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2017年〜2022年のニュース

ケツァルコアトルスの滑空能力は低かったらしいということがわかりました。

 ケツァルコアトルスは、翼開長が10mに達する大型の翼竜類です。その飛行能力については、よくわかっていません。
 現生の大型の鳥類の多くは、羽ばたくのではなく滑空することで空を飛んでいます。大型の絶滅鳥類と翼竜類も滑空して飛んでいたと考えられています。滑空には、陸上や海上で発生した上昇気流内を旋回しながら上昇した後に滑空するサーマルソアリングと、海上の水面近くで体を風上に向けて上昇した後、上空で風下に旋回して滑空するダイナミックソアリングの2種類があります。
 今回、滑空して飛んでいたと考えられている絶滅鳥類2種(翼開長6〜7mのアルゲンタヴィスとペラゴルニス)と翼竜類2種(翼開長5〜6mのプテラノドンと翼開長10mのケツァルコアトルス)について、ニュートンの運動方程式を用いて、滑空能力と持続的な滑空に必要な風速が計算され、現生鳥類と比較されました。
 この結果、アルゲンタヴィス、ペラゴルニス、プテラノドンはサーマルソアリングに適していたらしいということがわかったそうです。ケツァルコアトルスはどちらの滑空方法にも適していないという結果が出たそうです。
 ケツァルコアトルスは、ほとんど飛ばずに陸上を歩いていた可能性が高いと、研究者は考えています。

5/12 名古屋大学How did extinct giant birds and pterosaurs fly? A comprehensive modeling approach to evaluate soaring performance. PNAS nexus, 1(1), pgac023

2022/5/20

有鱗類がこれまで考えられていたよりも早くに多様化したらしいということがわかりました。

 有鱗類は、ヘビやトカゲを含むグループです。現在は1万種以上存在し、爬虫類の中で最も多様性が高いです。化石記録から、有鱗類は約1億年前(中生代白亜紀の中ごろ)に多様化したと考えられています。この時期、被子植物が多様化し、それに伴って昆虫も多様化しました。その結果、昆虫を食べる哺乳類、鳥類、爬虫類といった動物たちが多様化したと考えられています。
 有鱗類は、遅くとも約2億5000万年前(中生代三畳紀初期)に出現したと考えられています。しかし約1億年前以前の化石記録が乏しいため、有鱗類が多様化したのが本当に白亜紀中ごろだったのかどうかは確かではありません。
 今回、有鱗類の骨の特徴と系統分析を用いて、三畳紀から新生代第四紀までの有鱗類の形の多様性と進化の速度が調べられました。この結果、有鱗類は約1億7400万年前〜約1億4500万年前(中生代ジュラ紀中期〜後期)にも多様化していたらしいということがわかったそうです。有鱗類はこれまで考えられていたよりもずっと早くに進化的な形を獲得し、それ以降あまり変化していないと、研究者は考えています。

5/3 University of BristolThe Jurassic rise of squamates as supported by lepidosaur disparity and evolutionary rates. eLife, 11, e66511

2022/5/8

三畳紀後期の翼竜類として報告された種が、実は翼竜類ではないらしいということがわかりました。

 2002年と2005年、ブラジルの約2億2500万年前(中生代三畳紀後期)の地層から、上顎と体の断片的な化石が発見されました。2010年、この化石は翼竜類の新属新種Faxinalipterus minimusとして報告されました。その後、Faxinalipterusが翼竜類であるということについて疑問視する意見が複数出されました。しかしこれまで、その分類について再検討されてきませんでした。
 今回、Faxinalipterusの化石がCTスキャンなどによって詳しく調べられました。この結果、Faxinalipterusは翼竜類ではなく、原始的なラゲルペトン科だということがわかったそうです。
 そしてFaxinalipterusと同じ地点から産出した化石と比較された結果、上顎の化石はFaxinalipterusではなく別種の化石だということがわかったとのことです。上顎のもち主だった爬虫類は新属新種とされ、Maehary bonaparteiと名付けられました。
 ラゲルペトン科は、翼竜類と一緒にpterosauromorphという大きなグループを構成しています。Maeharyは、もっとも原始的なpterosauromorphであると、研究者は考えています。

5/5 PeerJReassessment of Faxinalipterus minimus, a purported Triassic pterosaur from southern Brazil with the description of a new taxon. PeerJ, 10, e13276

2022/5/6

大きな体のおかげで、クビナガリュウ類は速く泳げたらしいということがわかりました。

 約2億5200万年前以降、四足動物は水中生活に完全に適応した体を繰り返し獲得してきました。そして、全長25m以上の流線型の体をもつ現生のクジラや、4つのヒレと長い首をもつクビナガリュウ類、そして魚のような姿をした魚竜類など、水棲の脊椎動物にはさまざまなサイズや姿のものがいました。
 イルカや魚竜類は水の抵抗を減らし、素早く泳ぐことができる魚のような姿をしていました。一方、クビナガリュウ類は大きなヒレと長い首をもち、現生の水棲の脊椎動物とは全く異なる姿をしていました。クビナガリュウ類の中でも、エラスモサウルス類は特に長い首をもっていま開いた。長い首は、素早く泳ぎまわる魚を捕まえるのに役立つものの、長い首のせいで泳ぐスピードは落ちていたと、一般に考えられています。しかし、姿とサイズが泳ぎの効率にどのような影響を与えるかは、はっきりとはわかっていませんでした。
 今回、クビナガリュウ類、魚竜類、クジラ類の3Dモデルが作られ、泳ぐ際の水の抵抗がコンピュータを使って検証されました。この結果、サイズをそろえて検証した場合、クビナガリュウ類は魚竜類やクジラ類と比べて水の抵抗を大きく受けるものの、その差は比較的小さいということがわかったそうです。そしてサイズが考慮された場合、各グループの水の抵抗の差はさらに小さくなるということもわかったそうです。
 この研究では、首の長さを変えた場合のクビナガリュウ類の水の抵抗の変化も調べられました。この結果、首の長さが胴体の長さの2倍を超えると、水の抵抗がかなり大きくなったとのことです。しかし首が長くても、胴体が大きければ水の抵抗は相殺されるということがわかったそうです。
 エラスモサウルス類の首の長さは短期間で変化していました。このことは、長い首がエラスモサウルス類にとって獲物を捕るのに有利な特徴であったことを裏付けるものと、研究者は考えています。しかし水の抵抗を相殺できるくらい体が大きくなって初めて、この有利さは発揮されただろうとも、研究者は考えています。

4/28 University of BristolLarge size in aquatic tetrapods compensates for high drag caused by extreme body proportions. Communications Biology, 5(1), 380

2022/5/1

三畳紀が始まったばかりの地層から、大型の魚竜類の化石が発見されました。

 ロシア、沿海州の約2億4900万年前(中生代三畳紀前期)の地層から、魚竜類の化石が発見されました。魚竜類は、中生代(約2億5200万年前〜約6600万年前)の海で繁栄した海棲爬虫類です。進化した種はイルカのような姿をしていました。
 今回発見されたのは、複数個の脊椎骨と肋骨、そして上腕骨の化石です。そのサイズから、脊椎骨の主の全長は約2.5m、上腕骨の主の全長は約5mと推定されています。また、骨の内部構造を調べた結果、現生のクジラと同じようにスカスカだということもわかったそうです。
 魚竜類の最古の化石は、約2億5000万年前の地層から発見されています。北半球の複数の地域から魚竜類の化石が発見されていますが、全長3m未満の種ばかりで、今回発見された全長5mの魚竜類は、当時の魚竜類としては最大サイズになります。
 また、内部がスカスカの骨をもっていたことから、今回発見された魚竜類は水中での生活に適応し、遠洋を泳いだり、深海にもぐったりすることができたと、研究者は考えています。
 今回発見された魚竜類は、古生代ペルム紀末(約2億5200万年前)に大量絶滅が起こってから300万年しか経っていない時期に生きていました。今回の発見により、魚竜類は大量絶滅の直後に現れ、300万年以下というごく短時間で水中での生活に完全に適応し、大型化したと、研究者は考えています。

4/27 PR TIMESEarly Triassic ichthyopterygian fossils from the Russian Far East. Scientific Reports, 12, 5546

2022/4/29

翼竜類もカラフルな羽毛をもっていたらしいということがわかりました。

 鳥類はカラフルな羽毛をもっています。中生代ジュラ紀以降の多様な恐竜類から羽毛の痕跡が発見されていますが、どのようなグループの動物がいつ羽毛をもつようになったかは、よくわかっていません。
 翼竜類は恐竜類と近縁な爬虫類です。これまで、羽毛と思われる繊維状の構造は発見されていますが、鳥類がもつような羽毛との関係はよくわかっていませんでした。
 今回、ブラジルの約1億1500万年前(中生代白亜紀前期)の地層から発見された翼竜類Tupandactylusの化石に羽毛が保存されているのが発見されました。トサカの下の方の骨の周囲に、分岐していない羽毛と分岐した羽毛の2種類の羽毛があるとのことです。そして電子顕微鏡を使って調べた結果、分岐していない羽毛と分岐した羽毛とでメラノソーム(色素を含む細胞小器官)の形が異なるということもわかったそうです。現生の鳥類では、メラノソームの形によって羽毛の色が異なるということがわかっています。このことから、翼竜類もカラフルな羽毛をもっていたことが示唆されます。
 今回の発見により、三畳紀前期から中期にいた、翼竜類と恐竜類の共通祖先から、メラノソーム由来の色の付いた羽毛をもっていたのではないかと、研究者は考えています。

