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| ・歯化石 | 2010年 8/19(木) 恐鳥類の生態が調べられました。 かつて南米大陸には,約6000万年前に出現した恐鳥類という鳥類が棲息していました。恐鳥類は体高1.5mほどの歩行性の鳥で,北米大陸とつながる前の南米大陸では最強の捕食者だったと考えられています。 現在,恐鳥類に近縁な鳥類はいないため,恐鳥類の生態は謎のままでした。今回,CTスキャンやコンピュータモデルなどを使って,恐鳥類の形態や狩りの際の行動などが調べられました。 調べられたのは,新生代新第三紀中新世後期〜鮮新世(約1160万年前〜約360万年前)にアルゼンチン北部に棲息していたAndalgalornis steulletiです。体高約1.4m,体重は約40kgあったと考えられています。頭部は長さ約37cmと大きく,くちばしの先端はフックのように曲がっていました。 A. steulletiの頭部がCTスキャンによって調べられた結果,骨と骨が固定されて動かないことがわかったそうです。通常鳥類の頭骨は,軽さと強度を兼ね備えるために,骨同士が大きく動くようになっています。しかしA. steulletiの頭骨は骨同士がしっかりつながり,前後方向の力に強い構造をしていたそうです。 またCTスキャンを基にA. steulletiの3Dモデルが作られ,噛んだ際,首を後ろに引いた際,頭を横に振った際の生物力学が調べられました。また現生のワシとノガンモドキ科の3Dモデルも作られ,この2種類の鳥の結果と比べられました。この結果,A. steulletiは獲物を強く噛むのが得意だったことがわかったそうです。しかしワシとノガンモドキ科の結果を基に噛む力を推定した結果,A. steulletiと同サイズの肉食哺乳類よりも噛む力が弱かったそうです。この弱い噛む力を補うために,強い首の筋肉を使って頭部を斧のように前後に振って獲物を襲っていたと研究者は考えています。また3Dモデルから,頭を横に振る際の圧力に耐えられる構造はしていなかった,そして首を後ろに引くのに適していた,という結果も出ています。 これらの結果から,首を繰り返し前後に動かして獲物に襲い掛かり,獲物が死ぬと首を後ろに引いて獲物を一口サイズに引き裂くか丸呑みにしていたと研究者は考えています。(8/18 ScienceDaily,Mechanical Analysis of Feeding Behavior in the Extinct “Terror Bird” Andalgalornis steulleti (Gruiformes: Phorusrhacidae), PLoS ONE) 5/16(日) 始祖鳥は羽ばたいて飛ぶことはできなかったらしいということがわかりました。 始祖鳥や孔子鳥は現生の鳥と似た翼をもちます。しかしその飛行能力についてはよくわかっていませんでした。 これらの鳥の風切羽の羽軸が調べられたところ,現生の鳥のものに比べてかなり細く,そして強度もないことがわかったそうです。このためこの2種類の鳥は羽ばたいて飛ぶことはできなかっただろうと研究者は考えています。(Narrow Primary Feather Rachises in Confuciusornis and Archaeopteryx Suggest Poor Flight Ability, Science, 328(5980), 887-889) 3/14(日) 鳥の卵殻の化石から,DNAが抽出されました。 鳥の卵殻の化石から,DNAが抽出されました。研究に使われたのは,ニュージーランド,マダガスカル,オーストラリアから採集された化石で,最も古いものは約1万9000年前(新生代第四紀更新世末期)のものだそうです。 これまで卵殻化石からDNAを抽出することはできませんでしたが,骨とは別の新たな手法を使うことによって,抽出が可能になったそうです。 卵殻化石は放射年代測定や過去の環境を推定するのに使われています。これからはDNA分析にも使えるようになると考えられています。(3/12 ScienceDaily,Fossil avian eggshell preserves ancient DNA, Proceedings of the Royal Society B, FirstCite) 1/31(日) 白亜紀の鳥と恐竜の羽毛の色がわかりました。 中国北東部に分布する熱河層群から産出した鳥と恐竜の羽毛から,2種類のメラノソーム(メラニン色素を作る細胞小器官)が発見されました。白亜紀の鳥や恐竜の羽毛の化石からメラノソームが発見されるのは初めてです。 発見されたメラノソームから,獣脚類シノサウロプテリクスの尾にはオレンジと白の縞模様が,鳥である孔子鳥には,白,黒,そしてオレンジ〜茶色のまだら模様があるらしいということがわかりました。