カルカロドントサウルスの歯008

　巨大な肉食恐竜カルカロドントサウルスの歯の化石です。モロッコ産、中生代白亜紀のものです。
　カルカロドントサウルスは、体長10mを超える大型の肉食恐竜です。ティラノサウルスの歯には厚みがありますが、カルカロドントサウルスの歯には厚みがなく、ナイフのような形をしています。これはティラノサウルスが獲物を骨ごと噛み砕いて食べるのに対し、カルカロドントサウルスは肉を切り裂いて食べるという食性の違いを反映していると考えられています。そして歯の縁にはステーキナイフのようなギザギザ（鋸歯）が並んでいます。
　この標本ではその鋸歯が歯の両側でしっかり確認できます。またエナメル質もきれいに残っています。良質な逸品です。
　長さ約2.8cm。
　専用の台座付きです。