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2011年,2012年のニュース

始祖鳥の羽根は黒かったらしいということがわかりました。

 去年,始祖鳥は発見150周年を迎えました。これまで始祖鳥に関して様々な研究がおこなわれてきましたが,その羽根の色はわかっていませんでした。
 今回,始祖鳥の羽根の色がわかりました。始祖鳥の羽根の化石に保存されているメラノソーム(メラニン色素を作る細胞小器官)の形が,87種の現生の鳥類の羽根に含まれるメラノソームの形と比較されました。この結果,95%の確率でこの始祖鳥の羽根は黒かったらしいということが分かったそうです。現生の鳥類のように,羽根の黒い色素は羽根の強度を上げるのに役立っただろうと研究者は考えています。
 またこの羽根の形を詳しく調べた結果,雨覆い羽根(風切り羽の根元を覆っている羽根)であるらしいということがわかったそうです。またこの始祖鳥の羽根の小羽枝の構造は現生の鳥類のものと同じであることもわかったそうです。このことから,現生の鳥類の羽根はジュラ紀から進化し始めたと,研究者は考えています。

1/24 Brown UniversityNew evidence on the colour and nature of the isolated Archaeopteryx feather. Nature Communications, 3, 637

2012/1/29

恐竜の最古の営巣地が発見されました。

 南アフリカ共和国の約1億9000万年前(中生代ジュラ紀前期)の地層から,卵や恐竜の幼体の足跡などの化石が数多く発見されました。卵の中には,胚が残っているものもあったそうです。
 この卵や足跡は,竜脚形類マッソスポンディルスのものと考えられています。この卵や足跡が多く発見された場所は営巣地で,幼体は卵から孵り,倍くらいの大きさになるまでこの場所にとどまっていたと研究者は考えています。これまで発見されている恐竜の営巣地で最古のものは中生代白亜紀のもので,今回発見された営巣地は,それから1億年以上古いものになります。
 今回発見された営巣地からは,少なくとも10個の巣が発見されたそうです。それぞれの巣には最大で34個の卵がかたまって入っていたそうです。堆積物中の巣の分布から,マッソスポンディルスは繰り返しこの営巣地に戻って集団で卵を産んでいたと研究者は考えています。今回の発見は,このような行動の証拠が残った化石記録としても,最古のものになります。

1/24 U of T NewsOldest known dinosaurian nesting site and reproductive biology of the Early Jurassic sauropodomorph Massospondylus. Proceedings of the National Academy of Sciences, Early Edition

2012/1/29

南極大陸で竜脚類の化石が発見されました。

 南極大陸の中生代白亜紀後期(約9960万年前〜約6550万年前)の地層から,竜脚類の化石が発見されました。
 南極大陸から竜脚類の化石が発見されるのは初めてです。これまで竜脚類の化石は南極大陸を除くすべての大陸から発見されていましたが,南極大陸からは発見されていませんでした。
 発見されたのは,不完全な尾椎の化石です。その大きさや形から,進化したティタノサウルス類のものだと研究者は考えています。
 今回の発見から,少なくとも白亜紀後期にはティタノサウルス類が世界中に分布していたと,研究者は考えています。

12/18 Springer SelectThe first record of a sauropod dinosaur from Antarctica. Naturwissenschaften, Online First

2011/12/20

新種の角竜が報告されました。

 新種の角竜が報告されました。学名はSpinops sternbergorum。中生代白亜紀後期(約7600万年前)のカナダに生きていた角竜です。鼻の上に1本の大きな角があり,フリルの上からは後ろ方向に2本,そして前方向にかぎ状にまがったトゲが2本伸びているそうです。体重は約2tと見積もられています。
 Spinopsはセントロサウルスやスティラコサウルスに近い仲間だと考えられています。顔も,セントロサウルスやスティラコサウルスに似ています。しかしSpinopsのフリルの上から後ろ方向に伸びたトゲは,セントロサウルスやスティラコサウルス,またほかのどの角竜とも違う位置から伸びていることがわかったそうです。これまで,フリルの上から後ろ方向に伸びたトゲはすべて同じ起源をもつと考えられてきました。しかし今回の発見により,このトゲが複数の起源をもつかもしれないということが分かったそうです。

11/29 Raymond M. Alf Museum of PaleontologyA new centrosaurine from the Late Cretaceous of Alberta, Canada, and the evolution of parietal ornamentation in horned dinosaurs. Acta Palaeontologica Polonica, 56(4)

