考える上で大変重要だそうです。(5/18 AGARA紀伊民報,5/17 YOMIURI ONLINE,5/16 asahi.com) 4/26(木) 最古の雨林が発見されました。 米イリノイ州の炭鉱から,約3億年前の雨林の化石が発見されました。この雨林は,大量のヒカゲノカズラ,高さ40m以上の木性シダ,低木と高木のサイズのトクサという,奇妙な構成をしていました。面積は1000haにも達すると考えられています。この雨林は約3億年前に起こった大地震によって海面下に沈み,泥で埋め立てられたと考えられています。(4/24 National Geographic News,4/23 ScienceDaily,4/23 PhysOrg.com,Geology, 35(5), 415-418) 4/20(金) 世界最古の森林を形成していた木の化石が発見されました。 2年前米ニューヨーク州で発見された化石が,約3億8500万年前のWattieza属の木の化石であることがわかりました。これはシダに似た植物で,高さは8m以上あったと考えられています。またこの属は世界最古の森林を形成していたと考えられています。(4/19 BBC NEWS,4/19 ScienceDaily,Nature, 446(7138), 861) 4/4(水) 両生類の化石が南極で発見されました。 2億4500万年以上前の両生類の頭骨が南極横断山脈で発見されました。発見された場所は南緯84度の高緯度にあります。発見された両生類は,恐竜が出現する4000万年前に生きていたProtosuchusと考えられています。 Protosuchusは湖や川に生息していた体長約2mの大きなサンショウウオのような両生類です。皮膚は現生の両生類とは異なり,うろこで覆われていました。水中ではウナギのような動き方をしていたと考えられています。 Protosuchusはこれまで,ドイツ,カザフスタン,ロシア,南アフリカで発見されています。今回発見されたのはこれまでで最も南の地点です。Protocuchusはアフリカと南極大陸が超大陸パンゲアとしてつながっていたと考えられている時期に生息していました。今回の発見により,三畳紀前期の終わりまたは三畳紀中期には,冷血動物である両生類が少なくとも暖かい季節にはパンゲアの南端に生息できるほど気候が温暖だったということが示唆されると考えられています。Journal of Vertevrate Palaeontologyの最新号に論文が載っています。(4/3 PhysOrg.com) 3/14(水) バージェス頁岩から,二枚貝のような殻と多くのとげを持った生物が発見され,記載されました。 バージェス頁岩から,体の前端に二枚貝のような殻を1枚持ち,体の側面から多数のとげが生えた体長約1cmの生物が発見され,Orthrozanclus reburrusと名付けられました。この生物は,現在のナメクジやミミズ,軟体動物と関係があるhalwaxiidsという新しい分類群に含まれると考えられています。この分類群にはほかに,同じくバージェス頁岩から発見されたウィワクシアや,グリーンランドにあるカンブリア紀前期のシリウス・パセットから発見されたハルキエリアが含まれています。これらは全て,背中を殻などの硬組織で覆われた生物です。海底の有機物を食べ,捕食者に対する防御のため,硬組織を進化させたと考えられています。(3/12 ScienceDaily,Science, 315(5816), 1255-1258) 2/23(金) 約2500万年前の完全なカエルが入った琥珀が発見されました。 メキシコで完全なアマガエルが中に保存された琥珀が発見されました。このカエルは体長1cmで,Craugastor属の1種であると考えられています。この属には中米原産の現生のカエルが多く含まれます。このカエルの年代はまだはっきりとはわかりませんが,琥珀が採取された地層の年代から,約2500万年前(漸新世)のものであると考えられています。(2/17 National Geographic News) 2/14(水) 約3億8000万年前の魚の軟組織が発見されました。 筋肉が残っている3億8400万年前から3億8000万年前の魚(板皮類)の化石が,オーストラリアで発見されました。この化石の保存状態はとても良く,筋細胞の束,血管,神経細胞などが保存されていたそうです。さらに,これらの軟組織はつぶれてはおらず,3次元構造がそのまま保存されていたそうです。 観察の結果,この魚の筋組織はWの形に成長していることがわかったそうです。これは,ヤツメウナギなどの原始的な魚に見られる構造と同じです。これまで,板皮類とサメ,どちらが最も原始的な魚かということはわかっていませんでした。しかしこの発見により,板皮類が最も原始的な魚であるということがわかりました。(2/12 National Geographic News,Biology Letters, FirstCite Early Online Publishing) 2/12(月) コノハムシの化石が初めて発見されました。 ドイツ・メッセルで,約4700万年前(始新世中期)のコノハムシの化石が発見されました。発見されたのは,体長63mmのオスのコノハムシの化石で,Eophyllium messelensisと名付けられました。これまでコノハムシの化石は発見されたことがなく,今回が初めての発見となります。 