University College CorkPterosaur melanosomes support signalling functions for early feathers. Nature

2022/4/22

ゾルンホーフェンの魚竜化石の軟体部は、脂肪のおかげで保存されたらしいということがわかりました。

 世界各地の地層から軟体部が保存された化石が発見されています。魚竜類でも軟体部が保存された化石が発見されていますが、その大部分は中生代ジュラ紀前期(約2億100万年前〜約1億7400万年前)のもので、ジュラ紀中期以降の地層からは数えるほどしか産出していません。軟体部が保存された魚竜類の化石が産出するジュラ紀中期以降の数少ない産地のひとつが、約1億5000万年前(ジュラ紀後期)のゾルンホーフェンです。
 今回、そのゾルンホーフェンの魚竜類の化石がどのように保存されたかが調べられました。この研究で使われたのは、骨格と軟体部の両方が残った魚竜類の化石2点です。1点は全身が保存されたAegirosaurusの化石、もう1点は尾だけが保存された化石です。
 X線と走査型電子顕微鏡を用いて軟体部が調べられました。この結果、保存された軟体部の大部分は脂肪らしいということがわかったそうです。また軟体部はリン酸塩鉱物(燐灰石)として保存され、リン酸塩の供給源は周囲の地層ではなく、自身の軟体部だったらしいということもわかったそうです。

PeerJThe soft tissue and skeletal anatomy of two Late Jurassic ichthyosaur specimens from the Solnhofen archipelago. PeerJ, 10, e13173

2022/4/17

中国から、新たなIchthyosauromorphの化石が発見されました。

 魚竜類は、中生代(約2億5200万年前〜約6600万年前)に繁栄した海棲爬虫類です。その化石は世界中から発見されていますが、その起源についてはよくわかっていません。近年、三畳紀前期(約2億5200万年前〜約2億4700万年前)の地層から魚竜類に近縁な爬虫類の化石が発見されています。これらの爬虫類はIchthyosauromorphと呼ばれています。
 今回、中国広西チワン族自治区の約2億5100万年前〜約2億4700万年前の地層から、海棲爬虫類のものと思われる背骨や肋骨、脚の骨などが発見されました。三畳紀前期の海棲爬虫類の骨と比較した結果、今回発見された化石はIchthyosauromorphのものと、研究者は考えています。日本のウタツサウルスと似た特徴があるとのことです。一方でほかの初期のIchthyosauromorphには見られない特徴もあることから、今回発見されたIchthyosauromorphは新属新種であるとされ、Baisesaurus robustusと名付けられました。
 Baisesaurusの全長は3mと推測されています。これは、中国の三畳紀前期の地層から発見されているほかのIchthyosauromorpの全長を大きく上回ります。また、橈骨と思われる骨は長くがっしりしており、長距離を泳ぐことができたと、研究者は考えています。
 中国では、三畳紀前期のIchthyosauromorpの化石はこれまで南東部からしか発見されていませんでした。Baisesaurusは、中国の三畳紀前期のIchthyosauromorpとして、最も西から発見された種になります。

PeerJA new basal ichthyosauromorph from the Lower Triassic (Olenekian) of Zhebao, Guangxi Autonomous Region, South China. PeerJ, 10, e13209

2022/4/15

白亜紀に生きていた新種のスッポンの化石が発見されました。

 アメリカ合衆国ノースダコタ州の約6650万年前(中生代白亜紀末期)の地層から、新種のスッポン類の化石が発見され、Hutchemys walkerorumと名付けられました。
 H. walkerorumは、plastomenineというグループに属しています。plastomenineは、約8000万年前〜約5000万年前(白亜紀後期〜新生代古第三紀始新世)まで生きていました。Hutchemys属の多くは暁新世(約6600万年前〜約5600万年前)に生きていた種で、白亜紀の地層からはこれまで1種しか知られていませんでした。H. walkerorumは、白亜紀の地層から発見された2種目のHutchemys属です。
 ほかのスッポン類との系統関係が調べられた結果、スッポン類は白亜紀前期の中ごろから後半にアジアで出現し、白亜紀後期に北米にやってきたと、研究者は考えています。

3/11 University of PennsylvaniaA softshell turtle (Testudines: Trionychidae: Plastomeninae) from the uppermost Cretaceous (Maastrichtian) Hell Creek Formation, North Dakota, USA, with implications for the evolutionary relationships of plastomenines and other trionychids. Cretaceous Research, 135, 105172

2022/3/13

翼竜類のペリットの化石が発見されました。

 翼竜類の食性は、体の特徴、一緒に産出する化石、生痕化石、同位体比など、間接的な証拠から主に推測されてきました。消化管の内容物の化石は、ほんのわずかしか確認されていません。
 今回、中国遼寧省の中生代ジュラ紀後期(約1億6400万年前〜約1億4500万年前)の地層から産出した翼竜類Kunpengopterus sinensisの化石のすぐそばに、ペリット(口から吐き出された未消化の食物)と思われる化石が発見されました。Kunpengopterusの化石がほぼ完全体で関節がつながっていることから遺骸が死後ほとんど移動していないと考えられること、ペリットがKunpengopterusの化石のすぐそばにあること、ほかの動物の化石が発見されていないことなどから、このペリットはKunpengopterusのものであると、研究者は考えています。確実に翼竜類のものと考えられるペリットの化石が発見されたのは、今回が初めてです。
 Kunpengopterusと一緒に発見されたペリットは2つあります。1つは成体の化石と一緒に、もう1つは亜成体の化石と一緒に発見されました。両方のペレットには、パレオニスカス類のものと思われる鱗が入っているそうです。ペリットから発見された鱗の化石を、完全体で発見されたパレオニスカス類の鱗と比較した結果、成体は亜成体が食べた個体の3倍のサイズのパレオニスカス類を食べたと考えられるそうです。このことから、Kunpengopterusは成長しても同じ種類の魚を食べていたものの、成体の方がより大きい魚を食べることができたと、研究者は考えています。

Two emetolite-pterosaur associations from the Late Jurassic of China: showing the first evidence for antiperistalsis in pterosaursPhilosophical Transactions of the Royal Society B, 377

2022/2/19

最古の巨大な魚竜類の化石が発見されました。

 アメリカ合衆国ネヴァダ州の約2億4600万年前(中生代三畳紀中期)の地層から、新種の魚竜類の化石が発見されました。発見されたのは、保存状態のとても良い頭骨と、部分的な背骨、肩の骨、前ヒレの骨です。今回発見された魚竜類はCymbospondylus属の新種とされ、Cymbospondylus youngorumと名付けられました。
 C. youngorumの頭骨の長さは2mです。全長は17m以上と推定されています。陸上、水中を含めて当時最大の動物で、それ以前の動物と比べても最大のサイズでした。吻部が細長く、円錐形の歯が並んでいることから、C. youngorumはイカや魚を食べていたことが示唆されます。しかしその巨大なサイズから、小型の海棲爬虫類や亜成体の海棲爬虫類も食べていたのではないかと、研究者は考えています。
 C. youngorum
が生きていたのは、最初の魚竜類が登場してから300万年後です。今回の発見から、魚竜類は海に進出してから非常に短い期間で巨大化したと、研究者は考えています。
 魚竜類と同じようなサイズと体型をもつ動物として、クジラ類がいます。今回、魚竜類とクジラ類のサイズがどのように変化したかも調べられ、比較されました。この結果、クジラ類と比べて魚竜類は巨大化するのにかかった時間が非常に短かったということがわかったそうです。ペルム紀末の大量絶滅後に急激に増加したアンモナイト類とコノドントをもつ無顎類という豊富な餌があったおかげだと、研究者は考えています。

Natural History Museum of Los Angeles CountyEarly giant reveals faster evolution of large body size in ichthyosaurs than in cetaceans. Science, 374(6575)

2021/12/26

ケツァルコアトルスの動きが詳しく調べられました。

 ケツァルコアトルスは、巨大な体をもつアズダルコ類の翼竜です。1970年代から1980年代にかけて、アメリカ合衆国テキサス州の約7210万年前〜約6600万年前(中生代白亜紀後期)の地層から化石が発見されました。発見されてから45年以上経っていますが、ケツァルコアトルスがどのように歩き、どのように食事をし、どのように飛んでいたのかなどはこれまでよくわかっていませんでした。
 ケツァルコアトルスには、大小2タイプがあることが知られています。大きい方のタイプは、前肢を構成する骨数点しか発見されていません。推定されている翼開長は11〜12mで、翼竜類の中で最大級のサイズです。小さい方のタイプは大きい方のタイプの半分ほどの大きさで、多数の化石が発見されています。
 今回、、数多くの化石が見つかっている小さいタイプのケツァルコアトルスの化石をもとに、完全な骨格が復元されました。そしてこの復元骨格をもとに、ケツァルコアトルスがどのように動き、どのように食べていたかが調べられました。
 この結果、ケツァルコアトルスは二足歩行で歩いていたらしいということがわかったそうです。前肢は長いため、歩くときに地面に着くことは避けられません。しかし骨の構造から、体を前に移動させるような前肢の動きはできなかったと考えられるそうです。前肢に後肢が躓くのを防ぐため、前肢を上げた後、同じ側のの後肢で1歩歩き、その後に前肢を地面に着けるという動きをしていたと、研究者は考えています。左と右で交互にこの動きをすることで歩いていたとのことです。この歩き方は、1990年代にフランスで発見された翼竜類の歩行痕と合致するとのことです。
 離陸に関しては、翼が長いため、たとえ走ったとしても、後ろ足が地面に着いている間は十分に羽ばたくことはできなかったと、研究者は考えています。代わりに、後肢で地面を蹴って真上に跳び上がり、長い翼を羽ばたかせるのに十分な高さになって初めて羽ばたいて飛び始めたと考えられるとのことです。
 ケツァルコアトルスは、現生のサギのように細長いくちばしをもちます。このため、サギと同じように、無脊椎動物から脊椎動物まで、さまざまな獲物をくちばしで挟んで捕まえて食べていたと、研究者は考えています。
 また、飛行姿勢と翼の形についても検証されています。翼竜類の膝は、恐竜類や鳥類と同じように前を向いています。また歩くときには片方の足がもう片方の足の前に着きます。このことから、翼竜類は鳥類と同じように後肢を体の下にたたんで飛んでいたと、研究者は考えています。この姿勢では、皮膜が後肢についていても利点がありません。このため、皮膜は体にだけついていたと、研究者は考えています。

