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平べったい頭部をもつワニ類の化石が発見されました。
モロッコの約9960万年前〜約9360万年前(中生代白亜紀後期)の地層から,新種のクロコダイル型類の化石が発見されました。
(A New Eusuchian Crocodyliform with Novel Cranial Integument and Its Significance for the Origin and Evolution of Crocodylia. PLos ONE, 2012, 7(1))
このクロコダイル型類の頭部は非常に長く平らで,顎が大きく噛む力が強かったと研究者は考えています。その頭骨の大きさから,体も非常に大きかったと考えられています。
このクロコダイル型類は,現生のワニにつながる最古の正顎クロコダイル型類であると研究者は考えています。このことから,現生のワニの起源はテチス海周辺にあると研究者は考えています。
2012/2/6
始祖鳥の羽根は黒かったらしいということがわかりました。
去年,始祖鳥は発見150周年を迎えました。これまで始祖鳥に関して様々な研究がおこなわれてきましたが,その羽根の色はわかっていませんでした。
(1/24 Brown University,New evidence on the colour and nature of the isolated Archaeopteryx feather. Nature Communications, 3, 637)
今回,始祖鳥の羽根の色がわかりました。始祖鳥の羽根の化石に保存されているメラノソーム(メラニン色素を作る細胞小器官)の形が,87種の現生の鳥類の羽根に含まれるメラノソームの形と比較されました。この結果,95%の確率でこの始祖鳥の羽根は黒かったらしいということが分かったそうです。現生の鳥類のように,羽根の黒い色素は羽根の強度を上げるのに役立っただろうと研究者は考えています。
またこの羽根の形を詳しく調べた結果,雨覆い羽根(風切り羽の根元を覆っている羽根)であるらしいということがわかったそうです。またこの始祖鳥の羽根の小羽枝の構造は現生の鳥類のものと同じであることもわかったそうです。このことから,現生の鳥類の羽根はジュラ紀から進化し始めたと,研究者は考えています。
2012/1/29
恐竜の最古の営巣地が発見されました。
南アフリカ共和国の約1億9000万年前(中生代ジュラ紀前期)の地層から,卵や恐竜の幼体の足跡などの化石が数多く発見されました。卵の中には,胚が残っているものもあったそうです。
(1/24 U of T News,Oldest known dinosaurian nesting site and reproductive biology of the Early Jurassic sauropodomorph Massospondylus. Proceedings of the National Academy of Sciences, Early Edition)
この卵や足跡は,竜脚形類マッソスポンディルスのものと考えられています。この卵や足跡が多く発見された場所は営巣地で,幼体は卵から孵り,倍くらいの大きさになるまでこの場所にとどまっていたと研究者は考えています。これまで発見されている恐竜の営巣地で最古のものは中生代白亜紀のもので,今回発見された営巣地は,それから1億年以上古いものになります。
今回発見された営巣地からは,少なくとも10個の巣が発見されたそうです。それぞれの巣には最大で34個の卵がかたまって入っていたそうです。堆積物中の巣の分布から,マッソスポンディルスは繰り返しこの営巣地に戻って集団で卵を産んでいたと研究者は考えています。今回の発見は,このような行動の証拠が残った化石記録としても,最古のものになります。
2012/1/29
バージェス頁岩から,チューリップのような形をした動物の化石が発見されました。
バージェス頁岩から,新属新種の動物の化石が発見されました。Siphusauctum gregariumと名付けられたこの動物は,長さ約20cm,まるでチューリップのような形をしているそうです。
(1/18 University of Toronto,A New Stalked Filter-Feeder from the Middle Cambrian Burgess Shale, British Columbia, Canada. PLoS ONE, 2012, 7 (1))
長い茎をもち茎の上には膨らんだ杯状の萼があります。萼の周りは鞘状の構造で囲まれています。この鞘状の構造は六放射相称で,下部には,6個の穴が茎を囲むように開いています。S. gregariumは海水中を浮遊する粒子をこしとって食べていたと研究者は考えています。鞘状の構造の下部に開いた6個の穴から海水を吸い込み,鞘の内部で粒子をこしとっていたと考えられています。鞘状の構造の内部には大きな胃,消化管,そして真っ直ぐな腸があり,鞘状の構造の上部中央にある肛門へとつながっています。茎の下端は円盤状になっており,これで体を海底に固定していたと考えられています。多くの個体が固まって発見されることが多く,群生していたと考えられています。
杯状の萼と長い茎は現生の様々な動物のグループに見られますが,S. gregariumの特徴は現生のどの動物にも当てはまめることができないそうです。
2012/1/23
長い牙をもつ哺乳類は,前肢の力が非常に強かったらしいということがわかりました。
新生代古第三紀始新世から第四紀更新世まで,ニムラブス科(ホプロフォネウスなど)やネコ科(スミロドンなど)など,長い牙をもつ哺乳類が数種類存在していました。しかし牙の形や長さは種類によって大きく異なっていました。これら長い牙をもつ哺乳類にとって,獲物を仕留めるのに牙とともに大きな役割をになっていたと考えられているのが,前肢です。
(1/4 National Science Foundation, Morphological convergence of the prey-killing arsenal of sabertooth predators. Paleobiology, 38(1), 1-14)
今回,これらの哺乳類の前肢の形と牙の形には相関関係があるのか,そして科が違っても,この前肢と牙の相関関係は保たれているのかが調べられました。これを調べるために,長い牙をもつ哺乳類13種と,現生のネコ科6種の前肢と牙の特徴が調べられました。この結果,長く薄い牙をもつ種ほど,前肢ががっしりしたつくりになっているらしいということがわかったそうです。ニムラブス科やネコ科など科が違ってもこの傾向が見られたそうです。
長く薄い牙ほど折れやすくなります。前肢の力が強くなるほど,獲物を仕留める際に牙が折れる危険性が少なくなると研究者は考えています。
2012/1/23