今回の発見により,コノハムシの起源が少なくとも4700万年前にさかのぼることがわかりました。また,E. messelensisはナナフシと現生のコノハムシの中間の特徴をもつことから,コノハムシがナナフシのような昆虫から進化してきたのではないかと考えられています。(2/8 PhysOrg.com,Proceedings of the National Academy of Sciences, 104(2), 565-569) 1/25(木) 約6億年前の胚とその親とを結びつける化石が発見されました 1998年,中国南部で約6億年前の胚の化石が数千個発見されました。2000年には,この胚の親であると考えられる管状のサンゴのような生物が発見されました。そして今年,Geologyの2月号で,胚と成体とを結びつける中間の段階の胚の化石の発見が報告されます。 1998年に発見された発生の初期段階の化石は数千個ありますが,今回発見された成体を推定できるほど発生が進んだ胚は80個しかないそうです。この胚の表面は膜に覆われ,その膜の表面には,時計回りに3次元的に巻いた渦巻状の溝があります。また膜の内部には,同様に時計回りに巻いた管状の胚が入っています。見つかった胚の中には,このような渦巻状の構造が広がったと考えられるものもあり,これがさらに進むと筒状の生物へと変化していくと推測されています。(1/23 FOXNews.com,1/23 ScienceDailiy,Journal of Paleontology, 74(5), 767-788,Geology, 35(2), 115-118) 2006年 12/6(水) 二酸化珪素に保存されたカンブリア紀の卵の化石が発見されました。 約5億年前の卵塊の化石が中国南部で発見されました。この化石は5億1300万年前から5億100万年前(カンブリア紀中期)の海生無脊椎動物のもので,シリカ(二酸化珪素)の中に保存されるという非常に珍しい保存のされ方をしていました。3次元的に保存された保存状態の非常によいもので,中には卵割の状態で化石化しているものもあったそうです。 今回見つかった化石は,完全な状態で保存された卵塊の化石としては最古のものだそうです。これまで発見されたカンブリア紀の卵塊の化石は散らばってしまっており,それを産んだ生物についてあまり多くのことはわかりませんでした。さらに卵が産み付けられたそのままの場所で化石化したと考えられるため,卵を生んだ生物が生殖に用いた戦略についての情報を得ることができると考えられています。また卵を作るのにどれくらいのエネルギーを必要としたかも推測でき,そこからどれだけの量の食物がカンブリア紀の海底で得られたかの推測も可能になるそうです。(12/5 Discovery Channel News,Geology, 34(12), 1037) 11/22(水) 群馬県で白亜紀前期のエビとカニの新種の化石が発見されました。 群馬県に分布する白亜紀前期(1億4550万年前~9960万年前)の地層からエビとカニの化石が発見され,群馬県立自然史博物館など4施設の研究で新種と判明しました。 エビの化石はHoploraria kamimurai(ホプロパリア・カミムライ)と名付けられました。アカザエビ科に属し,体長は約8cm,頭胸部に突起がほとんど無いのが特徴です。 カニの化石は新属新種で,Nipponopon hasegawai(ニッポノポン・ハセガワイ)と名付けられました。プロソポン科(約6000万年前に絶滅)に属し,幅約1cmの横長な三角形の形をした甲羅をもっています。 アカザエビ科,プロソポン科ともに北海道の白亜紀後期の地層からの発見例がありますが,白亜紀前期の地層から見つかったのはアジアでは初めてだそうです。群馬県立自然史博物館は「今いるエビ,カニ類の多くが出現したのは白亜紀前期と考えられ,進化の過程を研究する上で大変貴重」と話しています。 化石は21日から神流町恐竜センターで展示されています。(11/20 岩手日報,11/20 神戸新聞,11/20 山陰中央新報,11/20 京都新聞,11/20 日刊県民福井,11/20 秋田魁新報,11/20 東奥新聞,11/20 徳島新聞,11/20 河北新報,11/20 東京新聞,11/20 佐賀新聞,11/20 四国新聞,11/20 中国新聞,11/20 西日本新聞,11/21 北海道新聞,恐竜王国中里) 10/27(金) 約1億年前のハチが入った琥珀が発見されました。 ミャンマーで約1億年前のハナバチが入った琥珀が発見されました。ハナバチとは,幼虫のえさとして花から蜜と花粉を集めてくるハチのことで,被子植物と密接に結びついて行動しています。今回見つかったハナバチの体長は2.95mmで,現生のハチと同じように,花粉を集めていたと思われる特徴が備わっており,体に花粉も付着していたそうです。今回見つかった化石は,これまで見つかっているハナバチの化石より3500万年から4500万年古いそうです。(10/26 asahi.com,10/26 YOMIURI ONLINE,10/26 MSN毎日インタラクティブ,Science, 314(5799), 614) 10/19(木) 魚類と陸上動物とをつなぐミッシングリンクとなる魚の化石が発見されました。 陸上動物のものと似た中耳とひれを持つ魚の化石がオーストラリアで発見されました。