12/7 University of California - BerkeleyFunctional morphology of Quetzalcoatlus Lawson 1975 (Pterodactyloidea: Azhdarchoidea). Journal of Vertebrate Paleontology, 41(sup1), 218-251

2021/12/14

コロンビアから1970年に発見された魚竜が新属だということがわかりました。

 1970年代、コロンビアの約1億2900万年前〜約1億1300万年前(中生代白亜紀前期)の地層から魚竜の化石が発見されました。この化石は1997年に、Platypterygius属の新種としてPlatypterygius sachicarumと名付けられました。しかしその後、P. hauthaliと実は同じ種ではないかと考えられるなどして、P. sachicarumの有効性は疑わしいと考えられてきました。
 今回、P. sachicarumの化石が詳しく調べられました。この結果、P. sachicarumPlatypterygius属とは別属とされ、新たにKyhytysuka sachicarumと名付けられました。Kyhytysukaの吻部はメカジキのように長く、突き刺すことに適した歯、切ることに適した歯、砕くことに適した歯と、タイプの異なる数種類の歯が生えているとのことです。また、顎の構造から、Kyhytysukaの顎は70〜75度の角度で開くことができたと考えられるそうです。この歯と顎の特徴から、Kyhytysukaは大型の脊椎動物を食べていたのではないかと、研究者は考えています。

McGill UniversityRe-appearance of hypercarnivore ichthyosaurs in the Cretaceous with differentiated dentition: revision of ‘Platypterygius’ sachicarum (Reptilia: Ichthyosauria, Ophthalmosauridae) from Colombia. Journal of Systematic Palaeontology

2021/12/3

翼竜類は筋肉によって空気の抵抗を減らしていたらしいということがわかりました。

 翼竜類は、はばたいて飛ぶことができるようになった最初の脊椎動物です。しかし、翼竜類の飛行についてはまだわからないことが多くあります。
 今回、レーザー光を用いた分析によって、約1億5000万年前(ジュラ紀後期)の地層ゾルンホーフェンから発見されたプテロダクティルス類の化石に残った軟体部が調べられました。飛行機や鳥類、コウモリなどは、胴体と翼の付け根の輪郭を滑らかにすることによって、飛行の際の空気の抵抗を軽減させています。鳥類では羽毛によって、コウモリでは毛皮によって、輪郭が滑らかになっています。今回の分析の結果、翼竜類では筋肉によって翼の付け根の輪郭が滑らかになっていたらしいということがわかったそうです。この筋肉があることで、空気の抵抗が減少しただけではなく、翼をより精巧に動かすことによって効率的な飛行ができていたのではないかと、研究者は考えています。

10/19 The University of Hong KongPterosaurs evolved a muscular wing-body junction providing multifaceted flight performance benefits: Advanced aerodynamic smoothing, sophisticated wing root control, and wing force generation. Proceedings of the National Academy of Sciences, 118(44), e2107631118

2021/11/17

進化速度が遅い方が多様性が高くなるらしいということがわかりました。

 鱗竜類は、トカゲやヘビなどの有鱗類とムカシトカゲ類で構成されるグループです。現在、1万種以上の鱗竜類がいますが、そのほとんどは有鱗類で、ムカシトカゲ類は1種しかいません。鱗竜類は中生代三畳紀前期または中期(約2億5200万年前〜約2億3700万年前)に出現したと考えられています。その歴史の初期にはムカシトカゲ類が繁栄し多様な姿をしていた一方、有鱗類の多様性はあまり高くありませんでした。白亜紀になるとムカシトカゲ類は減少し、有鱗類が形態的にも系統的にも大幅に増加しました。有鱗類の大きなグループのほとんどは白亜紀(約1億4500万年前〜約6600万年前)に多様化し、白亜紀末の大量絶滅を生きのびました。新生代でも有鱗類は陸上の生態系で重要な構成要素となっている一方、ムカシトカゲ類はわずかな種しか生き残りませんでした。進化速度が速いと多様性が高くなると考えられることが多いですが、逆に進化速度が遅いと多様性が高くなるという説もあります。
 今回、中生代と新生代古第三紀(約6600万年前〜約2300万年前)における鱗竜類の各グループの体のサイズの変化の速度が調べられました。体のサイズは、形態、生態、生理に関係する重要な特徴です。この研究の結果、中生代を通じてずっと、ムカシトカゲ類の体サイズの変化の速度は有鱗類よりも速かったらしいということがわかったそうです。ムカシトカゲ類の体サイズの変化の速度は有鱗類の倍ほどもあったとのことです。
 今回の結果から、進化の速度が速いと絶滅する速度も速くなると、研究者は考えています。進化の速度が遅い方が絶滅の速度も遅く、長期的には高い多様性をもつようになるとのことです。

11/10 University of BristolSlow and fast evolutionary rates in the history of lepidosaurs. Paleontology

2021/11/14

小型の翼竜類は大型の翼竜類の幼体との競争に負けていたらしいということがわかりました。

 翼竜類は中生代の空を飛んでいた脊椎動物のひとつです。三畳紀とジュラ紀には小型と中型の翼竜類しかいませんでしたが、白亜紀後期になると翼開長10mを超える大型の翼竜類が出現し、翼開長2m以下の小型から中型の翼竜類は大幅に数を減らしたと考えられています。これまで、この翼竜類の減少は、鳥類との競争に負けた結果と考えられてきました。
 今回の研究で、モロッコにあるKem Kem Formationから産出した400点以上の翼竜類の化石が調べられました。この地層からは、大型の翼竜類の化石とともに、翼開長1m未満と考えられる小さな翼竜類の化石も発見されているそうです。この小さな翼竜類の化石が、小型の翼竜類の成体の化石なのか、それとも、大型の翼竜類の幼体の化石なのかは、これまでわかっていませんでした。
 この小さな翼竜類の顎と脊椎の化石が調べられた結果、成長線の間隔が広いこと、骨の表面に波打ったような凹凸があることなどから、これらの骨が大型の翼竜類の幼体の骨らしいということがわかったそうです。成体では成長線の間隔は狭く、骨の表面は滑らかとのことです。
 現在の川では、鳥類は少しずつ違う獲物をとることによって食い分けを行い、複数の種が共存しています。一方、ワニ類では、例えばナイルワニの場合、生まれたばかりの幼体の時は昆虫を食べ、成長するにしたがって、小さな魚、大きな魚、小型の哺乳類、大型の哺乳類と、獲物を変えていきます。成長段階によって違う獲物を食べることで、別種間ではなく同種の年齢間で食い分けを行い、同じ川辺に棲息するのは1種のワニだけという状況になっています。Kem Kem Formationでも、大型と小型の翼竜類が共存するのではなく、大型の翼竜類がワニ類のように年齢間で食い分けを行い、大型の翼竜類だけが棲息する状況だったのではないかと、研究者は考えています。
 三畳紀とジュラ紀に繁栄していた小型の翼竜類は、鳥類ではなく若い大型の翼竜類との競争に負けて数を減らしたと、研究者は考えています。

10/25 University of PortsmouthSmall, immature pterosaurs from the Cretaceous of Africa: implications for taphonomic bias and palaeocommunity structure in flying reptiles. Cretaceous Research

2021/10/31

ペルム紀の滑空性爬虫類の姿が詳しくわかりました。

 ウェイゲルティサウルス科は、約2億5900万年前〜約2億5200万年前(古生代ペルム紀の終わり近く)に生きていた爬虫類です。頭部の後ろには骨でできたフリルがあり、体は華奢で、胴体の横には骨で支えられた膜があり、滑空することができたと考えられています。しかし、膜を支える骨については、肋骨が伸びたものと考えられたり、肋骨とは別の骨で、前肢の付け根から放射状に広がっていたと考えられたりするなど、よくわかっていませんでした。
 今回、ドイツから1992年に発見されたWeigeltisaurus jaekeliのほぼ完全な全身骨格が詳しく調べられました。この結果、膜を支える骨は肋骨とつながっておらず、胴体の側面から横方向に伸びていたらしいということがわかったそうです。

10/13 Smithonian MagazineOsteology, relationships and functional morphology of Weigeltisaurus jaekeli (Diapsida, Weigeltisauridae) based on a complete skeleton from the Upper Permian Kupferschiefer of Germany. PeerJ