2011/12/7

これまで発見されている中で最大の皮骨の化石が発見されました。

 マダガスカルの中生代白亜紀後期(約9960万年前〜約6550万年前)の地層から,竜脚類の皮骨の化石が発見されました。
 皮骨とは真皮の中にできる骨で,ワニなどの爬虫類,アルマジロなどの哺乳類,そしてステゴサウルスやアンキロサウルスなどの恐竜などに見られます。竜脚類ではティタノサウルス類に皮骨が見られます。これまで,竜脚類の体の中で皮骨がどのように分布し,どのような役割をもっていたかが調べられてきました。
 今回発見されたのはラペトサウルス(Rapetosaurus krausei)の皮骨です。ワニやアルマジロとは違い,ラペトサウルスの皮骨の数は少なかったことが今回の研究ではっきりしたそうです。このような数では,ラペトサウルスの皮骨が防御のためのもの,また体温調節のためのものだったとは考えにくいそうです。さらに,今回発見された皮骨はこれまで発見されている中で最大の9.63m3もあり,内部には体積の半分以上の大きさの空洞があるそうです。ラペトサウルスの皮骨には,厳しい環境で生きるためのミネラルを蓄えておく役割があったのではないかと研究者は考えています。

11/29 Macalester CollegeSauropod dinosaur osteoderms from the Late Cretaceous of Madagascar. Nature Communications, 2, 564

2011/12/1

ミクロラプトルは鳥を食べていたらしいということがわかりました。

 中国の中生代白亜紀前期の地層熱河層群から,腹部に鳥の化石のあるミクロラプトルの化石が発見されました。この鳥はミクロラプトルが死ぬ直前に食べたもので,生きたまま捕まえて丸飲みにしていたと研究者は考えています。
 ミクロラプトルの腹部から発見されたのはエナンティオルニス類の成体だそうです。熱河生物群のエナンティオルニス類は樹の上で生活していたと考えられているため,ミクロラプトルも同じように樹の上で生活し,樹の上で狩りをしていたと研究者は考えています。

11/23 Discovery NewsAdditional specimen of Microraptor provides unique evidence of dinosaurs preying on birds. Proceedings of the National Academy of Sciences, Early Edition

2011/11/27

角竜プロトケラトプスの巣の化石が発見されました。

 モンゴルの中生代白亜紀後期(約7000万年前)の地層から,角竜プロトケラトプス(Protoceratops andrewsi)の巣の化石が発見されました。プロトケラトプスの巣の化石が発見されるのは初めてです。
 直径70cmのボウル型の巣の中に,15体の幼体の化石が入っていたそうです。どの個体も同じくらいの大きさで同じ成長段階にあることから,同じ母親から同時期に生まれた子供の化石だと考えられています。死んだときこの子供たちは1歳未満だったろうと研究者は考えています。また今回の発見から,プロトケラトプスは卵から孵った後しばらくは巣にとどまり,親が面倒を見ていたものと研究者は考えています。

11/21 University of Rhode IslandA Nest of Protoceratops andrewsi (Dinosauria, Ornithischia). Journal of Paleontology, 85(6), 1035-1041

2011/11/27

角竜パキリノサウルスの成長の仕方がわかりました。

 恐竜の年齢や成長速度は,骨の年輪の数や間隔を用いて調べられます。しかし角竜に関しては年輪が残っている化石が少ないため,よくわかっていませんでした。
 今回,アラスカ北部の中生代白亜紀末期(約7060万年前〜約6550万年前)の地層から発見されたパキリノサウルスの大たい骨の年輪が調べられました。低緯度地域よりも高緯度地域に棲む個体の方が,年輪がはっきり残っているそうです。この結果,パキリノサウルスは幼体の時は急速に成長し,9歳の時に性的に成熟し,19歳の時に寿命を迎えていたらしいということがわかったそうです。

Longevity and growth rate estimates for a polar dinosaur: a Pachyrhinosaurus (Dinosauria: Neoceratopsia) specimen from the North Slope of Alaska showing a complete developmental record. Historical Biology, 23(4), 327-334

2011/11/19

カルノタウルスは非常に速く走れたらしいということがわかりました。

 カルノタウルスの尾骨は尾肋骨が斜め上に伸び,その先端は前方に曲がって,前方の骨と連結するという特殊な形をしています。これにより尾の下側の筋肉が多くなると考えられています。またカルノタウルスと同じアベリサウルス類で同じような尾骨の特徴を持つアウカサウルスの尾肋骨には,前後方向に伸びる溝が見られるそうです。研究者はこれは尾の下側にある筋肉とその外側を取り囲む筋肉の境目が付着していた痕だと考えています。このことにより,進化したアベリサウルス類では尾の下側にある筋肉が尾の上方に伸びている骨にくっつくほど巨大だったと研究者は考えています。
 研究者は3Dコンピュータモデルを使って尾の筋肉を再現しました。この結果,カルノタウルスの尾の下側にある筋肉の量は,獣脚類の中で最も多かったという結果が出たそうです。尾の下側の筋肉は走っているときに大たい骨を引っ張り力強い一歩を踏み出すのに使われます。このためカルノタウルスは非常に速い速度で走ることができたと研究者は考えています。しかし尾骨が連結していた結果,素早く,そして流れるような方向転換はできなかったとも考えられています。
 南米のアベリサウルス類3種,カルノタウルス,アウカサウルス,スコーピオノベナトールの尾骨の特徴を調べた結果,南米のアベリサウルス類は進化するにしたがって大たい骨につながる尾の下側の筋肉の量が増加し,尾が曲がりにくくなってったことが示唆されるそうです。