この化石は,魚と陸上の四足動物とをつなぐミッシングリンクであると考えられています。 今回発見された魚は,デボン紀(4億1600万年前~3億5900万年前)に熱帯の岩礁に生息していたと考えられているGogonasusです。体長は約30cmで,獲物を待ち伏せして襲っていた捕食動物だったと考えられています。 CTによってこの化石の3次元画像が作られました。そしてこの魚の頭骨に大きな穴があいていることがわかりました。これが進化して現在の陸上動物の中耳になったと考えられています。またこの化石には原始的な手首の関節と,ヒトや四足動物の腕にある上腕骨,橈骨,尺骨で構成された完璧な前びれがあることもわかりました。この前びれを使って海底から体を離し,獲物に突進していったと研究者は考えています。 この発見によって,初期の魚類から陸上動物への進化の順番が変わると考えられています。Gogonasusは四足動物の祖先と考えられているEustenopteron(ユーステノプテロン)よりも四足動物に近く位置づけられるでしょう。しかし両生類に最も近いと考えられているTiktaalikほど発達した前びれはもっていませんでした。(10/18 FOXNews.com) 10/17(火) 5億5000万年前の卵割した胚の内部が撮影されました。 中国の5億5000万年前(カンブリア紀以前)の地層から胚の化石が発見されました。これは世界最古の胚の化石です。マイクロCTという技術でこの胚の内部の3次元画像が撮影され,この胚が現在の生物に見られるような卵割の仕方をしていることがわかりました。 胚が発見された地層からはこの胚の親の化石は見つかりませんでした。これまで,胚はわれわれの祖先となるような多細胞生物によって作られるものと考えられてきました。そしてこのような生物は「カンブリア大爆発」と呼ばれる,カンブリア紀(5億4200万年前~4億8800万年前)に起こった生物の爆発的進化によって生まれたと考えられてきました。胚がこのような多細胞生物によって作られたとすると,この発見によって,複雑な多細胞生物がカンブリア大爆発のかなり前から存在していたことが示唆されます。 この問題に関して,研究者の意見は2つに分かれています。1つは,われわれの祖先となるような多細胞生物がカンブリア紀以前から存在していたもののその数は少なく,カンブリア大爆発によって多様な生物が出現したというものです。そしてもう1つが,われわれの祖先となるような多細胞生物はカンブリア大爆発のかなり前から存在していたものの,化石の保存の問題で,カンブリア紀からしか化石が発見されていないというものです。 さらに細胞分裂が進んだ胚を調べたところ,これは単純な海綿によって作られたのではないかということがわかりました。研究者はこの胚が原始的な海綿によって作られたのではないかと考えています。これが正しければ,複雑な多細胞生物出現の問題はまだまだ謎のままです。 この研究によって,複雑な生物の出現の時期は絞られると研究者は述べています。(10/12 PhysOrg.com,10/13 BBC News,Science, 314(5797)) 9/7(木) 4億1000万年前の魚の眼の構造が明らかになりました。 4億1000万年前の板皮類(頭と胸に皮甲をもつ原始的な魚)の眼球がX線CTによって調べられました。この結果,この魚の眼球には7本の筋肉が付いていることがわかりました。脊椎動物では通常,眼球についている筋肉は6本です。板皮類が7本目の筋肉をもっているのは,この魚の眼球と頭蓋が眼柄によってつながっていることに関係しているのだろうと研究者は考えています。(9/6 PhysOrg.com) 8/30(水) 最古のシーラカンスが記載されました。 1970年代にオーストラリアのデボン紀の地層から採取されたシーラカンスの化石が記載されました。Eoactinistia foreyiという種で,約4億年前の化石です。シーラカンスとしては最古の化石です。シーラカンスは肉鰭類に属する肺魚の1種です。肺魚を含め肉鰭類はデボン紀の初めから化石が発見されていますが,これまでシーラカンスはデボン紀中期からしか発見されていませんでした。今回の発見は,このギャップを埋める発見です。(8/28 PhysOrg.com) 8/11(金) 5億年以上前の節足動物の胚の成長の様子が明らかになりました。 5億8000万年前の節足動物の胚の3次元的な画像が撮影され,Natureに報告されました。卵割から孵化直前までの過程が調べられ,2種類の画像が得られました。1つは口と肛門の内部構造,もう1つは体節の形成過程です。後者は現生生物には見られない特殊なものだったそうです。この発見は,5億年前から現在まで,胚の成長の仕方がどのように変化してきたかについて知ることができる貴重なものであると研究者は話しています。(8/9 PhysOrg.com,8/9 ScienceDaily,8/10 FOXNews.com) 7/27(木) スペインで軟組織の残るカエルの化石が発見されました。 スペイン北東部の1000万年前(中新世)の地層から発見されたカエルとサンショウウオの化石から骨髄が抽出されました。骨髄の保存状態は非常によく,組織や色も残っていたそうです。(7/26 BBC News,7/26 FoxNews.com) |
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