2021/10/18

有鱗類の歯は複雑な進化をしてきたらしいということがわかりました。

 歯は、食物を獲得し、体内に取り入れるための道具です。円錐形または刃物のような単純な形の歯は動物食の脊椎動物に見られる傾向があり、とんがりがいくつもある複雑な形をした歯は植物食の脊椎動物に見られる傾向があります。哺乳類では、歯の形と食性、そして多様化の関係が多く調べられてきました。一方、哺乳類以外の脊椎動物についてはこのような研究はあまりされてきませんでした。
 今回、古生代ペルム紀から現在までの有鱗類(ヘビやトカゲなど)の現生種、化石種合わせて545種の歯の形と食性、そしてそれらがどのように進化してきたかが調べられました。この結果、有鱗類の共通祖先はとんがりが1つの単純な形の歯をもつ昆虫食で、ジュラ紀後期以降、複雑な歯をもつ種が進化することが20回以上あったらしいということがわかったそうです。そして、複雑な形の歯が進化することによって、一部のグループでは植物をより多く摂るようになり、多様化の速度も上がったとのことです。
 また、有鱗類では歯の進化は複雑化するだけではなく、複雑な歯をもつ種から単純な歯をもつ種が進化することも頻繁にあったことがわかったそうです。さらに、複雑な形の歯をもつ種から単純な形の歯をもつ種が進化した後、また複雑な形の歯をもつ種が進化することすらあったそうです。哺乳類ではこのような複雑な形の歯から単純な形の歯への進化は非常に珍しく、そして一度単純な形になった歯から複雑な形の歯が再度進化することはさらに珍しいとのことです。

10/15 University of HelsinkiMultiple evolutionary origins and losses of tooth complexity in squamates. Nature Communications, 12(1)

2021/10/16

翼竜類は生まれてすぐに飛ぶことができたらしいということがわかりました。

 翼竜類は、中生代に生きていた空を飛ぶことのできる爬虫類です。卵や胎児の化石が非常に少なく、幼体と小さな成体を見分けることが難しいため、翼竜が生まれてすぐに空を飛ぶことができたかどうかはわかっていません。
 今回、プテロダウストロとシノプテルスの生まれたばかりの幼体と胎児の上腕骨4点について、長さと皮質骨が調べられ、翼開長と骨の強度が推定されました。
 この結果、幼体と胎児の骨ははばたきに耐えることができるほど頑丈で、翼の形も羽ばたきに理想的な形をしているらしいということがわかったそうです。ただし、成体に比べると相対的に翼は短くて幅広く、長距離の飛行には向かなかったと考えられるそうです。その代わり、生まれたばかりの幼体は、飛ぶ速度を急激に変えることができ、小回りもきいただろうと、研究者は考えています。

7/23 University of PortsmouthPowered flight in hatchling pterosaurs: evidence from wing form and bone strength. Scientific Reports, 11(1), 13130

2021/8/9

オーストラリアにもトミストマ亜科が棲息していたらしいということがわかりました。

 オーストラリア、クイーンズランド州の新生代の地層から発見されたワニの化石が新属新種ということがわかり、Gunggamarandu maunalaと名付けられました。Gunggamaranduの化石は頭部の後ろの方の一部しか発見されていませんが、そのサイズから、頭部の長さは80cm以上、全長は約7mと推定されています。オーストラリアで発見されたワニ類として、最大の大きさです。
 Gunggamaranduは、マチカネワニと同じトミストマ亜科に属すると考えられています。オーストラリア大陸でトミストマ亜科の化石が発見されたのは、今回が初めてです。今回の発見により、トミストマ亜科が南極大陸以外の全ての大陸に生息していたらしいということがわかったとのことです。
 Gunggamaranduの化石が発見された正確な場所はわかっていないため、Gunggamaranduが生きていた時代はわかっていません。しかし、新生代新第三紀鮮新世(約533万年前〜約258万年前)または第四紀更新世(約258万年前〜約1万年前)だろうと、研究者は考えています。

6/14 University of QueenslandFirst record of a tomistomine crocodylian from Australia. Scientific Reports, 11, 12158

2021/6/20

モロッコから新種のモササウルス類が発見されました。

 モロッコの約7210万年前〜約6600万年前(中生代白亜紀末期)の地層から新種のモササウルス類の化石が発見され、Pluridens serpentisと名付けられました。顎は長くがっしりしており、小さくとがった歯が多数並んでいるそうです。魚やイカなどの小さい獲物を食べていたと、研究者は考えています。
 P. serpentisの眼窩は小く、吻部には神経が通っていたと思われる穴が多数開いているそうです。P. serpentisの視力は弱く、代わりに吻部で水の動きや圧力の変化を感じ取って狩りをしていたと、研究者は考えています。
 P. serpentisの化石が発見されたことで、モロッコの白亜紀末期の地層から発見されたモササウルス類は13種になりました。多様なモササウルス類の化石が白亜紀末期の地層から発見されていることから、モササウルス類は白亜紀末に絶滅する直前に多様性のピークに達していたと、研究者は考えています。

5/12 University of BathPluridens serpentis, a new mosasaurid (Mosasauridae: Halisaurinae) from the Maastrichtian of Morocco and implications for mosasaur diversity. Cretaceous Research

2021/5/16

アズダルコ類の頸椎が特殊な構造をしていたらしいということがわかりました。

 翼竜のアズダルコ類は、最大で翼開長10mを超える史上最大の飛行動物です。しかしその体の構造などについてはよくわかっていません。
 アズダルコ類はキリンの首以上の長さにもなる長い首をもっていました。これは1個1個の頸椎が長いためです。しかし翼竜の骨の壁は薄いため、長い頸椎を壊さずにどのように獲物を捕まえたり食べたりしていたかは、これまでわかっていませんでした。
 今回、モロッコの白亜紀の地層から、アズダルコ類Alanqaの3次元的に保存された頸椎の化石が発見されました。この頸椎をCTにかけたところ、頸椎の中心に神経が入った管が通り、その管から頸椎の薄い壁に向かって、細い棒のような構造がらせん状に向きを変えながら何本も伸びていることがわかったそうです。このような構造は、ほかの脊椎動物では発見されていません。
 この構造のおかげで重量をあまり増やすことなく首の強度を上げることができ、重い獲物をくわえてもち上げることもできたと、研究者は考えています。

4/14 ScienceDailyHelically arranged cross struts in azhdarchid pterosaur cervical vertebrae and their biomechanical implications. iScience

2021/4/18

最古のニシキヘビ類の化石が発見されました。

 ドイツの約4700万年前(新生代古第三紀始新世)の地層から新属新種のヘビの化石が発見され、Messelopython freyiと名付けられました。Messelopythonは原始的なニシキヘビ類だと、研究者は考えています。これまでに発見されていた最古のニシキヘビ類は、オーストラリアから発見された2000万年くらい前のものでした。今回の発見は、それよりも2000万年以上古いものになります。
 今回の発見から、ニシキヘビ類は北半球で出現したのではないかと研究者は考えています。

2020/12/31 Smithonian MagazinePythons in the Eocene of Europe reveal a much older divergence of the group in sympatry with boas. Biology Letters, 16(12)

2021/1/3

翼竜類がどの爬虫類と近縁なのかがわかりました。

 翼竜類は、羽ばたいて空を飛ぶようになった最初の爬虫類です。しかし、最古の翼竜類でさえ、飛ぶことに適した特殊化した姿をしているため、その起源やどのように飛行能力を獲得していったかについては、よくわかっていません。系統関係が調べられた結果から、翼竜類は、恐竜や鳥類、ワニ類などが含まれる主竜類に属すると考えられています。
 今回、ラゲルペトン類の化石が詳しく調べられた結果、ラゲルペトン類と翼竜類が非常に近縁であるということがわかったそうです。ラゲルペトン類は、三畳紀中期から後期の北米、南米、マダガスカルに棲んでいた主竜類です。これまでは脊椎、後肢、頭骨の一部など限られた部位の化石しか発見されていませんでした。しかし近年、新たな化石がいくつも発見されています。
 今回調べられたのは、ラゲルペトン類のLagerpetonIxalerpetonKongonaphonDromomeronの化石です。この結果、顎や歯、前肢、そして頭蓋骨をCTスキャンにかけて復元した脳の構造などに、翼竜類と共通する特徴があるということがわかったそうです。
 ラゲルペトン類は、翼竜類と最も近縁な主竜類であると、研究者は考えています。

12/9 Virginia TechEnigmatic dinosaur precursors bridge the gap to the origin of Pterosauria. Nature

2020/12/14

イギリスから新属新種の魚竜類が発見されました。

 イギリスの約1億5000万年前(中生代ジュラ紀後期)の地層から、新属新種の魚竜類の化石が発見され、Thalassodraco etchesiと名付けられました。
 Thalassodraco
の化石は、頭部と胴体の前半分が保存されたものです。上顎には70本の歯が並び、胸が深く、前ヒレは小さいそうです。全長は最大で2.5mだったと推定されています。Thalassodracoはオフタルモサウルス類に属すると考えられています。

12/9 University of PortsmouthA new ophthalmosaurid ichthyosaur from the Upper Jurassic (Early Tithonian) Kimmeridge Clay of Dorset, UK, with implications for Late Jurassic ichthyosaur diversity. PLOS ONE, 15(12), e0241700