10/14 ScienceDailyDinosaur Speed Demon: The Caudal Musculature of Carnotaurus sastrei and Implications for the Evolution of South American Abelisaurids. PLoS ONE6 (10)

2011/10/23

ティラノサウルスはこれまで考えられていたよりも大きく,そして速く成長したらしいということがわかりました。

 ティラノサウルスの体重がデジタルモデルによって推定されました。ティラノサウルスの5体の標本が3Dレーザーによってスキャンされました。そして鳥やワニのデータをもとに筋肉や皮膚などの軟組織の量が推定され,それをもとに体重が推定されました。
 この結果,ティラノサウルスはこれまで考えられていたよりもかなり重かったらしいということがわかったそうです。成体のティラノサウルスの体重は6〜8t,そしてこれまで発見されている中で最も大きく,そして最も完全な標本であるSUEの場合,9t以上という結果が出たそうです。これはこれまで考えられていたよりも30%重い値です。そして調べられた5体の中で,SUEの筋肉量が最も多かったことがわかったそうです。大きい個体ほど筋肉量が多く,小さい個体ほど筋肉量が少ないという結果から,成長速度もこれまで考えられていたよりも速かっただろうと研究者は考えています。最も速いときで,1年に1790kgずつ増えただろうと推定されています。これはこれまで考えられていた成長速度の2倍以上の速さです。
 また成長するにしたがって相対的に胴体は長く重く,肢は短く軽くなるため重心は前に移動していっただろうと考えられています。このため成長するにつれて動きは遅くなっていったと研究者は考えています。

The Field MuseumA Computational Analysis of Limb and Body Dimensions in Tyrannosaurus rex with Implications for Locomotion, Ontogeny, and Growth. PLoS ONE, 6(10)

2011/10/17

アクロカントサウルスは内股だったらしいということがわかりました。

 アメリカ合衆国アーカンソー州の中生代白亜紀前期(約1億2000万年前)の地層から,恐竜の足跡化石がいくつも発見されました。この中には,竜脚類や,体長約8mの大型の獣脚類アクロカントサウルスのものと思われる足跡化石もあったそうです。
 この足跡化石をレーザーでスキャンして解析したところ,アクロカントサウルスは少し内股だったらしいということがわかったそうです。

10/7 National Geographic News

2011/10/9

ユタ州から新種のトロオドン類の化石が発見されました。

 アメリカ合衆国ユタ州南部の中生代白亜紀後期(約7500万年前)の地層Kaiparowits層から,新属新種のトロオドン類の化石が発見され,Talos sampsoniと名付けられました。
 トロオドン類は鳥類に近いと考えられている小型の肉食恐竜です。知能が高く,一部の恐竜には羽毛があったと考えられています。ほとんどがアジアから発見されており,これまで北米の白亜紀後期の地層からはトロオドンを含む2種が発見されているのみでした。その独特な形の歯や,消化管の位置から種子の化石が発見されている種があることなどから,トロオドン類の中には雑食や植物食のものがいたとも考えられています。またナイフのような鋭い歯をもつことから肉食だったと考えられている種もいます。T. sampsoniを発見した研究者は,雑食性は原始的なトロオドン類に限られ,トロオドンやT. sampsoniなどの進化したトロオドン類は肉食だったと考えています。
 T. sampsoniの体重は約38kgだったと推定されています。トロオドンに比べるとかなり軽く,ほっそりとした体つきをしています。T. sampsoniの左の第2指には変形が見られるそうです。生きているときに骨折したか咬まれたものと研究者は考えています。第2指には大きなかぎ爪がついています。この損傷について調べるために,CTスキャンで骨の1個1個が調べられました。この結果損傷は第2指にだけ起こり,左足のほかの部分は無傷だったことが分かったそうです。また咬まれたか骨折したかで損傷を受けた後,感染症にかかったらしいということもわかったそうです。また損傷を受けた第2指が数週間から数か月かけて治った痕跡があることから,第2指が損傷した状態がかなりの長い間続いたらしいとも考えられています。
 T. sampsoniが生きていた白亜紀後期は温暖な気候で海水準が高く,北米大陸には北極海からメキシコ湾にかけて海が進出していたと考えられています。2つに分かれた北米大陸のうち,東側はアパラチア,西側はララミディアと呼ばれています。この時期恐竜の多様性は最も高かったと考えられています。T. sampsoniが発見されたKaiparowits層は西側のララミディアで堆積したと考えられています。Kaiparowits層からはほかの地域とは異なる恐竜が多数発見されています。これまでハドロサウルス類や角竜などの大型の恐竜でほかの地域とは異なる種が生息していたことはわかっていました。T. sampsoniの発見により,小型の恐竜でもこの地域独特の種が生息していたらしいということがわかりました。