(1/28 ScienceDaily,Fossilized melanosomes and the colour of Cretaceous dinosaurs and birds, Nature advance online publication 27 January 2010) 2009年 8/28(金) 化石種の鳥の羽毛に,現生の鳥の羽毛に見られるような光沢があったらしいということがわかりました。 ドイツの約4000万年前(新生代古第三紀始新世中期)の地層から,メラノソームという細胞小器官を含む羽毛の化石が発見されました。メラノソームとはメラニン色素を含む細胞小器官です。 今回発見されたメラノソームは,光沢のある羽根をもつ現生のホシムクドリやキュウカンチョウのメラノソームと同じような並び方をしていたそうです。このため,今回発見された羽毛はこれらの鳥の羽毛と同じように,胴色や緑色,あるいは青色の輝きのある黒色をしていたのだろうと研究者は考えています。(8/26 National Geographic News,Structural coloration in a fossil feather, Biology Letters, FirstCite) 1/15(木) 始祖鳥は鳥類と同じくらいの音を聞いていたらしいということがわかりました。 CTスキャンを使って内耳の長さを調べることにより,その生物がどのくらいの範囲の音を聞くことができたかを正確に推定することができるということがわかりました。また,内耳の長さを調べることにより,その動物の声,社会性,好んでいた環境なども推定できると考えられています。 カメやワニ,ヘビを含めた爬虫類や鳥類などの計59種の内耳が調べられた結果,始祖鳥は平均で約2000Hzの音を聞いていたらしいということがわかったそうです。これは,始祖鳥が現生のエミューと同じくらいの範囲の音を聞いていたことになります。(1/14 ScienceDaily,Inner ear anatomy is a proxy for deducing auditory capability and behaviour in reptiles and birds, Proceedings of the Royal Society B, FirstCite) 2008年 9/30(火) 始祖鳥よりも古い羽毛恐竜が発見されました。 中国内モンゴル自治区の中生代ジュラ紀の地層から,羽毛をもつ新種の恐竜の化石が発見されました。Epidexipteryx huiと名付けられたこの恐竜が発見された地層は約1億6800万年前〜約1億5200万年前のもので,始祖鳥(約1億5000万年前)よりもわずかに古いそうです。このため,E. huiが現在発見されている中で最古の鳥類となります。 E. huiの羽毛のほとんどは短く,飛ぶために必要な構造を備えていないそうです。このため,研究者は,E. huiの羽毛は体の保温や飛行のためではなく,異性にアピールするためや仲間に危険を知らせるためなどの視覚的なコミュニケーションの手段として使われていたと考えています。 E. huiの体の構造は奇妙で,前肢とがっちりした尾は現生の鳥類に似ているものの,短く高さのある頭部と大きな前歯はオヴィラプトル類の恐竜に似ているといったように,様々な生物の特徴が見られるそうです。(9/29 Nstional Geographic News,A bizarre Jurassic maniraptoran from China with elongate ribbon-like feathers, Nature Precedings) 5/19(月) 約5400万年前のオウムの化石が,スカンジナビアで発見されました。 スカンジナビアの約5400万年前の地層から,オウムの化石が発見されました。オウムは現在,南半球の熱帯地域にしか生息していません。しかしこの発見により,オウムは従来考えられていたよりも早く,そして最初は北半球で進化したということが示唆されました。 今回発見されたオウムの化石は新種と考えられ,Mopsitta tantaと名付けられました。M. tantaの化石は現在発見されている中で最古の,そして最も北から発見されたオウムの化石です。M. tantaが生息していた約5400万年前は,ヨーロッパ北部は暖かく,ドイツ,イングランド南東部,デンマークを覆う大きくて浅い潟が広がっていたと考えられています。南半球で見つかっている最古のオウムの化石は約1500万年前のものであることから,オウムは最初北半球で進化した後,南半球の熱帯地域へ広がっていったと研究者は考えています。(5/17 ScienceDaily,Palaeontology, 51(3), 575-582) 5/2(金) 白亜紀前期に生きていた鳥類の新種の化石が発見されました。 