2020/12/14

新属新種のノトサウルス類の化石が発見されました。

 中国雲南省の約2億4000万年前(中生代三畳紀中期)の地層から、新属新種のノトサウルス類が発見され、Brevicaudosaurus jiyangshanensiと名付けられました。
 ノトサウルス類は、小さい頭部に長い首、長い尾をもった海棲爬虫類です。Brevicaudosaurusの尾はほかのノトサウルス類とは異なり、短く、平たい形をしています。また骨は太く、内部が密になっているそうです。これらの特徴から、Brevicaudosaurusは水中を素早く泳ぐのではなく、海岸近くの浅瀬で、海底近くに水平に浮かんでいたと、研究者は考えています。内部が密になっていた骨は、水中に安定して潜っていることに、平たい尾は水中でバランスをとることに役立っていたと、考えられるそうです。
 Brevicaudosaurusの化石には、中耳のあぶみ骨が保存されています。あぶみ骨は、ほかのノトサウルス類を含め、海棲爬虫類の化石にはほとんど保存されていないそうです。ノトサウルス類のあぶみ骨は薄く細かったのではないかと考えられてきました。しかしBrevicaudosaurusのあぶみ骨は、その予測に反し、太く長いそうです。このため、Brevicaudosaurusは水中で音をよく聞くことができたのではないかと、研究者は考えています。

10/29 Taylor & Francis GroupA New Ladinian Nothosauroid (Sauropterygia) from Fuyuan, Yunnan Province, China. Journal of Vertebrate Paleontology, e1789651

2020/11/2

翼竜類は、進化するにつれて、2倍効率よく飛行ができるようになったらしいということがわかりました。

 翼竜類は、約2億4500万年前(中生代三畳紀中期)に初期の主竜類から進化したと考えられています。しかし、最古の翼竜類の化石は約2億2000万年前(三畳紀後期)のものです。翼竜類への進化途中の化石が発見されていないため、翼竜類がどのように飛行能力を獲得したのかは、わかっていません。
 今回、翼竜類が出現してから絶滅するまでの約1億5000万年間に、どのように飛行能力が向上していったかが調べられました。75種の翼竜について、体重と翼開長が調べられ、現生の鳥類と比較されました。
 この結果、1億5000万年の間に、翼竜が飛行する際に必要とするエネルギーは50%減少していたらしいということがわかったそうです。飛行する際に必要とするエネルギーが小さいということは、それだけ効率的に飛行することができたということです。また、突然効率的に飛ぶことができるようになったのではなく、常に少しずつ効率が上がっていったということもわかったそうです。
 全体的に飛行の効率が上がっていった一方、アズダルコ類だけは進化するにつれて飛行能力が下がっていったという結果が出たそうです。アズダルコ類は、翼開長10mを超えるケツァルコアトルスを含むグループです。アズダルコ類はあまり飛行をせず、長時間地上で過ごしていたのだろうと、研究者は考えています。

10/28 University of Reading150 million years of sustained increase in pterosaur flight efficiency, Nature

2020/11/2

吻部が細長いモササウルス類が発見されました。

 モロッコの約7210万年前〜約6600万年前(中生代白亜紀末期)の地層からは、多様なモササウルス類の化石が産出しています。今回、この地層から新属新種のモササウルス類の化石が発見され、Gavialimimus almaghribensisと名付けられました。
 Gavialimimusの吻部は細長く、歯はかみ合うようになっているそうです。Gavialimimusは素早く動く獲物を捕食していたのだろうと、研究者は考えています。白亜紀末期のモロッコに棲んでいたモササウルス類たちは、別々の獲物をとることで棲み分けをしていたのだろうと、考えられています。

10/7 University of AlbertaA new species of longirostrine plioplatecarpine mosasaur (Squamata: Mosasauridae) from the Late Cretaceous of Morocco, with a re-evaluation of the problematic taxon ‘Platecarpus’ ptychodon. Journal of Systematic Palaeontology

2020/10/10

これまでプログナソドンの1種とされていたモササウルス類が、新属らしいということがわかりました。

 プログナソドンの1種、P. stadtmaniは、1975年にアメリカ合衆国コロラド州の約8360万年前〜約7210万年前(中生代白亜紀後期)の地層から発見され、1999年に記載されました。クリダステスのような初期のモササウルス類と、その後の進化的なモササウルス類の両方の特徴をもっています。
 今回、P. stadtmaniの化石が詳しく調べられ、ほかのモササウルス類との系統関係が再検討されました。この結果、P. stadtmaniはプログナソドン属のほかの種と系統的に近くないということがわかったそうです。このことから、研究者はP. stadtmaniをプログナソドンとは別属とし、新属のGnathomortis stadtmaniと名付けました。
 G. stadtmaniの下顎の長さは1.2mもあり、外側には大きなへこみがあります。このへこみには大きな筋肉がつき、かむ力が非常に強かっただろうと、研究者は考えています。

9/27 Utah State UniversityRedescription and phylogenetic assessment of ‘Prognathodon’ stadtmani: implications for Globidensini monophyly and character homology in Mosasaurinae. Journal of Vertebrate Paleontology, e1784183

2020/9/27

タニストロフェウスが水中で生活していたらしいということがわかりました。

 タニストロフェウスは、約2億4200万年前(中生代三畳紀中期)に生きていた爬虫類です。全長の半分ほどを占める長い首をもっていました。あまりにも奇妙な姿をしているため、タニストロフェウスが陸上で生きていたのか、それとも水中で生きていたのかは、これまでわかっていませんでした。
 タニストロフェウスに関して、わかっていないことはもう1つあります。スイスからは、全長約6mの大きなタニストロフェウスと、全長約1.2mの小さなタニストロフェウスが発見されています。小さなタニストロフェウスは大きなタニストロフェウスの亜成体なのか、それとも別種なのかも、わかっていませんでした。
 今回、頭骨が壊れた大型のタニストロフェウスの化石がCTスキャンにかけられ、頭骨がデジタルで立体的に組み立てられました。この結果、鼻の穴が吻部の上に位置しているなど、水棲と考えられる特徴があることがわかったそうです。卵を産むとき以外は水中ですごしていたのだろうと、研究者は考えています。また、歯は魚食に特徴的な円形をしているため、水中で魚や、イカのような頭足類を待ち伏せして食べていたのだろうと、推測されています。
 また、小型のタニストロフェウスの骨の断面が調べられた結果、成長線が多く、成体であるらしいということがわかったそうです。このことから、小型のタニストロフェウスは大型のタニストロフェウスの亜成体ではなく、両者は別種であると、研究者は考えています。大型のタニストロフェウスは、T. hydroidesと名付けられました。
 大型のタニストロフェウスと小型のタニストロフェウスは、違う形の歯をもっていました。大型のタニストロフェウスの歯は円錐形であるのに対し、小型のタニストロフェウスの歯には、咬頭が3つあります。小型のタニストロフェウスはエビなどの小さな殻をもった生物を食べていたのだろうと、研究者は考えています。両者はそれぞれ違った獲物を食べることで棲み分けをしていたのだろうと、考えられています。

8/6 Field MuseumAquatic Habits and Niche Partitioning in the Extraordinarily Long-Necked Triassic Reptile Tanystropheus. Current Biology

2020/8/11

バウルスクス類が肉食の捕食者だったらしいということがわかりました。

 白亜紀の大陸において、ほぼすべての地域で生態系の頂点に立つ捕食者は獣脚類でした。しかし、白亜紀後期のブラジルでは獣脚類が少なく、バウルスクス類というワニ形類が生態系の頂点に立っていたと考えられています。バウルスクス類は大きな牙のような歯をもち、頭骨に高さがあるなど、陸上における肉食の捕食者だったと思われる特徴をもっていますが、その生態が定量的に検証されることはこれまでありませんでした。
 今回、バウルスクスの頭骨が生体力学的に調べられました。
 この結果、バウルスクスのかむ力は小さいものの、獲物を噛んだ時の圧力が顎からほかの場所に伝わりにくい構造をしているらしいということがわかったそうです。また、バウルスクスは、肉を引き裂くのに適した、ナイフのように薄い、鋸歯で縁取られた歯ももっています。バウルスクスは陸棲の脊椎動物を食べていたのではないかと、研究者は考えています。

A unique predator in a unique ecosystem: modelling the apex predator within a Late Cretaceous crocodyliform‐dominated fauna from Brazil. Journal of Anatomy

2020/7/25

白亜紀のワニ形類に、二足歩行をしていたものがいたらしいということがわかりました。

 韓国の中生代白亜紀前期(約1億4500万年前〜約1億100万年前)の地層、晋州層から、近年、多様な足跡の化石が大量に発見されています。この中には、ジャンプして移動する哺乳類の足跡や、ドロマエオサウルス類の足跡、カエルの足跡などが発見されているそうです。
 今回、この地層から発見された足跡化石の中に、Batrachopusがあります。Batrachopusの化石は、北米、ヨーロッパ、アフリカの中生代ジュラ紀前期(約2億100万年前〜約1億7400万年前)の地層から多く発見されています。ワニ形類の足跡ではないかと考えられています。これまでに発見されているBatrachopusの化石には前足と後ろ足の両方の跡が残っています。しかし、今回発見されたBatrachopusの化石は、左右の足の間の幅が狭く、そして後ろ足の跡しか残されていないそうです。この足跡化石を詳しく調べた結果、後ろ足が前足の跡を踏んで消した可能性も、保存が悪くて前足の跡が残らなかった可能性も、低いということがわかったそうです。このため、Batrachopusを残したワニ形類は二足歩行をしていたのだろうと、研究者は考えています。今回発見されたBatrachopusは新種とされ、B. grandisと名付けられました。

Trackway evidence for large bipedal crocodylomorphs from the Cretaceous of Korea. Scientific Reports, 10(1)

2020/6/13

イギリスから、新属新種のタペジャラ類の化石が発見されました。

 イギリスの約1億2900万年前〜約1億2500万年前(中生代白亜紀前期)の地層から、翼竜の顎の化石が発見されました。歯がなく、先端が鋭くて下に向かってカーブした形などの特徴から、タペジャラ類の顎と考えられています。今回発見された翼竜は、新属新種とされ、Wightia declivirostrisと名付けられました。
 タペジャラ類の化石は、ブラジル、中国、モロッコなどから発見されています。Wightiaは、中国のタペジャラ類に近縁ではないかと、研究者は考えています。

