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第12回目ツアー
カテゴリー一覧 古生代の三葉虫巡り日帰りの旅
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日程:2008年9月6日
場所:世界中
 
古生代の世界中を旅し,いろいろな三葉虫を見てきました。
チョット6億年の旅  今回は時代や場所を越えて,様々な三葉虫を見る旅をしてきました。カンブリア紀からペルム紀まで,時代を追って三葉虫を見てきました。




 まずやってきたのはカンブリア紀。バージェス頁岩動物群で有名なカナダに行きました。




 早速三葉虫発見!と思ったら何か様子が変です。普通の三葉虫は頭部,胸部,尾板と,体が前後方向に3つに分かれているのに,この生物は頭部ともう1つの部分の2つにしか分かれていません。あの姿は……ナラオイアですね。形もさることながら,外骨格が有機物でできているというとても変わった三葉虫です。ん?何か体の下でチョロチョロ……
















あの形は…バージェソキータを食べているようですね。そう,こう見えてもナラオイアは肉食なのです。他の生物をとって食べていました。


 あ,向こうにも三葉虫がいますね。今度ははっきり三葉虫とわかる形をしています。あれはオレノイデスですね。海底に頭を突っ込んでもぞもぞ動いています。何をやっているんでしょう?あ,何かを引っ張り出してきました。あれは……小さなオットイアですね。それをそのまま頭部の下に運び……















ばりばりと食べ始めました……5cmくらいしかない小さい姿で結構恐ろしい……。
 と,オレノイデスの上に大きな影が落ちてきました。


















アノマロカリスの仲間,ラガーニアです!ラガーニアの姿に驚いたオレノイデス,食事もそこそこに,土煙を上げながら一目散に逃げていってしまいました。ラガーニアはプランクトン食,オレノイデスが食べられる心配は無いんですけどね。


 ラガーニアは逃げていったオレノイデスを気にすることなく悠々と泳ぎ続けています。一体どこに行くつもりなのかとラガーニアの進行方向に目を向けると,前方になんだか白い靄のようなものがあります。





ラガーニアは一目散にその靄の中に突っ込み,触手で靄を口のほうにかき集め始めました。どうやら靄の正体は動物プランクトンのようです。ん?あの形は……。





アグノスタス類の幼体ですね。ラガーニアから必死に逃げ回っています。頑張れ,頑張れ!と,下にはペロノプシスがびっしり!




あの幼体の親でしょうか?やー,でもああ密集されてもぞもぞ動き回られると気持ち悪い……。
 ペロノプシスも別の意味で恐ろしいですけど,ナラオイアやオレノイデスの食事のシーンも恐ろしかったですね。カンブリア紀はそろそろ去ることにして,次,オルドビス紀に行くことにします。







 オルドビス紀はロシアにやって来ました。ここにはアサフス類の三葉虫が数多くいました。




 あ,向こうに3匹の三葉虫がいますね。


面白いことに全部眼の長さが違います。一番手前にいるのが,一番眼の短いアサフス・コトゥルコヴィ。カエルのようにちょっと眼が飛び出ています。カタツムリのように眼が伸びたものがアサフス・インターメディウス。そして最後に,潜望鏡のように長ーく眼が伸びたものがアサフス・コワレウスキー。化石で見てもそうですけど,生きている姿を見ても眼が折れそうで怖いですね。
 しかし同じ属でこんなにいろいろな長さの眼をもった種がいたなんて,不思議ですね。


 ここには,アサフス以外にもいろいろな形をした三葉虫がいます。あそこにいるウシの角のような頬トゲをもった三葉虫はイラエヌス・タウリコルニス。防御姿勢をとっていますね。防御姿勢をとると鋭い頬トゲが上を向いて,本当にウシの角のようです。刺されてしまいそうですね。怖いです。そしてイラエヌス・タウリコルニスの向かいにいるトゲトゲの三葉虫がパラセラウルス。こちらも防御姿勢をとっています。



しかし一体なぜ2匹そろって(しかも向かい合って)防御姿勢をとっているのでしょうか?ひょっとして張り合ってる??

