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| ・歯化石 | 3/8(日) 約7億年前に全球凍結が起こったと考えられる証拠が発見されました。 カナダ・ユーコン準州の約7億1700万年前の地層から,氷河堆積物と,氷河の引っかき痕,海氷起源堆積物などの氷河があったことを示す証拠が発見されました。当時,カナダは緯度約10度の低緯度にあったと考えられています。 約7億年前にはスターティアン氷期という氷期があったと考えられています。このような低緯度でスターティアン氷期の証拠が発見されたのは初めてだそうです。これは地球が完全に凍りつく「全球凍結」が起こったことを示す直接的な証拠であると研究者は考えています。 スターティアン氷期が何をきっかけに始まり,何をきっかけに終わったかは正確にはわかっていないそうです。しかし7億1700万年前は,アラスカからカナダ北東部のエルズミア島へ1500km以上も続く火成岩のもととなる溶岩が噴出した時期と非常に近いそうです。このことから,火山活動が氷期を終わらせるきっかけになった可能性もあると研究者は考えています。(3/5 ScienceDaily,Calibrating the Cryogenian, Science, 327(5970), 1241-1243) 恐竜の仲間の最古の化石が発見されました。 ワニ,恐竜,そして鳥類はまとめて主竜類と呼ばれています。恐竜とワニは中生代三畳紀(約2億5100万年前~約2億年前)に共通の祖先から枝分かれして進化したと考えられてきました。しかしその所期の進化については,まだよくわかっていません。 今回,タンザニアの中生代三畳紀中期(約2億4600万年前約2億3700万年前~)の地層から,恐竜に非常に近い爬虫類,シレサウルス類の新属新種の化石が発見されました。 Asilisaurus kongweと名づけられたこの種は,体長1~3mで,四足歩行をしていたと考えられています。また歯は葉のような形をしており,下顎の先端はくちばしのようになっているそうです。このことから,植物食または雑食だったと考えられています。 A. kongweは現在知られている中で最古の鳥頸類(恐竜,翼竜とその共通祖先を含むグループ)です。しかし現在知られている最古の恐竜から1000万年~1500万年しか離れていません。最古の恐竜は小型で二足歩行をしており,肉食だったと考えられています。A. kongweが発見された地層からは,多様なワニの化石も発見されています。このことから,主竜類は,三畳紀の中期またはそれ以前にすでに多様化していただろうと研究者は考えています。(3/4 ScienceDaily,Ecologically distinct dinosaurian sister group shows early diversification of Ornithodira, Nature, 464(7285), 95-98) 2/27(土) ユタ州の白亜紀の地層から,新種の恐竜の化石が発見されました。 アメリカ合衆国ユタ州に分布する中生代白亜紀中期(約1億500万年前)の地層から,新属新種の竜脚類の化石が発見されました。 見つかったのは,非常に保存状態のよい4体の幼体の頭骨の化石だそうです。竜脚類の頭骨はもろく壊れやすいため,竜脚類の頭骨の化石が発見されることはまれです。今回発見された恐竜はAbydosaurus mcintoshiと名づけられました。ジュラ紀後期に生きていたブラキオサウルスに近縁だと考えられています。 竜脚類は植物を食べ,その歯は生涯生え変わり続けていたと考えられています。ジュラ紀には竜脚類の歯は種によってさまざまな形をしていましたが,白亜紀の後期になると,すべて細い,鉛筆のような形だけになりました。Abydosaurusの歯は,この両者の中間的な形をしているそうです。(2/24 ScienceDaily,First complete sauropod dinosaur skull from the Cretaceous of the Americas and the evolution of sauropod dentition, Naturwissenschaften, Online First) 2/21(日) クジラの多様性は珪藻の多様性と連動して変化してきたらしいということがわかりました。 クジラの化石記録に関する数千の出版物が調べられ,クジラの多様性とほかのさまざまな生物の多様性との関係が調べられました。この結果,約3000万年前から現在まで,植物プランクトンである珪藻の多様性と連動して,クジラの多様性が増減してきたことがわかったそうです。 珪藻は光合成によって栄養分を作り出す一次生産者です。一次生産者の増減が,クジラのように食物連鎖の頂点にいる動物の多様性に影響を与えることが初めてわかったと研究者は述べています。(2/19 ScienceDaily,Climate, Critters, and Cetaceans: Cenozoic Drivers of the Evolution of Modern Whales, Science, 327(5968), 993-996) 2/14(日) 先カンブリア時代に海がどのような環境だったかがわかりました。 中国南部に分布する先カンブリア時代エディアカラ紀(約6億3500万年前~約5億4200万年前)の地層の化学成分が調べられ,当時の浅海から深海までの環境が調べられました。 この結果,当時の海では表層ほど酸素が多く,水深が深くなるほど酸素が少なくなって鉄が多くなる成層構造をしていることがわかったそうです。またこの層の間に硫化水素を大量に含む水塊が楔形にはさまれていたと考えられています。 現在の海では,硫化水素は鉄と反応して黄鉄鉱を作り,硫化水素と鉄が海水中から取り除かれていきます。しかし酸素と,硫化水素の元となる硫黄が現在の量から比べて非常に少なければ,鉄を大量に含む層と硫黄を大量に含む層は反応せずに長い間共存し続けるらしいということがわかったそうです。この硫黄を大量に含む層は大陸棚の上にまで進出していたと研究者は考えています。硫黄は生物にとって有害なので,貧酸素の環境とあわせて,硫黄を大量に含む層があると生物は生存できなかっただろうと研究者は考えています。エディアカラ紀の化石がまだらにしか産出しないのも,この硫黄を多く含む層で説明できると考えられています。(12/13 ScienceDaily,A Stratified Redox Model for the Ediacaran Ocean, Science) |
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