9/19 ScienceDailyA New Troodontid Theropod, Talos sampsoni gen. et sp. nov., from the Upper Cretaceous Western Interior Basin of North America. PLoS ONE, 2011, 6(9)

2011/9/21

琥珀の中に保存された恐竜の羽毛が発見されました。

 カナダ,アルバータ州の中生代白亜紀後期(約8000万年前)の地層から,羽毛が中に入った琥珀が発見されました。この羽毛には色素や色さえ保存されていたそうです。色は茶色から黒色だそうです。
 今回発見された羽毛の中には恐竜の羽毛によく似た構造をしているものもあるそうです。また鳥類のものも思われる羽毛は,水中を泳ぐことができるカイツブリの羽毛に非常に似ているそうです。白亜紀後期羽毛は様々な進化の段階にあり,恐竜にとっても鳥類にとっても様々な機能を持っていたと研究者は考えています。

9/15 University of AlbertaA Diverse Assemblage of Late Cretaceous Dinosaur and Bird Feathers from Canadian Amber. Science, 3336049, 1619-1622

2011/9/18

卵から孵ったばかりのノドサウルス類の化石が発見されました。

 アメリカ合衆国メリーランド州の中生代白亜紀前期(約1億1000万年前)の地層から1997年に発見された鎧竜ノドサウルス類の化石が,卵からかえったばかりの幼体の化石らしいことがわかりました。
 この幼体の体の大きさは13cm。体長6m〜9mの成体のノドサウルス類と比べて非常に小さいです。また骨格の発達の程度や関節の仕方,また骨の密度などから,胎児または卵から孵ったばかりの非常に幼い個体であると推測されるそうです。化石が発見された場所と化石化の状況を調べた結果,おぼれて水流によって堆積物の中に埋まったことが推測されるそうです。近くで卵の殻が1個も発見されておらず,代わりに非常に小さなノドサウルス類の足跡が発見されていることから,胎児ではなく卵から孵ったばかりの幼体であると研究者は考えています。
 また頭骨の形を他の鎧竜10種の頭骨と比較した結果,ノドサウルス類の頭骨によく似た形をしているものの,吻部の長さが他の種よりも短いことがわかったそうです。このため新種と考えられ,Propanoplosaurus marylandicusと名付けられました。

9/12 Johns Hopkins MedicineThe First Hatchling Dinosaur Reported from the Eastern United States: Propanoplosaurus marylandicus (Dinosauria: Ankylosauria) from the Early Cretaceous of Maryland, U.S.A. Journal of Paleontology, 85(5),916-924

2011/9/18

オーストラリアからたくさんの恐竜の足跡化石が発見されました。

 オーストラリア,ヴィクトリア州の中生代白亜紀前期(約1億1500万年前〜約1億500万年前)の地層から,20個ほどの恐竜の足跡化石が発見されました。これは南半球で発見された恐竜の足跡化石の中では最も数が多く,保存状態の良いものだそうです。
 足跡はすべて獣脚類のもの。2か所の砂岩から発見されたそうです。1か所目からは15個の足跡化石が発見されました。この中には,ニワトリくらいのサイズの獣脚類が残したと思われる足跡化石もあったそうです。2か所目からは8個の足跡化石が発見されました。この足跡化石を残した恐竜は,小さいものではニワトリ,大きいものではツルくらいの大きさがあったと考えられています。
 足跡化石が発見された砂岩は両方とも,同じ時期に氾濫原で堆積したものだと考えられています。当時オーストラリア大陸は南極大陸とつながっていたと考えられています。春に雪が解けて川の周囲に水があふれ,その水が引いた夏に,恐竜たちが氾濫原を歩いて行ったと研究者は考えています。

8/9 eSciencsCommonsA polar dinosaur-track assemblage from the Eumeralla Formation (Albian), Victoria, Australia. Alcheringa