 ん?にらみ合う2匹の三葉虫の上を泳ぐ影がありますね。……あれはレモプリウリデスです。泳ぎの得意な三葉虫です。頭部の側面を取り囲むように帯状の眼がついています。視野はとても広かったでしょうね。さすが,イラエヌス・タウリコルニスとパラセラウルスの頬トゲをうまく避けて泳いでいます。



 オルドビス紀のロシアでは結構いろいろな三葉虫を見ることができました。泳ぎが得意な三葉虫も見られましたし,次,シルル紀に行くことにします。








 シルル紀は北米にやってきました。





ん?海底の泥の中を何かが動いていますね。ダルマニテスです。半分泥の中に埋もれながらゆっくり進んでいます。あっ,急に向きを変えました。








少し進んでとまって……何かもぞもぞやっていますね。何をやっているのでしょう?と,泥の中からぜん虫が引っ張り出されてきました。一生懸命抵抗しています。しかし抵抗むなしくダルマニテスの体の下に引きずり込まれ……やがて見えなくなってしまいました。どうやら食べられてしまったようです。食事が済むと,ダルマニテスは海底に穴を掘り,体を砂の中にうずめて動かなくなってしまいました。



食事の後の休憩といったところでしょうか。三葉虫は3億年間他の生物に狙われ続けた弱者だと思っていましたが,恐ろしい捕食者でもあったんですね。









 と,前方に大きな影が!




















プテリゴトゥスです!ダルマニテスめがけて一直線に進んできます!ダルマニテス,慌てて泥の中から這い出し,Uターンしてそのまま一直線に逃げていきます!プテリゴトゥスもものすごいスピードで追いかけていき……2匹の姿はあっという間に見えなくなってしまいました。












 あとには,ダルマニテスが残していった足跡が……。3種類の違った足跡がついていますね。ぜん虫を探していたときに体を半分泥の中に埋めて進みながらつけていた足跡がクルジアナ,食事の後に休んでいた痕がルソフィクス,そしてウミサソリから逃げるために海底の上に出て走りながらつけていったのがディプリクニテスです。面白いですね。








 デボン紀といえばやっぱりモロッコ。いろいろな形の三葉虫がいました。












ん?










 何かが海底から出ていますね。一体なんでしょう?










頭部のあの大きな鍔は……ハルペスですね。頭部を半分海底に突っ込み,一生懸命足を動かしています。どうやら食事中のようです。鍔には小さな穴がたくさん開いていて,この鍔の穴に足で海水を送り込み,えさを濾しとって食べているのです。







 海底から何かが飛び出していますね。
 何でしょう?






 ひょっとして眼?三葉虫の眼のようです。眼の上にひさしのようなでっぱりが……コルトレイニアですね。海底の泥の中に隠れているようです。しかし体全体が泥の中に埋もれてしまっていますね。息は大丈夫でしょうか?
























 あっ,敵登場!














 ダンクルオステウスです!体が小さいからまだ子どもでしょうか?コルトレイニアはじっと耐えています。
















……どうやらコルトレイニアには気づかなかったみたいですね。ゆっくりと上を通過していきました。










 と,ダンクルオステウスの進行方向に三葉虫が!ファコプスディクラヌルスです。2匹とも同時に防御姿勢をとりました。












ダンクルオステウスあきらめてくれるか?










あ,降下してきた!












ああっ,ファコプスが食べられてしまった!ものすごい土煙を上げながらダンクルオステウスは去っていきます。……ディクラヌルスはどうやら何を逃れたようです。これだけトゲが四方八方に伸びていると,さすがのダンクルオステウスも手が出せなかったようですね。


 あれ,向こうの方に石が……。ずいぶん丸い石だな……。




と思ったら,三葉虫でした。パラホマロノタスです。ナラオイアのように,いや,ナラオイアよりもっと体が中葉と側葉に分かれているようには見えない,ひょっとしたら本当に分かれていないのかもしれない奇妙な三葉虫です。まるでイモムシのようです。……気持ち悪い。









ん?
 パラホマロノタスは何かをじっと見ているようですね。



あっ,ズリコバスピスがいます!



……パカッ!






きゃーーー!ズリコバスピスの頭部が割れたー!

 と思ったら,中から白い頭部が!脱皮をしているみたいですね。ゆっくりゆっくり古い殻を脱ぎ捨てて新しい殻が出てきています。三葉虫が脱皮するとき頭部の線(顔線)が割れて,そこから新しい体が出てくるのです。
 しかしパラホマロノタス,脱皮の様子を見ていて楽しいのでしょうか?


 デボン紀のモロッコにはいろいろな形をした三葉虫がいましたが,実はこの時代,三葉虫の衰退が始まっていました。デボン紀の終わりには,ほとんどの三葉虫が絶滅し,それから後の時代にはプロエタスの仲間しか残りませんでした。




 あれだけたくさんの種類がいて繁栄していた三葉虫ですら絶滅してしまった……。
 以外に考えさせられる旅でした。
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