5/28 University of PortsmouthFirst tapejarid pterosaur from the Wessex Formation (Wealden Group: Lower Cretaceous, Barremian) of the United Kingdom. Cretaceous Research, 113, 104487

2020/6/7

ワニ形類の中耳の形が、棲息環境によって異なっていたらしいということがわかりました。

 生命史において、陸上に棲んでいた祖先から進化して海に進出するような、棲息環境と身体的特徴の劇的な変化が何度も起こってきました。ワニ形類に含まれるタラットスクス類もそのような劇的な変化が起こった古生物のひとつです。約2億3000万年前(中生代三畳紀後期)にいた最古のワニ形類は、陸上に棲んでいました。約1億8300万年前(中生代ジュラ紀前期)には、海岸近くに棲息していた半水棲のタラットスクス類(テレオサウルス類)が出現し、その数百万年後に、完全に海に適応したタラットスクス類(メトリオリンクス類)が出現しました。海に進出する際に、四肢がヒレになり、尾にヒレができ、皮骨でできた鎧が無くなるといった変化とともに、耳も変化していたらしいということが、今回わかりました。
 中耳は、聴覚とともに平衡感覚を司る器官です。中耳のうち、三半規管と前庭が、平衡感覚を司っています。今回、化石、そして現生のワニ形類の中耳の形がCTスキャンによって調べられました。この結果、ワニ形類の中耳の形が棲息環境によって異なっているということがわかったそうです。完全に海に適応したメトリオリンクス類の中耳は小さく、三半規管は太くなっているそうです。
 また、中耳の変化が、骨格が水棲に適応するように変化した後に起こっていたらしいということもわかったそうです。クジラ類もタラットスクス類と同じように、陸上に棲んでいた祖先から進化して海に進出しましたが、クジラ類の中耳の変化は水中に進出してすぐに起こっています。同じように棲息環境が変化したタラットスクス類とクジラ類ですが、その進化の仕方は異なっていたと、研究者は考えています。

5/5 Nature Research Ecology & Evolution CommunityInner ear sensory system changes as extinct crocodylomorphs transitioned from land to water. Procedings of the National Academy of Sciences

2020/5/17

タニストロフェウス類の祖先に近縁な爬虫類の化石が発見されました。

 ペルム紀末(約2億5200万年前)の大量絶滅後、爬虫類は形態的にも生態的にも多様化しました。三畳紀の爬虫類の中でも独特な姿をしたグループがタニストロフェウス類です。とても長い首をもっていて、生態はよくわかっていません。タニストロフェウス類の化石のほとんどは三畳紀中期と後期(約2億4700万年前〜約2億100万年前)の地層から発見されています。しかし三畳紀前期(約2億5200万年前〜約2億4700万年前)の地層からはほとんど発見されていないため、タニストロフェウス類の初期の進化についてはこれまでわかっていませんでした。
 今回、ブラジル南部の三畳紀前期の地層から、新属新種の爬虫類の化石が発見され、Elessaurus gondwanoccidensと名付けられました。Elessaurusはタニストロフェウス類に近縁と考えられています。
 ほとんどのタニストロフェウス類の化石は、北半球の海で堆積した地層から発見されています。今回の発見から、タニストロフェウス類が南半球で出現した可能性があると、研究者は考えています。そして今回Elessaurusの化石が発見されたのは陸で堆積した地層であることから、タニストロフェウス類の祖先は陸で生活していただろうと、研究者は考えています。

4/8 ScienceDailyA new archosauromorph from South America provides insights on the early diversification of tanystropheids. PLOS ONE, 15(4), e0230890

2020/4/11

琥珀の中に保存された骨には、生きていた時の組織がほとんど残っていないらしいということがわかりました。

 琥珀の中に保存された遺骸は、化石化の過程で組織の構成成分が変わることはないと、これまで考えられてきました。しかし、生きていた時の組織がどれだけ保存されているかはこれまでわかっていませんでした。
 今回、ドミニカ共和国から採集された約2000万年前〜約1500万年前(新生代新第三紀中新世)の琥珀に保存されたAnolis sp.の前肢の組織が調べられました。琥珀には前肢を通るひびが入っているそうです。
 この研究の結果、骨の水酸燐灰石はフッ素燐灰石に変化しているということがわかったそうです。琥珀にできたひびによって、鉱物を多く含む液体が入り込んで、成分が変化したと、研究者は考えています。また、骨のコラーゲンも大部分が壊れているらしいということもわかったそうです。
 琥珀は、通常は理想的な防腐剤と考えられています。しかし骨を構成する燐灰石は、樹脂に含まれる酸によって分解されると、研究者は考えています。

2/7 University of BonnFluoridation of a lizard bone embedded in Dominican amber suggests open-system behavior. PLOS ONE, 15(2), e0228843

2020/3/9

白亜紀の中ごろに多様なオルニトケイルス類がいたらしいということがわかりました。

 翼竜のプテロダクティルス類は、中生代ジュラ紀後期から白亜紀前期に多様化しました。白亜紀前期にはオルニトケイルス類と原始的なアズダルコ類が繁栄していましたが、白亜紀の中ごろにテラノドン類、ニクトサウルス類に、そして白亜紀末期に進化したアズダルコ類にとってかわられたと考えられています。しかし、翼竜の化石が少ないため、具体的にどのようにとってかわられたかはそれまでわかっていませんでした。
 モロッコには、翼竜の多様なグループが入れ替わった白亜紀中ごろの地層Kem Kem bedsが分布しています。これまで、Kem Kem bedsからはシロッコプテリクス、コロボリンクス、進化したアズダルコ類などの化石が発見されています。今回、新たに翼竜の下顎と上顎の化石が報告されました。下顎の化石はアンハングエラの下顎に、上顎の化石はオルニトケイルスとコロボリンクスの上顎にそれぞれ似ているそうです。今回報告された化石を含めると、Kem Kem bedsから報告された翼竜は9種になり、そのうち3種はオルニトケイルス類だそうです。オルニトケイルス類は白亜紀の中ごろにはまだ多様性を保っていたと、研究者は考えています。

New toothed pterosaurs (Pterosauria: Ornithocheiridae) from the middle Cretaceous Kem Kem beds of Morocco and implications for pterosaur palaeobiogeography and diversity. Cretaceous Research

2020/2/23

アフリカ大陸南部から、初めて植竜類の化石が発見されました。

 植竜類は、中生代三畳紀後期(約2億3700万年前〜約2億100万年前)に繁栄した半水棲の爬虫類です。吻部が細長く、ワニに似た姿をしていました。これまで、北米、ヨーロッパ、モロッコ、ブラジル、マダガスカル、インドなどから化石が発見されていましたが、アフリカ南部からは発見されていませんでした。
 今回、ジンバブエ北部の約2億1000万年前の地層から、植竜類の化石が発見されました。これまで植竜類の化石の多くが発見されてきた場所は、当時、赤道近くに位置する亜熱帯地域でした。しかし今回の発見から、植竜類がもっと高緯度にも棲んでいたらしいということがわかったそうです。
 植竜類は、湖や川などの大きな水域の近くに棲んでいたと考えられています。今回植竜類の化石が発見された産地からは、ハイギョの歯や両生類メトポサウルス類、そして球果植物のような植物の化石も発見されています。当時は、大きい川などの水域の周りを深い森林で囲まれた環境だったと、研究者は考えています。

1/23 Natural History MuseumThe age of the Tashinga Formation (Karoo Supergroup) in the Mid-Zambezi Basin, Zimbabwe and the first phytosaur from mainland sub-Saharan Africa. Gondwana Research, 81, 445-460

2020/1/26

ヘビ類の特徴がどのように進化してきたかがわかりました。

 ヘビ類は多様で特殊化した体をもつグループです。あまりに特殊化しているため、近縁の爬虫類との相同性がよくわかっておらず、進化に伴ってヘビ類の特徴がどのように獲得されてきたかもこれまでよくわかっていませんでした。
 ナジャシュは、アルゼンチンの中生代白亜紀後期の地層から発見されている、後肢をもつヘビ類です。これまで、関節した体の一部の化石、頭骨の一部の化石、そして破片しか発見されていませんでした。しかし今回、8点の頭骨の化石と、3点の関節した体の化石が新たに発見されました。頭骨の化石には、立体的に保存されたほぼ完全なものもあるとのことです。
 新たに発見されたナジャシュの頭骨の化石を詳しく調べた結果、トカゲに似た原始的な特徴と、ヘビ類がもつ進化的な特徴とが混在していることがわかったそうです。
 今回新たに発見されたナジャシュの化石に基づいて頭骨の特徴をもとにヘビ類の系統関係を分析した結果、後肢をもつヘビ類が原始的なヘビ類であるということが支持されたそうです。このことから、前肢の喪失がヘビ類の進化のかなりの初期の段階で起こり、前肢がなく後肢があるという特徴が、四肢をもつヘビ類から四肢をもたないヘビ類への移行段階ではなく、長期間続いた成功した形態だったらしいということが示唆されるということです。後肢をもつヘビ類は、約1億7000万年前(中生代ジュラ紀中期)から約1億年前(中生代白亜紀後期)までの長い期間存在していました。そして頭骨の一部の変化は前肢の喪失よりも前に起こったらしいということがわかったそうです。