2011/8/12

南極に棲んでいた恐竜も,ほかの地域の恐竜と変わらない骨をもっていたことがわかりました。

 オーストラリア,ヴィクトリア州の中生代白亜紀前期(約1億1200万年前〜約1億年前)の地層から採集された17点の恐竜の骨の内部構造が調べられました。当時,ヴィクトリア州は南極圏にあったと考えられています。調べられた化石は,16点は植物食恐竜のもの,1点は肉食恐竜のものでした。
 南極に棲息していた恐竜の骨の内部構造を調べる研究は以前にも行われたことがあります。この時は年輪の有無により,南極に棲息していた恐竜の中には厳しい冬は冬眠をして過ごしていたものもいたらしいという結論が出されました。
 今回の研究では,前回の研究よりも多くの化石が調べられました。この研究により,幼体の恐竜の骨以外にはすべて年輪があることがわかったそうです。年輪は成長が非常に遅くなった時に形成されます。現生の動物では年輪は1年ごとに形成されます。年輪は低緯度地域に棲息していた恐竜にも見られることから,今回の研究により,年輪がないのは冬眠をしていたかどうかにかかわらず,1歳未満の恐竜だけらしいろいうことがわかりました。
 これまで,南極のような極端な環境に棲息していた恐竜はほかの地域に棲息していた恐竜と生理学的に異なった特徴をもっていたと考えられてきました。しかし今回の研究により,少なくとも骨の内部構造は,南極圏に棲息していた恐竜とほかの地域に棲息していた恐竜とで違いはないらしいということがわかりました。

8/3 MSU News ServiceGrowth Dynamics of Australia's Polar Dinosaurs. PLoS ONE, 2011, 6(8)

2011/8/6

始祖鳥は鳥類よりも恐竜に近いらしいということがわかりました。

 中国遼寧省の中生代ジュラ紀後期(約1億6100万年前〜約1億4600万年前)の地層から,羽毛をもった恐竜の化石が発見されました。Xiaotingia zhengiと名付けられたこの恐竜は,第3指と第5指が長く伸び,叉骨をもつなど,始祖鳥や獣脚類アンキオルニスに非常に近い特徴をもつそうです。これらの3種は細長い吻部や眼窩の後ろの領域が広いことなど,初期の鳥類よりも獣脚類ヴェロキラプトルやミクロラプトルとよく似た特徴を持つそうです。
 始祖鳥は,長い間最初期の鳥類だと考えられてきました。しかし近年,小型で羽毛をもつ恐竜が数多く発見され,鳥類と恐竜との違いがあいまいになってきました。今回の発見は,始祖鳥は鳥類よりも恐竜に近いことを示すものであると研究者は考えています。

7/27 naturenewsAn Archaeopteryx-like theropod from China and the origin of Avialae. Nature, 475(7357), 465?470

2011/7/28

頭部にトサカのないのハドロサウルス類の化石が発見されました。

 アメリカ合衆国モンタナ州とユタ州の中生代白亜紀後期(約7900万年前)の地層から,ハドロサウルス類の新属新種の化石が発見されました。Acristavus gagslarsoniと名付けられたこのハドロサウルス類はブラキロフォサウルスやマイアサウラと同じ仲間に属し,初期のハドロサウルス亜科であると考えられています。
 A. gagslarsoniの頭部にはトサカがないそうです。ほかのハドロサウルス類は(エドモントサウルスを除いて)皆,頭部にトサカをもっています。このことは,ハドロサウルス類の祖先はトサカをもっておらず,ハドロサウルス類の2つの亜科,ハドロサウルス亜科とランベオサウルス亜科は別々にトサカを進化させてきたことを示唆するものであると研究者は考えています。

7/20 ScienceDailyNew unadorned hadrosaurine hadrosaurid (Dinosauria, Ornithopoda) from the Campanian of North America. Journal of Vertebrate Paleontology, 31(4), 798-811

2011/7/23

隕石衝突の直前の地層から,恐竜の化石が発見されました。

 恐竜は約6550万年前の白亜紀末,隕石の衝突によって絶滅したと一般に考えられています。しかしこれまでは,この隕石衝突を示す層の下3m以内からは恐竜の化石は発見されていませんでした。これは「3mギャップ(three-meter gap)」と呼ばれています。3mギャップがあるため,恐竜は隕石衝突によって絶滅したのではなく,隕石衝突の前から徐々に絶滅し始めていたと考える研究者もいます。
 去年,アメリカ合衆国モンタナ州のヘル・クリーク層から,トリケラトプスと考えられる角竜の角の化石が発見されました。この化石が発見された層準を調べたところ,K-Pg境界(白亜紀と新生代古第三紀の境界=隕石衝突が起こったことを示す層準)から13cm下にあたるということがわかったそうです。
 このことから3mギャップは存在しない,少なくとも数種の恐竜は隕石衝突まで絶滅せずに生き延びていた,と研究者は考えられています。

7/12 Yale NewsDinosaur extinction: closing the '3 m gap', Biology Letters, FirstCite