中国遼寧省の約1億3000万年前(白亜紀前期)の地層から,鳥類の新種の化石が発見さ,Eoconfuciusornis zhengiと名付けられました。E. zhengiは,中国でのみ発見されるconfuciusornithidという鳥類のグループの現在知られている中で最古の種だそうです。このため今回の発見は,恐竜から鳥類へどのように進化していったかを明らかにするのに重要な発見であると考えられています。(5/1 PhysOrg.com,Science in China, Series D-Earth Sciences, 51(5), 625-639) 2/27(水) ニュージーランドで白亜紀後期の海鳥の化石が発見されました。 ニュージーランドの白亜紀後期(約6550万年前)の地層から,海鳥の化石が発見されました。最低でも2属4種の新種が含まれていると考えられています。ニュージーランドでは最古の鳥類化石で,現生の海鳥の起源であろうと考えられています。(2/22 National Geographic News) 2007年 11/9(金) 初期の鳥類は,樹上ではなく地上で活動していたことがわかりました。 鳥類の起源とその初期の進化について,長い間議論がなされてきました。鳥類は地上から走って飛ぶようになったとする説と,樹上から滑空して飛ぶようになったとする説の2つの説が飛行の起源として主張されてきました。 この説を検証するために,現生の鳥類249種を地上性と樹上性に分類してその後ろ足の爪を調べ,鳥類の祖先(中生代の鳥類と獣脚類)と比較するという研究が行われました。この結果,地上性の鳥類の爪はまっすぐで,樹上性になればなるほど,爪が曲がりかぎ状になることがわかりました。そして獣脚類から中生代の鳥類まで全て,爪が比較的まっすぐで地上性だったことを示していたそうです。この形質は体サイズや系統に関係なく現れているため,化石種の生態を復元する上で非常に有用であると考えられています。(11/6 BBC News,Current Biology, 17, 911-912) 6/27(水) 熱帯で巨大なペンギンの化石が発見されました。 ペルーの3600万年前の地層から,巨大なペンギンの化石が発見されました。Icadyptes salasiと名付けられたこのペンギンは,体高1.5mにも達し,現生のどのペンギンよりも巨大な体をしていました。I. salasiが発見された地層からは,4種の新種のペンギンの化石も同時に発見されています。これらは全て熱帯を好んでいたと考えられています。現生のペンギンは全て寒冷な地域に適応しているため,ペンギンがI. salasiのように温暖な地域に生息していたとはこれまで考えられてきませんでした。アフリカペンギンやガラパゴスペンギンのように暖かい地域に適応したペンギンもいますが,これらは新しい時代に出現した種です。ペンギンは比較的最近,約3400万年前と約1500万年前の2度の寒冷な時期を過ぎた後に低緯度地域に進出してきたというのが,現在主流の仮説です。しかし今回発見されたI. salasiはそれ以前に低緯度地域に進出していたことになります。(6/26 BBC News,6/26 FOXNews.com,6/25 ScienceDaily) 1/29(月) パナマ陸橋ができる前に恐鳥類が北米大陸に進出していたことがわかりました。 テキサス州とフロリダ州で発見された恐鳥類,Titanis walleriの骨格に含まれる希土類元素が調べられ,恐鳥類が従来考えられていたよりも200万年も早く北米大陸に進出していたことがわかりました。 恐鳥類は体高1.5mを超える歩行性の鳥で,主に南米大陸に生息していたと考えられています。Titanisは約300万年前にパナマ陸橋ができて北米大陸と南米大陸が陸続きになったときに,南米大陸から北米大陸に進出していったと考えられてきました。しかし希土類元素の分析により,テキサス州から発見されたTitanisがパナマ陸橋ができる200万年も前の約500万年前に北米大陸に進出していたことがわかりました。現在パナマ陸橋を構成している島々を渡って北米に進出していったと考えられています。(1/24 ScienceDaily,1/23 FOXNews.com,1/23 PhysOrg.com,Geology, 35(2), 123-126) 2006年 9/15(金) 世界最古の水かきのある鳥の足跡化石が韓国で発見されました。 韓国の1億1000万年前(白亜紀)の地層から,水かきのある鳥の足跡の化石が発見されました。この化石は長さ5.1cm,幅4.5cmあり,Ignotomis yangiと名付けられました。(9/14 PhysOrg.com) |
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