11/20 University of AlbertaNew skulls and skeletons of the Cretaceous legged snake Najash, and the evolution of the modern snake body plan. Science Advances, 5(11), eaax5833

2019/11/24

中生代のワニ形類の食性が多様だったらしいということがわかりました。

 現在のワニ類は、種類によらず姿も生態も似かよっています。半水棲で、円錐形の単純な形の歯をもち、何でも食べる肉食です。しかし中生代のワニ形類の骨格と歯は多様な形をしていました。複数の大きさと形の歯をもつ種もいました。
 今回、16種のワニ形類の146点の歯の形が定量的に調べられました。肉食動物の歯は単純な形を、植物食動物の歯は複雑な形を、雑食動物の歯はその中間の形をています。今回の研究の結果、2種が肉食、2種が硬い殻を砕いて食べる植生、3種が昆虫食、1種が雑食、8種が植物食という結果が出たそうです。
 植物食のワニ形類は三畳紀末の大量絶滅のすぐ後に出現し、白亜紀末の大量絶滅まで存在していました。植物食性は中生代のワニ形類の中でおそらく6回、最低でも3回、独自に進化したと研究者は考えています。

6/27 University of UtahRepeated Evolution of Herbivorous Crocodyliforms during the Age of Dinosaurs. Current Biology

2019/7/8

翼竜は孵化直後から飛べたらしいということがわかりました。

 翼竜は1700年代から知られていますが、孵化前の胎児の化石が発見されたのは2004年になってからです。これまで中生代ジュラ紀後期から白亜紀前期の翼竜4種について、胎児または卵の化石が報告されています。これまで、現生の鳥やコウモリと同じように、孵化直後の翼竜は親の世話を必要とし、飛べるようになるのは成体になってからだと考えられてきました。
 今回、翼竜の胎児の発達の程度が定量的に調べられました。この結果、脊椎、肢帯、四肢の骨の骨化が速く進み、翼を支える前足の第4指が孵化前にかなり発達していたらしいということがわかったそうです。このことから、翼竜は孵化直後から飛ぶことができ、親の世話は必要なかったと、研究者は考えています。

6/12 University of LeicesterPrenatal development in pterosaurs and its implications for their postnatal locomotory ability. Proceedings of the Royal Society B: Biological Sciences, 286(1904), 20190409

2019/6/17

魚竜類はサイズが大きくなることで効率的に泳ぐことができるようになったらしいということがわかりました。

 魚竜類は、約2億4800万年前〜約9390万年前(中生代三畳紀前期〜白亜紀後期)に生きていた海棲爬虫類です。初期の魚竜類は細長いヘビのような形をしていましたが、進化が進むにつれて魚のような形に変化していきました。これまで、魚のような体型の方が、ヘビのような体型よりも泳ぐ際の抵抗を減らすことができ、それにより、より長い距離を泳いだりより速い速度で泳いだりすることができたと考えられてきました。
 今回、初期の魚竜類カートリンクスやジュラ紀の魚竜類オフタルモサウルスなど、9種の魚竜類の3Dモデルが作られ、泳ぐ際の抵抗がコンピュータでシミュレーションされました。
 この結果、サイズを同じと仮定した場合、初期のヘビのような体型でも、進化した魚のような体型でも、泳ぐ際の抵抗はあまり変わらないということがわかったそうです。しかしサイズの差も反映して計算した場合、サイズが大きい種の方が泳ぐ際の抵抗が小さくなることがわかったそうです。三畳紀前期のウタツサウルスですでに、体が大きいために効率的に泳ぐことができたという結果が出たそうです。また現生の水棲動物の研究から、体をくねらせて泳ぐよりも尾ひれを振って泳ぐ方が効率的に泳ぐことができるということがわかっています。このことから、サイズの大型化と、体をくねらせて泳ぐ方法から尾ひれを振って泳ぐ方法への泳ぎ方の変化によって、魚竜類は進化するにつれて効率的に泳ぐことができるようになったと、研究者は考えています。

3/6 University of BristolEffects of body plan evolution on the hydrodynamic drag and energy requirements of swimming in ichthyosaurs. Proceedings of the Royal Society B: Biological Sciences, 286(1898)

2019/3/10

白亜紀に複数の動物が営巣地を共有していた証拠が発見されました。

 9年前、ルーマニアの約7000万年前(中生代白亜紀後期)の地層から、営巣地の化石が発見されました。今回、卵の殻の化石を詳しく調べた結果、この営巣地には4種類の卵の殻があることがわかったそうです。4種類の動物が同じ営巣地を共有していたと、研究者は考えています。卵の殻から、その4種類の動物は、エナンティオルニス類、分類不明の鳥類、ヤモリ類、小型のワニ形類と推測されるそうです。
 異なる種類の動物による営巣地の共有は現在でも見られるそうです。鳥類の親が守っている巣の周りに卵を産むことによって、小型の爬虫類たちの卵もまた外敵から守られる効果があったと、研究者は考えています。今回の発見は、このような営巣地の共有の最古の証拠になります。

2/20 University of SouthamptonA mixed vertebrate eggshell assemblage from the Transylvanian Late Cretaceous. Scientific Reports, 9(1)

2019/2/24

三畳紀前期の南極大陸に棲んでいた動物の構成は独特だったらしいということがわかりました。

 南極大陸の約2億5000万年前(中生代三畳紀前期)の地層から、新属新種の主竜形類の化石が発見されました。Antarctanax shackletoniと名付けられたこの主竜形類はイグアナと同じくらいのサイズで、虫や両生類などを食べていたと、研究者は考えています。
 当時は南極大陸とアフリカ大陸が陸続きだったため、三畳紀前期の南極大陸にはアフリカ大陸南部と同じような動物がすんでいたとこれまで考えられてきました。しかし以前の論文も含めて南極大陸から化石が発見された動物の構成を再検討した結果、南極大陸とアフリカ南部の動物の構成は大きく違っていたらしいということがわかったそうです。南極大陸にはペルム紀末の大量絶滅でほかの地域ではほとんど絶滅した動物が生き残り、同時に大量絶滅後の三畳紀に繁栄するようになった主竜形類のような動物も棲んでいたそうです。また、南極大陸に固有の動物も棲んでいたとのことです。

1/31 Field MuseumA novel archosauromorph from Antarctica and an updated review of a high-latitude vertebrate assemblage in the wake of the end-Permian mass extinction. Journal of Vertebrate Paleontology

2019/2/4

三畳紀の海棲爬虫類に、カモノハシに似た頭部をもつものがいたらしいということがわかりました。

 中生代三畳紀前期、中国南部には南北500km、東西1200kmにわたって、海が広がっていました。その海の北端に位置していた湖北省から、1991年に爬虫類の化石が発見されました。この爬虫類は魚竜類の姉妹群にあたるHupehsuchiaであるとされましたが、これまでに頭骨の化石は発見されておらず、どのような頭部をもっていたかはわかっていませんでした。
 今回、この爬虫類Eretmorhipis carrolldongiの、頭骨を含むほぼ完全な全身骨格の化石と頭骨の化石が新たに発見されました。この化石により、Eretmorhipisが現生哺乳類のカモノハシに似た頭部をもっていたということがわかったそうです。Eretmorhipisの頭部の前には軟骨でできた平らなくちばしがあり、眼は小さいそうです。くちばしの骨の内側には大きな空間が開いており、カモノハシと同じようにその中に受容器があり、このくちばしを使って獲物を探していたと、研究者は考えています。
 Eretmorhipisの体長は約70cm、体の柔軟性はなく、四肢はヒレになっていたそうです。

1/24 University of California - DavisEarly Triassic marine reptile representing the oldest record of unusually small eyes in reptiles indicating non-visual prey detection. Scientific Reports, 9(1)

2019/1/27

ティロサウルスの生まれたばかりの幼体の吻部は短かったらしいということがわかりました。

 アメリカ合衆国カンザス州の約8630万年前〜約8360万年前(白亜紀後期)の地層から、1991年に小さなモササウルス類の化石が発見されました。発見されたのは、断片的な顎と頭骨の化石です。プラテカルプスの生まれたばかりの幼体の化石ではないかと考えられていましたが、正確にはよくわかっていませんでした。
 今回、ティロサウルスの若い個体の化石と比べることで、この幼体がティロサウルスの幼体らしいということがわかったそうです。ティロサウルスは体長13m、頭骨の長さが1.8mにもなる大型のモササウルス類です。吻部が円錐形に長く伸びているのが特徴です。
 しかし今回ティロサウルスだと分かった幼体の吻部は短いそうです。頭骨の長さは推定30cm。長さ40cmのTylosaurus nepaeolicusと長さ60cmのTylosaurus prorigerの頭骨の吻部は長く伸びているため、吻部の伸長は成長のごく早い段階で起きていたのだろうと、研究者は考えています。

10/12 Taylor & Francis GroupThe Smallest-Known Neonate Individual of Tylosaurus (Mosasauridae, Tylosaurinae) Sheds New Light on the Tylosaurine Rostrum and Heterochrony. Journal of Vertebrate Paleontology