2011/7/15

パキケファロサウルス類の中に,頭骨同士をぶつけ合って闘えるものがいたらしいということがわかりました。

 パキケファロサウルス類は頭頂部が厚くドーム状になっているのが特徴です。このドームが闘いの際に使われていたのか,または単にディスプレイの役割しかなかったのかはわかっていません。
 今回,パキケファロサウルス類の1種,ステゴケラス(Stegoceras validum)とプレノケファレ(Prenocephale prenes)の頭骨の構造がCTスキャンによって調べられ,また頭骨同士をぶつけ合わせた時の衝撃がシミュレートされました。そしてその結果が現生の有蹄類と比較されました。
 この結果,パキケファロサウルス類,頭頂部同士をぶつけ合って闘うダイカー,そしてオオツノヒツジはどれも,頭骨に一番外側の厚い皮質の構造とその下の衝撃を吸収できる海綿状の層をもっていることがわかったそうです。そしてステゴケラス,ダイカー,ジャコウウシは,頭部同士をぶつけ合わせる闘い方をしないキリン,プロングホーン,リャマよりも頭部同士をぶつけ合わせた時の脳への衝撃が小さかったそうです。
 この結果から,パキケファロサウルス類の中には,頭部同士をぶつけ合って闘うことができたものもいたと研究者は考えています。  

Common Functional Correlates of Head-Strike Behavior in the Pachycephalosaur Stegoceras validum (Ornithischia, Dinosauria) and Combative Artiodactyls, PLos one

2011/7/3

歯の同位体比から恐竜の体温が求められました。

  恐竜について長年議論されてきたことの1つに,恐竜が温血動物だったかそれとも冷血動物だったかというものがあります。これまでは,足跡の間隔から推測される走行速度,化石で見つかる捕食者と被食者の割合,骨の組織から推測される成長速度などから恐竜の行動や生理機能を推測し,その間接的な証拠から,体温や温血か冷血かを推測するしかありませんでした。
 今回,恐竜の歯の化石に含まれる同位体比を測定し,そこから体温を推測するという研究が行われました。
 測定に使われたのはタンザニア,ワイオミング州,オクラホマ州で採集された竜脚類ブラキオサウルスとカマラサウルスの歯の化石11本です。この研究の結果,ブラキオサウルスの体温は38.2℃,カマラサウルスの体温は35.7℃だという結果が出たそうです。これはほとんどの現生の哺乳類と同じ体温です。しかし恐竜は体が大きく体温が下がりにくいためこれで温血と断定することはできません。
 この体温はこれまでの研究から推測されていた値よりも低いものだそうです。これは体温が上がりすぎないための何らかの仕組みがあったからだと研究者は考えています。
 今後は他の恐竜や脊椎動物の体温についても調べたいと研究者は述べています。これらの生物の体温を知ることによって,現生の哺乳類や鳥類の体温がどのように進化してきたかを知ることができると考えられています 。

6/23 Caltech Media RelationsDinosaur Body Temperatures Determined from Isotopic (13C-18O) Ordering in Fossil BiomineralsScience Express. Science Express

2011/6/26

ステゴサウルス類の大たい骨の形が雌雄によって違うらしいということがわかりました。

 タンザニアの中生代ジュラ紀中期(約1億5000万年前)の地層から,ステゴサウルス類Kentrosaurus aethiopicusの化石が多数発見されました。
この化石には50個の大たい骨の化石が含まれており,その上部の形に違いがあるのが発見されました。この形の違いを調べたところ,成体の大たい骨の化石は統計学的に2つのグループに分けられることがわかったそうです。骨の形はそれに付着する筋肉の形や量によって変わってきます。研究者はこの大たい骨の形の違いは雌雄の違いを表しているのではないかと考えています。
体の各部の化石ががそろった標本を調べることによって,現在は種の違いを表していると考えられているステゴサウルス類の背中の板などの特徴が本当に種の違いを表しているのか,それとも雌雄の違いを表しているのかを知ることができるようになると研究者は考えています。

6/2 Discovery NewsEvidence for Sexual Dimorphism in the Stegosaurian Dinosaur Kentrosaurus aethiopicus from the Upper Jurassic of Tanzania, Journal of Vertebrate Paleontology, 31(3), 641-651

2011/6/5

恐竜の中に夜行性のものがいたらしいということがわかりました。

  恐竜,爬虫類,鳥類は全て眼のところに強膜輪という骨でできたリングをもっています。この強膜輪の内径と外径,そして眼窩の大きさが,恐竜,初期の鳥類,そして翼竜の合計33標本と164種の現生種について調べられました。
 強膜輪の直径が小さければ昼行性,大きければ夜行性,その中間の大きさなら昼と夜の両方で活動していたと考えられます。しかし系統が近ければ,生態が異なっても強膜輪の大きさは似てしまいます。
 そこで強膜輪の大きさからこの系統の影響を取り除くコンピュータプログラムが作られました。164種の現生種を調べた結果,この分析の結果とこれらの現生種の生態とがよく合致したそうです。
 この方法で恐竜,初期の鳥類,翼竜を調べた結果,体の大きな植物食恐竜は昼と夜の両方活動していたらしいということがわかったそうです。これは巨体を維持するために一日のほとんどの時間を食事に費やさなければならないためであると研究者は考えています。
 一方,ヴェロキラプトルなどの小型の肉食恐竜は夜行性だったらしいということがわかったそうです。
 初期の鳥類や翼竜はほとんど昼行性ですが,濾過食や魚食の翼竜は夜行性だったと考えられています 。

