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・レプリカ 11/17(月)
 海生生物の化石が琥珀の中から発見されました。
 フランスの白亜紀中期の地層から採取された琥珀の中から,プランクトンなどの海生生物化石が発見されました。琥珀は木の樹脂が化石となったものです。陸生の節足動物などが樹脂の中に中に取り込まれ,細部まできれいに保存された状態で化石化することがよくあります。しかし海の生物が陸上でできる樹脂に取り込まれて琥珀の中で化石化することは不可能だと考えられてきました。
 海生生物の化石が取り込まれているのが発見されたのは,数千個の琥珀のうち,たった数個の琥珀でした。しかし,単細胞の藻類,珪藻,放散虫や有孔虫などの動物プランクトン,海綿の骨針やウニのトゲなど,非常に多様な海生生物が取り込まれていたそうです。
 今回の発見により,ある種の珪藻が従来考えられていたよりも1000万年~3000万年早く出現していたことがわかったそうです。近年の分子系統学のデータと今回の発見とをあわせることにより,珪藻の複雑な進化についてかなり多くのことがわかると考えられています。
 海生生物の化石が琥珀の中から発見された理由として,樹脂を分泌する木が海岸に非常に近いところにあり,嵐のときに海生生物を含む水や霧に触れて樹脂の中に取り込んだ,というのが,最も可能性の高いシナリオだと考えられています。(11/14 ScienceDaily

11/12(水)
 ドイツで,ヨーロッパで最古のケサイの化石が発見されました。
 ドイツの約46万年前(新生代新第三紀更新世中期)の地層から発見された化石が,最古のケサイの化石であることがわかりました。当時は氷期に当たり,ヨーロッパには草原(マンモスステップ)が広がっていました。そしてマンモスやトナカイ,ジャコウウシなどの寒冷な気候に適応した動物が生息していました。
 ケサイは体を長い毛に覆われた,寒冷気候に適応した哺乳類です。氷期の間ヨーロッパからアジアまで広い範囲に棲息していたと考えられています。今回調べられたC. tologoijensisの化石は,約46万年前に12歳で死んだ個体の化石であると考えられています。内陸にある氷河から流れ出した水によってできた三角州で死んだものと考えられています。
 C. tologoijensisの祖先は約250万年前(新生代古第三紀漸新世後期)にヒマラヤ山脈の北部で進化したと考えられています。出現してから200万年間,ケサイ(Coelodonta属)はヒマラヤ山脈北部周辺にのみ棲息していましたが,気候が寒冷化・乾燥化するにしたがって分布を広げ,約46万年前,C. tologoijensisが最初にヨーロッパに進出したと研究者は考えています。最初,ケサイは木の葉など様々な植物を食べていましたが,気候が寒冷化し砂漠化が進むにつれて,草原に生える草だけを食べるように特殊化していったと考えられています。(11/11 ScienceDailyThe earliest immigration of woolly rhinoceros (Coelodonta tologoijensis, Rhinocerotidae, Mammalia) into Europe and its adaptive evolution in Palaearctic cold stage mammal faunas, Quarternary Science Reviews, 27(21-22), 1951-1961

11/7(金)
 11月15日(土)に,千葉県立中央博物館で講演会「自然史研究最前線 -恐竜からDNAまで-」が開催されます。
 11月15日(土)に,千葉県立中央博物館で講演会「自然史研究最前線 -恐竜からDNAまで-」が開催されます。10名の研究者によって,恐竜や考古学,微生物など,様々な分野の自然史研究の最前線が語られます。入場無料,予約不要,時間は10:30~16:00。(自然史学会連合千葉県立中央博物館

10/31(金)
 中国とオーストラリアから,新種のエディアカラ生物が発見されました。
 古生代カンブリア紀直前のエディアカラ紀(約6億3000万年前~約5億4200万年前)の地層からは,硬組織をもたない軟体性の生物の化石が発見されており,エディアカラ生物群と呼ばれています。エディアカラ生物群の産地としては,オーストラリアや中国,ロシアなどが知られています。
 今回,中国南部とオーストラリア南部から,腕が8本ある新種のエディアカラ生物が発見されました。両地域から発見されたエディアカラ生物は同種で,Eoandromeda octobrachiataと名付けられました。堆積環境が大きく異なるエディアカラ紀の地層から,同種の化石が発見されるのは初めてだそうです。当時,中国南部とオーストラリア南部は同じ大陸を形成し,非常に近い位置にあったと考えられています。
 エディアカラ生物は動物か植物かもわからないものが多いですが,E. octobrachiataは8本の腕をもつため,動物であると考えられています。腕は管状で,互いに非常に接近してはいますが,つながってはいないそうです。体は軟体性でドーム状の形をしており,海水中の栄養分を吸い込んで食べていたと推測されています。(10/30 Discocery News

10/30(木)
 ティラノサウルスは,鋭い嗅覚を頼りに狩をしていたらしいということがわかりました。
 ティラノサウルスを含む獣脚類(肉食恐竜)や現生の肉食動物(ワニ)の脳幹の形がCTスキャンによって調べられました。脳は化石として残りませんが,脳を覆っていた頭骨(脳幹)の形を調べることで,脳のどの部分が発達していたか,すなわち,どの感覚が発達していたかを知ることができます。
 この研究の結果,獣脚類では嗅覚をつかさどる嗅球が大きく,嗅覚が発達していたことがわかりました。なかでもティラノサウルス類とドロマエオサウルス類は脳のサイズと体重に対して嗅球が最も大きく,オビラプトル類とオルニトミムス類(ダチョウ恐竜)は嗅球が最も小さかったそうです。オビラプトル類とオルニトミムス類は嗅覚は発達しておらず,雑食または植物食だったと研究者は考えています。
 大きな嗅球は,ほとんど嗅覚だけを頼りに獲物を探す現生の鳥類や哺乳類に見られます。これらの鳥類や哺乳類は夜行性で,広い範囲を動き回ることが知られています。このことから,大きな嗅球をもつティラノサウルス類も,鋭い嗅覚を頼りに,夜,獲物を探して広い範囲を動き回っていたと考えられています。(10/29 FOXNews.comOlfactory acuity in theropods: palaeobiological and evolutionary implications, Proceedings of the Royal Society B, FirstCite
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