2018/10/14

メソサウルスは成長すると陸地に上がっていたらしいということが分かりました。

 メソサウルスは、最古の水棲爬虫類として広く知られています。細長い尾、水かき、長い指をもっていました。また後ろ脚は前足よりもかなり大きく、鼻の穴は吻部の後方、眼の近くに上向きについていました。これらの特徴はすべて、水中生活への適応と考えられています。また肋骨は厚く、上腕骨などいくつかの骨の骨密度は高くなっていました。これらは水深の浅いところで体が浮かないようにするためにみられる特徴です。
 メソサウルスで最もよく発見されるサイズは全長90cmですが、全長約2mの大きなメソサウルスの化石が発見されることもあります。この大きなメソサウルスの化石はほとんどすべて、小さなメソサウルスの化石に比べて骨がバラバラになり、痛みが激しく、保存状態が悪くなっているそうです。このことから、死んだときに空気中にさらされていたと考えられるそうです。
 今回、40体のメソサウルスの骨の形が測定され、現生種、化石種を含めた様々な四足動物と比較され、メソサウルスの成長段階ごとの骨格の水中への適応の度合いが調べられました。陸棲か、半水棲か、水棲かによって、骨の形は大きく違ってきます。
 この結果、成体のメソサウルスの足根骨と尾椎は、陸棲か半水棲に適応した形をしていることが分かったそうです。このことから、年をとった大きなメソサウルスはより多くの時間を陸地ですごしていたと、研究者は考えています。これは大きなメソサウルスの化石の保存状態がよくないということとも一致します。

9/19 ScienceDailyWas Mesosaurus a Fully Aquatic Reptile? Frontiers in Ecology and Evolution

2018/9/23

海水準が上がった時の海棲爬虫類の生態系の変化が調べられました。

 海棲爬虫類は中生代に繁栄し、現在のワニ類、大型魚類、サメ類、クジラ類が占める生態的地位を占めていました。イギリス北部からフランス北部に広がっていた熱帯の海には、約1億8000万年前〜約1億3000万年前(中生代ジュラ紀前期〜中生代白亜紀前期)の間、首の長いプレシオサウルス類、頭部の大きいプリオサウルス類、イルカのような魚竜類、メトリオリンクスやテレオサウルスなどの海棲のワニ類がいました。これらの海棲爬虫類は、海水準や気候、海水の化学組成などの大きな変化があったにもかかわらず、多様な種類を維持し、共存していました。しかし、環境の変化があったときにその生態系や海棲爬虫類の生態がどのように変化したかはこれまでよくわかっていませんでした。
 今回、海棲爬虫類の歯の化石を使って、約1億6500万年前〜約1億4700万年前(ジュラ紀前期〜後期)の約1800万年間に、海棲爬虫類の生態系がどのように変化したかが調べられました。
 この結果、海水準が上がると、浅海に棲んでいた細い歯で魚を突き刺して食べていた種類は大きく減少し、深海に棲んでいた、太い歯で獲物を獲物をかみ砕く種類と切り裂く種類は繁栄したらしいということがわかったそうです。海水準が上がると同時に海水温や海水の化学組成が変化し、その結果、深海の栄養分と獲物が増加したのではないかと、研究者は考えています。

9/4 University of EdinburghThe long-term ecology and evolution of marine reptiles in a Jurassic seaway. Nature Ecology & Evolution

2018/9/9

甲羅は無くくちばしをもつ原始的なカメの化石が発見されました。

 中国貴州省の約2億2800万年前(中生代三畳紀後期)の地層から、新属新種の原始的なカメの化石が発見されました。Eorhynchochelys sinensisと名付けられたこの原始的なカメは体長約2.3m、胴体は円盤状に広がり、長い尾をもっているとのことです。そして口先に歯のないくちばしをもつ一方、甲羅はないのが特徴です。Eorhynchochelysは厳密にはカメではありませんが、カメの祖先に近い種類です。
 カメの大きな特徴として、胴体を覆う大きな甲羅と歯のないくちばしがあります。Eorhynchochelysより少し新しい時代の地層からは、最古のカメであるオドントケリスとそれよりも少し新しいプロガノケリスの化石が発見されています。両者とも甲羅をもっていましたが、くちばしはもっていませんでした。今回の発見により、カメのくちばしや甲羅といった特徴が順番に進化したわけではなく、個々に獲得されていったらしいと、研究者は考えています。

8/22 Field MuseumA Triassic stem turtle with an edentulous beak. Nature, 560(7719), 476-479

2018/8/26

最大の魚竜の化石が発見されました。

 魚竜は約2億5100万年前〜約9390万年前(中生代三畳紀前期〜白亜紀後期)に生きていた海棲爬虫類です。魚竜で最大の種類はシャスタサウルス類で、その体長は最大で20m以上ありました。シャスタサウルス類は約2億4200万年前(三畳紀中期)に出現し、約2億100万年前(三畳紀後期)に絶滅したと考えられています。
 今回、イギリスの三畳紀末期(約2億900万年前〜2億100万年前)の地層から、魚竜の化石が発見されました。発見されたのは下あごの一部だけですが、長さは96cmあるそうです。最大の魚竜であるShonisaurus sikanniensis(体長21m)を含む数種の魚竜の化石と比較した結果、今回発見された魚竜はシャスタサウルス類に似た魚竜であると、研究者は考えています。シャスタサウルス類の骨と比較した結果、今回発見された魚竜の体長は20〜25mと推定されています。魚竜の中で最大のサイズです。

4/9 University of ManchesterA giant Late Triassic ichthyosaur from the UK and a reinterpretation of the Aust Cliff ‘dinosaurian’ bones. PLOS ONE, 13(4), e0194742)

2018/4/22

1979年に報告された魚竜がイクチオサウルスとは別の属であることが確認されました。

 1979年、イギリスのジュラ紀前期(約2億100万年前〜約1億7400万年前)の地層から発見された魚竜の化石が、新属のProtoichthyosaurusとして報告されました。しかしほかの研究者からは、ProtoichthyosaurusIchthyosaurusと同じものであると考えられてきました。
 今回、Protoichthyosaurusの化石が改めて調べられ、Ichthyosaurusの化石と比較されました。この結果、前ヒレの骨に明らかな違いが発見され、Protoichthyosaurusは有効な属であることがわかったそうです。Protoichthyosaurusの化石の中にはIchthyosaurusの前ヒレを付けられた標本もあり、これが2つの属の違いを見逃す一因になったそうです。

10/10 University of ManchesterThe taxonomic utility of forefin morphology in Lower Jurassic ichthyosaurs: Protoichthyosaurus and Ichthyosaurus. Journal of Vertebrate Paleontology, e1361433

2017/10/15

ジュラ紀のワニ形類がティラノサウルスと同じような歯をもっていたらしいということがわかりました。

 Razanandrongobeは2006年にマダガスカルから報告されたジュラ紀中期の肉食の主竜類です。当時は歯と上顎の一部しか発見されていなかったため、詳しい分類はわかっていませんでした。
 今回、Razanandrongobeの新たな化石が発見されました。今回の発見で、Razanandrongobeがワニ形類であるということがわかったそうです。また、吻部は幅広く高さがあり、さらに、ティラノサウルスの歯に似た、鋸歯で縁どられた厚みのある歯が並んでいたこともわかったそうです。骨や腱などの硬い部位も食べていたのではないかと、研究者は考えています。

7/4 PeerJRazanandrongobe sakalavae, a gigantic mesoeucrocodylian from the Middle Jurassic of Madagascar, is the oldest known notosuchian. PeerJ, 5, e3481

2017/7/9

吻部の細いプリオサウルス類が発見されました。

 ロシアの約1億3000万年前(中生代白亜紀前期)の地層から、新属新種のクビナガリュウの化石が発見され、Luskhan itilensisと名付けられました。クビナガリュウのうち、プリオサウルス類は大きな頭部をもつ肉食の捕食者だったと考えられています。一方、ポリコティルス類は細い吻部をもち魚食だったとみられています。
 今回発見されたLuskhanはプリオサウルス類に属するものの、吻部がポリコティルス類のように細いそうです。小さく、やわらかい動物を食べていたと研究者は考えています。
 初期のプリオサウルス類は華奢で、比較的長い首と小さな頭部をもっていました。後に体が巨大化し、短い首と大きな頭部をもつようになり、ジュラ紀中期には海の生態系の頂点に立つ捕食者になったと考えられています。そして白亜紀後期に絶滅するまで、プリオサウルス類はすべてこの強い捕食者としての立場を維持していたと、これまで考えられてきました。しかし今回のLuskhanの発見により、収斂進化でほかのクビナガリュウと同じような生態になることもあったらしいということがわかったそうです。

5/25 ScienceDeilyPlasticity and convergence in the evolution of short-necked plesiosaurs. Current Biology

2017/5/29

恐竜の祖先の仲間が偽鰐類に似た姿をしていたらしいということがわかりました。

 恐竜は、ワニ、鳥とともに主竜類というグループに含まれます。主竜類は三畳紀に、ワニ類を含むグループ(Pseudosuchia、偽鰐類)と恐竜、鳥、翼竜を含むグループ(Avemetatarsalia)とにわかれました。しかし分かれて間もない三畳紀中期の化石記録が少ないため、翼竜や恐竜がどのように形を進化させていったかはこれまでよくわかっていませんでした。
 今回、タンザニアの三畳紀中期の地層から、最古のAvemetatarsaliaのの化石が発見され、Teleocrater rhadinusと名付けられました。Teleocraterは偽鰐類に近い見た目をしていたそうです。体長2.1〜3m、首が長く、四足歩行で歩いていたと考えられています。
 また、今回の研究で、Teleocraterはほかの数種とともにAphanosauriaというグループに分類されました。Aphanosauriaは原始的なAvemetatarsaliaに位置付けられています。Aphanosauriaは三畳紀中期に当時の超大陸パンゲアに広く分布していたことがわかったそうです。

4/12 Virginia TechThe earliest bird-line archosaurs and the assembly of the dinosaur body plan. Nature

2017/4/15