4/14 UD Davis News & InformationNocturnality in Dinosaurs Inferred from Scleral Ring and Orbit Morphology, ScienceXpress, 2011/4/14

2011/4/17

中国から新種のティラノサウルス類の化石が発見されました。

  中国山東省の中生代白亜紀後期(約9960万年前〜約6550万年前)の地層から,新属新種のティラノサウルス類の化石が発見されました。この恐竜はZhuchengtyrannus magnusと名づけられました。
 発見されたのは頭骨と顎の骨です。ティラノサウルス最大の標本の骨より数cmしか小さくなかったためZ. magnusもティラノサウルスに匹敵するくらい巨大だったと考えられています。体長約11m,体高約4m,体重は6t近かったと推定されています 。

4/1 UCD NewsA new, large tyrannosaurine theropod from the Upper Cretaceous of China. Cretaceous Research, 32(4), 495-503

2011/4/3

白亜紀前期,中国北東部は寒冷な気候だったらしいということがわかりました。

  中国北東部の遼寧省を中心に分布する白亜紀前期の地層,熱河層群からは多様な羽毛恐竜が産出します。さまざまな視点からこの原因について論じられてきましたが,気候についてはほとんど論じられてきませんでした。
 今回,中国,タイ,日本から採集された恐竜,ワニ,カメ,その他の爬虫類,そして淡水生魚の化石の酸素同位体比が調べられました。酸素同位体比を調べることによって当時の気温を推定することができます。
 この結果,白亜紀前期(約1億2500万年前〜約1億1000万年前)の東アジアの中緯度(〜北緯42度)の平均気温は10℃±4℃で,現在の冷温帯と同じくらいの気温だったらしいということがわかったそうです。この結果はこれまでの研究で示されてきた海水温や植物,動物化石の記録と一致するそうです。
 このことから熱河層群で多様な羽毛恐竜が産出するのは,恐竜の進化や生物地理学的な要因だけではなく,この地域が寒冷な気候下にあったことが影響していると研究者は考えています 。

3/8 CNRSOxygen isotopes of East Asian dinosaurs reveal exceptionally cold Early Cretaceous climates. Proceedings of the National Academy of Sciences, 108(13), 5179-5183

2011/3/18

非常に大きな大腿筋をもつ新種の竜脚類が発見されました。

  アメリカ合衆国ユタ州の中生代白亜紀前期(約1億1000万年前)の地層から,新属新種の竜脚類の化石が発見されました。
 発見されたのは,体長約14mと4.5mの2体で,この2体は親子と考えられています。Brontomerus mcintoshiと名づけられました。
 B. mcintoshiの腸骨は他の竜脚類に比べて非常に大きく,大量の筋肉がついていたと考えられるそうです。おそらく竜脚類の中では最も大きい大腿筋をもっていただろうと研究者は考えています。また肩甲骨も大きく,前脚の筋肉も大きかったことが示唆されるそうです。この力強い4本の肢で起伏のある土地を歩き回っていたとも考えられています 。

3/23 UCL NEWSA new sauropod dinosaur from the Lower Cretaceous Cedar Mountain Formation, Utah, USA. Acta Palaeontologica Polonica, 56(1), 75-98

2011/2/28

最古のトリケラトプス類が発見されました。

  アメリカ合衆国ニューメキシコ州の中生代白亜紀後期(約7300万年前〜約7400万年前)の地層から1941年に発見された角竜が、新属新種であることがわかりました。これまではニューメキシコ州からよく産出するPentaceratopsであると考えられていました。
 今回親属新種であることがわかった角竜は,Titanoceratops ouranosと名付けられました。推定される体重はPentaceratopsの約2倍、6.5tもあったと考えられています。これはトリケラトプスと同じくらいの大きさです。また見た目もトリケラトプスに非常によく似ていますが、フリルが薄い、吻部が長い、角がわずかに大きいという違いがあるそうです。
 Titanoceratopsはトリケラトプスの祖先であると研究者は考えています。知られているなかでもっとも古いトリケラトプス類になります。今回の発見により、トリケラトプス類がこれまで考えられていたよりも500万年早くその巨体を進化させていたことが示唆されると研究者は考えています 。

2/1 ScienceDailyTitanoceratops ouranos, a giant horned dinosaur from the late Campanian of New Mexico. Cretaceous Research, 32(3), 264-276

