キンベレラ009

　エディアカラ生物キンベレラの化石です。ロシア産，先カンブリア時代のものです。
　エディアカラ生物は，古生代が始まるの直前の時代，エディアカラ紀（約6億3500万年前〜約5億4100万年前）に生きていた生物です。全て軟体性で，現在の分類には当てはまらないとされることが多いです。
　ロシアからは，エディアカラ生物群を代表する，多様な浅海性の化石が産出します。
　キンベレラは軟体動物に近縁だと考えられているエディアカラ生物です。，楕円形の体の中軸部にこぶをもち，こぶの先端からは長い吻が出ているという，奇妙な形をしています。この吻の先端にはかぎ形の歯が2つ付いており，これで海底を引っかいて表面のバクテリアをとって食べていたと考えられています。上の最後の画像はキンベレラの復元図です。
　この標本は，キンベレラの形がとてもきれいに残っています。楕円形の体やその周囲のひだがはっきり確認できます。素晴らしい逸品です。
　体長約2.9cm。

※この商品は，セール対象外です。