2011/2/4

恐竜の骨から直接,絶対年代が求められました。

  生物の化石はこれまで,生物が出現した順番や地層ができた順番などを表す相対年代を求めるのに重要な役割を果たしてきました。相対年代では白亜紀はジュラ紀の後の時代であるなどということはわかりますが,白亜紀が何万年前に始まって何万年前に終わったということはわかりません。これに対し,白亜紀が約1億4600万年前に始まって約6550万年前に終わったという具体的な数値で表される年代を絶対年代といいます。絶対年代を求めるには,火山灰などに含まれる放射性同位体比を測定して何万年前のものであるか推定する必要があります。
 これまでは化石の近くの火山灰層などの年代を求めてそこから化石の絶対年代が推定されていました。しかし今回,レーザーを化石に照射して,化石に含まれるウランと鉛の比が測定され,そこから絶対年代を求めるという新しい手法が用いられました。今回測定に用いられたのは,アメリカ合衆国ニューメキシコ州とコロラド州から採取された恐竜の骨の化石です。
 この結果,コロラド州のK/Pg(白亜紀/古第三紀)境界の直下から採取された化石は73.6±0.9Maの年代を示したそうです。これは近くの火山灰層に含まれるアルゴンの放射性同位体比を測定して求められた73.04±0.25Maという年代と一致します。
 これに対し,ニューメキシコ州のK/Pg境界の直上から採取された化石は64.8±0.9Maの年代を示したそうです。これは,花粉,古地磁気,そして哺乳類の化石を用いた生物年代学によって求められた年代と一致します。
 このことから,脊椎動物の化石を直接測定して正確な絶対年代を求める新しい手法ができたと研究者は考えています 。

Direct U-Pb dating of Cretaceous and Paleocene dinosaur bones, San Juan Basin, New Mexico. Geology, 39(2), 159-162

2011/1/30

生態系の視点から,ティラノサウルスの食性が調べられました。

  これまで,ティラノサウルスの形態を基に,どのような食性だったかという議論が行われてきました。しかし今回,植物食恐竜のサイズと,ティラノサウルスよりも多くいたであろう小型獣脚類との競争の可能性を基に,白亜紀後期の北米でティラノサウルスが腐肉食者として生きていけたかどうかが調べられました。
 この研究では植物食恐竜の50%近くが体重55〜85kgであったと推測されています。小型獣脚類がこのサイズの植物食恐竜の遺骸を見つける確率はティラノサウルスの14〜60倍と見積もられており,この遭遇率を基に計算すると,この植物食恐竜の遺骸はすぐに小型獣脚類によって食べられてしまったという結果が出たそうです。これよりも大きな植物食恐竜の遺骸は非常に珍しいため競争が激しく,食べられる機会は非常に少なかっただろうと研究者は考えています。このためティラノサウルスや他の大型獣脚類は腐肉食者としては小型獣脚類に勝つことはできず,現在の大型肉食哺乳類と同じように,主に大きな植物食恐竜を襲って食べていただろうと研究者は考えています 。

1/25 ScienceDailyIntra-guild competition and its implications for one of the biggest terrestrial predators, Tyrannosaurus rex. Proceedings of the Royal Society B, FirstCite

2011/1/30

1本指の恐竜の化石が発見されました。

  中国内モンゴル自治区の中生代白亜紀後期(約8400万年前〜約7500万年前)の地層から,機能指が1本だけの恐竜の化石が発見されました。
 今回発見された恐竜はLinhenykus monodactylusと名づけられました。L. monodactylusは獣脚類のアルバレスサウルス類に属します。アルバレスサウルス類の恐竜は第2指が大きく発達していますが,他に小さな指を2本もっています。これに対し,L. monodactylusでは第2指以外の指骨がほぼ完全に退化しているそうです。
 獣脚類は最初5本指をもっており,そこからティラノサウルスの2本指,その他の獣脚類の3本指へと進化していきました。今回1本指のLinhenykus monodactylusが発見されたことにより,獣脚類の前足が非常に多様で複雑な進化をしていたことが示唆されると研究者は考えています 。

1/25 ScienceDailyA monodactyl nonavian dinosaur and the complex evolution of the alvarezsauroid hand. Proceedings of the National Academy of Sciences, 108(6), 2338-2342

2011/1/30

最初期の獣脚類の化石が発見されました。

  アルゼンチンの中生代三畳紀後期(約2億3000万年前)の地層から,新種の恐竜の化石が発見されました。
 発見されたのは,長い首と尾をもつ体長約1.2mの恐竜です。体重は4.5kg〜7kghしかなかったと考えられています。牙のような鋭い歯と鋭い鉤爪のある前足をもっているため,最初期の獣脚類であると研究者は考えています。Eodromaeusと名づけられました 。

1/13 ScienceDailyA Basal Dinosaur from the Dawn of the Dinosaur Era in Southwestern Pangaea. Science, 331(6014), 206-210

2011/1/16